関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

30代を振り返る ~CD編~

2007年02月13日 00時25分14秒 | 音楽
最初にちょっとうれしかった話を。先日、TRIXのARTのレビューに英文のコメントがあり、本当に海外の方からのコメントか半信半疑でしたが、どうもTRIXのことを知りたいご様子だったので、翻訳サイトで英文に直しながら「TRIXは日本で最もエキサイティングで楽しいフュージョン・バンドです」との紹介文と、熊ちゃんのHPのURLを載せておいたところ、さっきお礼のコメントが来ていました。もし本当に海外の方がTRIXに興味を持って私のブログを見てくれたんだとしたら、とてもうれしいし、すごいことだな~と。海外のサイトが日本で簡単に見られるということは、逆に向こうでも簡単に見られるということですよね。う~ん、何かすごい。

本題に戻りまして、とうとう私もあと数日で30代とおさらばすることとあいなりました。思えば私の30代は、ほとんど「子育て」の10年でありました。29歳で第1子を出産し、右も左もわからない状態での育児は???の連続でした。そして息子が少し大きくなって、やっと自分の時間が取れるようになり、あと数ヶ月待ってできなかったら、子供は1人であきらめようと思っていた矢先、待望の2人目が。しかも生まれてみたら女の子!男も女も育てられるとは、母親冥利につきると喜びはしたものの、36歳での出産、育児はなかなかツライ・・・。
「「おかあさんといっしょ」を見続けて10年」「添い寝&絵本の読み聞かせ10年」ただ、今までの人生の中で最も笑い、泣き、怒り、感情の起伏に富んだ10年でもありました。そんな1997年から2007年までに、私が育児のかたわら聴いてきた音楽について、ほんのさわりではありますが振り返ってみたいと思います。

1人目を今から出産する!という直前に聴いていたのが、自分で編集したカセットテープ「沼澤尚ベスト」でしたから、30歳になった頃最もハマっていたのは沼澤尚氏&13CATSだったと思います。元々はダンナさまが買ってきた13CATSのCDがあまりにかっこよくて、それからだんだんハマっていき、シアター・ブルックに参加していると聞けば「tropopause」を買い、99年に豪華参加アーティストによるソロ・アルバム「the wings of time」が発売されたときは本当にうれしかった。(ロゴ入りスティック欲しさに、2枚も買ってしまったことは前にも書きました)同じ年に「REVENGE OF AGHARTA」も出て、あの頃のTAKAさんの活躍は本当にすごかったです。

コンスタントにCDを買い続けているアーティストといえば、CASIOPEA、DIMENSION、INCOGNITOなど。出たら必ず買う!という感じでした。時はミレニアム、2000年となり、DIMENSIONの13枚目「Live Millennium」は、よく聴きました。その頃から今度は小野塚晃ファンを自認するようになり、西脇辰弥さんの「Atmosphere」「SOUND OF GRAVITY」を2枚一緒に買い、西脇さんのハーモニカを楽しみつつ小野塚さんのピアノにもひたれる、というぜいたくを味わっていました。この2枚は本当によく聴きましたネ~。のちに2004年、小野塚さん待望のソロ・アルバム「CHINITA」が出たときは、ちょっと待ち過ぎて首がのびちゃった感じでしたが、ピアノがステキなこちらもいいアルバムです。

2000年には他に青木智仁さんの2枚目のソロ・アルバム「EXPERIENCE」が発表され、これまたすごいメンバーな上、内容充実のとてもかっこいいアルバムで、大好きな1枚です。その時はまさかこれがソロとしての遺作になるとは思いもしませんでした。これからもずっと好きなアルバムの1枚として、大切に聴いていきます。

