前回「童謡カレンダー」を作る際「おぼろ月夜って入ります?」と4人くらいの方に聞かれました。みなさん「おぼろ月夜」に思い出があるようで、前回の春の曲はもう決まっていたので、次回作には必ず入れよう!と思っていました。
今回、オリジナルの月にまつわる曲が2曲とこの「おぼろ月夜」で、何だか月シリーズといった感じ。でもそれぞれの曲で月の形が違っていて、うすい三日月だったりくっきりとした満月だったり。今年は金環日食も見れたし、SUNと名のつく太陽の曲も、明るく元気があっていいのでしょうけれど、私は暗い夜にほのかな明かりを照らす月が好きです。
「春の小川」の作曲者でもある岡野貞一さんが「おぼろ月夜」の作曲者でもあります。ウィキペディアで調べてびっくり。私、岡野さんと同じ誕生日でした!1878年鳥取生まれで、キリスト教徒として教会でオルガンを弾いていた方なんだそうです。今の人に例えるとまるでカズ加藤さんのよう。明治のクリスチャン・アーティストが作った曲だからこそ、人々の心にしみじみと響くのかもしれません。
「童謡カレンダー」では「ほたる」とジョー・サンプルの「虹の楽園」をコラボさせてみたり、「たきび」のイントロにスティーリー・ダンの「バビロン・シスター」をくっつけてみたり、ちょっと変わった遊びをしたんですが、今回もこの「おぼろ月夜」にフュージョンの名曲、ジョージ・ベンソンの「ブリージン」がうまくハマったので、ミックスさせてみることにしました。昔Eテレでやってた「ハッチポッチステーション」では、グッチ裕三さんがよく童謡とロックの名曲をコラボさせて歌ってましたが、童謡とフュージョンをくっつけた人はまだいないと思うんです。なので、これは私の十八番として、シリーズ化したいなーと思っています。とはいえ、なかなかしっくり来るコラボは、すぐには見つからないんですけどね。
天国の岡野先生、怒らないでね