関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

心の一番弟子

2013年02月02日 16時10分02秒 | 音楽
小学6年生のYくん。3年生までピアノを習っていたのが、バイエルばかり練習させられるのが嫌で、ピアノを辞めてしまったそう。でも弾くことは好きで、ずっとお家の小さなキーボードで練習していたそうです。今日その彼のピアノを初めて聴きました。

一緒に学校の役員をやっているお母さんと、世間話で私がピアノを演奏しているという話になり、そこから「実は息子が・・」という事を聞き、自由に弾きたいという彼の気持ちが私の子供の頃とリンクして、ぜひ一度会いましょう、という事になりました。その話をした翌日がちょうど地元でのクリスマスコンサートだったので、ぜひ来て下さいと声をかけたところ、ご家族で来て下さいました。コンサートの後「今度一緒にピアノを弾こう」と約束し、彼も照れながら「はい」と言ってくれました。

ちょうどいつも利用させてもらっている公民館のお部屋が今日の午前中空いていたので、予約を入れて借りることができました。いつもはキーボードでちょこちょこっと練習しているだけなので、グランドピアノが弾けることがとても楽しみだったみたいです。

何でも小学校の卒業式の歌のピアノ伴奏をしたいらしく、学校の先生から楽譜をもらって練習していました。最初聞かせてもらったら、ペダルを全く使っていなかったので、プチプチと途切れた演奏。そして男の子なのでパワーがあり、ガンガンに迫力のある演奏になっていました。途中で間違えると弾き直したり、リズムが狂ったり。ただ、家にあるのがおもちゃのキーボードだというのに、そこそこ難しい伴奏曲を一通り弾けるようになっていたので、本当に弾くのが好きな子なんだなあ、と感動しました。ピアノの先生に習うのがイヤで辞めちゃった子なので、私の言う事もろくに聞いてくれないかと思いきや、私が楽譜を一切使わないことや、やはりクラシックの練習がイヤで辞めた経験がある事を覚えていてくれたのでしょう、キラキラする目でとても素直に、私の言う事を一つ一つ聞いてくれました。そして2時間後には、本当に見違えるほど上手に弾けるようになっていて、ちゃんと歌の伴奏らしい音になっていました。

彼の熱意を応援したくなり、毎日の練習で格段に上手くなる事を伝え、家で使っているKORG SP170の購入を勧めました。環境さえ整えば、どんどん上手になる子だろうなあと。手も大きくてうらやましいほど(笑)

もうすぐ中学生になるので決まった曜日に、というのは無理だけど、時々単発で教えて下さい、とお母さんから言っていただきました。私にはちゃんとした理論などを教える術は全くないのですが、むしろその方がいい場合もあるのかな、と。Yくんが心を開いてくれたことで、どうやったら上手くなるのかを一緒に考えていく、先生とはちょっと違う立場の人間でいたいと思います。

Yくんが卒業式の伴奏になったら、おばちゃん関係ないけど見に行っちゃうよがんばれ!


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しんで・・・ (aki)
2013-02-04 11:20:57
何事も楽しくなくては続かないですからネ

ちなみにハノンやバイエルはとっても苦痛でした(^_^;)
基礎が大切だって解るのはずっと後になってから。
あのときちゃんとやっとおけば、今もうちょっと弾けてるかな・・・なんて思っちゃう今日この頃ですぅ

返信する
はい~ (まつこふ)
2013-02-04 11:51:28
>akiさん やはりバイエルは苦痛でしたか。同じくです(笑)
今娘はバーナムという練習の本をやっていますが、わりと楽しいみたいです。
大人になると何が必要かわかって来るので、自主的にやるべきことをやるようになりますよね。
ご一緒にYくんの成長を見守ってあげて下さい。
返信する

コメントを投稿