2004年から私のフュージョン・ブームが再来しました。そうです、TRIXの出現とともに!それまで聴いてきたのは「ど・フュージョン」というにはちょっとジャズ寄りというか、言葉通り色んな音楽がフュージョンされたものだったような気がします。12歳のとき、初めてラジオから流れてきたCASIOPEAの「ドミノ・ライン」を聴いて、
「なんじゃこりゃ~?!」
となったトキメキを思い起こさせてくれたのがTRIXでした。2004年の「INDEX」、翌05年の「MODE」、そして昨年の「ART」と、どれも穴があくほど聴きました。今年6月発売の新作、タイトルは何になるのかな。またまた簡潔な英語のタイトルなんでしょうか。アルバムも4枚ともなってくると、そろそろ曲のタイトルを覚えるのがアヤシクなってくるので、がんばって覚えよっと。あ、でもすでに「PASSION」と「ADIOS」は決まってるはずだから、あと7曲くらい?

そして同じく2004年、大きな出会いがもう一つありました。それが窪田宏「KOOL JAMMING」。このアルバムをきっかけに、すっかり窪田さんにのめり込むこととなり、昨年の「KK JAM」発売もうれしい限り、でした。窪田さんの以前の作品も2004年以降に聴き始め、「HIROSHI K.」や「How Catcher」もとても新鮮な気持ちで聴くことができました。窪田さんがTRIXのキーボードとして、フュージョン界でも有名なミュージシャンになって下さったお陰で、私はエレクトーンの世界という新しい発見もできたし、やっぱりピアノを弾こう!と決心することができて、2006年後半からの充実した毎日と、30代の後半を元気に明るく過ごせたのは、ひとえに窪田さん、そしてTRIXのお陰です。素晴らしい出会いに心から感謝。

そしてそして、30代最後の最後にまた素晴らしい出会いがありました。それが先日書いたBRIAN SIMPSONの2枚目のソロ・アルバム「it's all good」。とても気に入って最近ずっと聴いています。そもそも東京JAZZで一番注目していなかったはずのDAVE KOZにすっかりやられてしまい、その時一番気になったのがキーボードの彼でした。偶然の出会いだったわけですが、私にはどの出会いも必然のような気がしてなりません。このブログを読んで下さる方との出会いもそう。

これからもいろんな出会いを大切に、毎日を楽しんでいきたいと思います。次回は「30代を振り返る ~ライブ編~」です!


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4 コメント

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40代もさらに! (深柚々まろぼん)
2007-02-13 09:16:21
海外の方も読まれているなんて凄いですね~
それだけ読み応えのある内容なんで ファンが付かれるのも分かります。

出会いは必然ですね!
mixiでもお話しましたが 人生の二大重要項目である音楽とダンスにおいて そう感じる出会いが続いています。
子供にも出会いを大事にするよう伝えて育てたいですね★
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全ては必然ですよね! (まつこふ)
2007-02-13 22:47:20
最近の自己啓発本とか、江原啓之さんの本を読んだらやっぱりそんな感じのことが書かれていて、何だかつい考えてしまいます。
今日も子供に「一期一会」の話をしていたところでした。出会いって、本当に貴重ですね。あの音楽サークルに出会っていなければ、今の生活やあなたとのこのやりとりも、なかったわけですし。不思議・・・。
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出逢い・・・ (yok)
2007-02-14 01:08:07
本当に出逢いって偶然のようで必然なのかもしれないですね。私も窪田さんの「Real in `D'」に出逢っていなかったらTRIXにも出逢わなかっただろうし…と、よく思います。
海外でもTRIXが…♪素晴らしいですね!
まつこふさんのBlogも国際的で素晴らしい♪
次のライブ偏も楽しみにしていますー♪
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TRIXとの出会い (まつこふ)
2007-02-14 18:15:54
ARTのレビューに書き込みして下さったのが、yokさんとの最初のやりとりだったんでしたね。TRIX→窪田さんの私とは、yokさんをはじめ多くの方が逆で、窪田さん→TRIX、なんですよね。でも、どちらにしてもとても素晴らしい出会いです。TRIX&窪田さんに感謝感謝です。
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