ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

沓沢池

2016-06-06 09:00:00 | 長野県
2016年6月4日 沓沢池
 
沓沢池は長野県塩尻市洗馬の信濃川水系小曾部川右支流にあった灌漑・上水目的のアースフィルダムです。
長野県の事業で1953年(周防和28年)に建設され長く奈良井川流域農地の灌漑用水源となってきたほか、1973年(昭和48年)からは塩尻市向けの上水道水源としても活用されました。
しかし、老朽化により堰堤の耐震性に問題があることが判明、代替水源の確保ができたこともあり2018年(平成30年)より池の埋め立て作業が開始され、2020年(平成32年)に埋め立て工事は竣工、沓沢池はは廃止となりました。
沓沢池には2016年(平成28年)6月に訪問、写真はその際のものです。
また諸元等については存続当時のものを記載しています。
 
堤体下流面
時節柄草が伸びています。
 
堤体は立ち入り禁止で天端にも入れません。
 
左岸の洪水吐導流部
 
洪水吐
 
この時点で廃止が決まっており、池の水は抜かれています。
 
竣工記念碑です。
 
上水道水源となっていることから池への立ち入りは厳しく制限されています。
 
1002 沓沢池(0429)
ため池コード
長野県塩尻市洗馬
信濃川水系小曾部川
AW
27.4メートル(ため池データベース 281.1メートル)
140メートル(ため池データベース 145メートル)
918千㎥/918千㎥
奈良井川土地改良区連合
1953年竣工
2020年廃止


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