きのうとてもきれいな富士山を眺めつつ帰宅しました。短い帰省でしたが、彦根という土地と新しくご縁ができたようで、とても有意義な帰省でした。
さて、わたくし子供の頃から何でも読むのが好きです。大人になってからは池波正太郎の時代小説「剣客商売」シリーズにハマったり、会社帰りに電車の中でSPA!をむさぼり読むのが何よりの楽しみだった時もあります。
子供の頃、マンガOKの家だったので、姉に影響されて「はいからさんが通る」を読んだり「キャンディ・キャンディ」も全巻揃っていました。中学生になって「花とゆめ」を買い出して「ガラスの仮面」や「スケバン刑事」「パタリロ」にハマりました。その後友人の影響で少年マンガにハマり「マカロニほうれん荘」と「すすめ!パイレーツ」を全巻揃えました。
結婚してからはマンガといえばダンナさまが買って来る「ビッグコミック・スピリッツ」だけ。本を買うのは好きだけど、さすがにコミックスを全巻揃えるのは、収納のこともあるしどうかなーと。
最近そのスピリッツもエグい内容のが多くて、続けて読んでいるのはごくわずかなんですが、その中で毎回楽しみなのが「高校球児ザワさん」。野球がそこそこ強い高校の、唯一の女子部員である都澤さんと、その周りの部員の日常を描いた短編マンガなんですが、女子部員が1人いることで周りの部員がちょっとモヤモヤしちゃうとか、普通の高校生のあるある~みたいなのが、少ないページ数の中にとてもリアルに描かれていて、とても面白いのです。
ザワさんには野球部のピッチャーでエースの耕冶さんというお兄さんがいて、その不思議な関係も描かれていたりするのですが(家でもコウジさん、と呼ぶとか)今週号がすごーく良かったんです。
真面目な耕冶さんは、野球部ではあまり他の部員と下ネタで盛り上がったりはしないクールなタイプ。エースだから女の子にもキャーキャー言われたりするので、部では孤独になりがちなんだけど、2年生のとき教室で1人で昆虫の本を読んでいた轟くんに声をかけた事から、オタクグループの仲間入りをすることに。実は轟くんは親の影響で大の阪神ファン。でも自分は運動オンチで、1年の時からこっそり耕冶さんの事を応援していたという。昆虫オタクの耕冶さんは、エースとして特別扱いしないオタクの友人といる時間がとても心地いい。そんなストーリーだったんですが、何だか自分の高校時代とも重なって、ほんわかしてしまいました。
人は同じグループに属する人とつるむことが多いけど、全く違った人との出会いもまた面白いものです。高校時代、私はイラストやマンガを描くグループの友人か、放送部の友人といる事が多かったのですが、席が隣りになったりして仲良くなった友人の中に、バレー部の運動神経バリバリの人や、不良グループに属している人などもいて、何か面白かったのを覚えています。一番の不良の子が実はみんなに優しかったり。人は勝手に「あの人とは仲良くなれない」と思ったりするけれど、何も考えずに付き合ってみると、ある部分で自分との共通点が見つかったりしますよね。
ザワさんは、そんな人間の面白さを思い出させてくれるマンガです