ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

指久保ダム・四和ダム ダム通信

2024-02-22 08:00:00 | ダム通信
2022年(令和4年)10月23日に青森県の指久保ダムを見学しました。
同ダムは敷地内への立ち入りが禁止されていますが、管理する青森県農林水産部のご厚意により、敷地内で撮影した写真を公開しない条件で内部見学させていただきました。
そういう事情から、このブログでも敷地内での写真はアップしていませんが、以来ダムを管理する職員さんとネット上での交流が続き定期的に写真を送っていただいています。
なかなか訪問できない遠方の青森のダム、しかも普段なじみのない豪雪地帯のダムでもあり、新たに「ダム通信」と言うカテゴリーを作り指久保ダムおよび一緒に管理されている四和ダムについて、職員さんから送っていただいた写真を紹介することにしました。

2024年(令和6年)3月
管理事務所はきれいに撤去されました。
ゲートの改修も完了、真新しい赤いゲートが雪に映えます。



2024年(令和6年)2月後半
四和ダム左岸にあった管理事務所の解体作業が行われました。
今年度末をめどに新しい事務所が建てられるそうです。
上2枚は解体直前の写真


解体後の写真。



2024年(令和6年)2月
年末年始の冷え込みで指久保ダムは例年よりも早く凍結しましたが、その後は暖冬が続き十和田地方は記録的な小雪となっています。

ダムの管理人さんから四和ダム改修工事の新しい写真を送っていただきました。
一昨年から実施されているクレストゲート交換工事はコンクリート吹付や塗装など最終局面となっています。
 


貯水池内では仮排水路を設け堆積土砂の排出や土砂吐ゲートの交換が行われています。
排砂により土に埋もれていた後藤川水路が8年ぶりに姿を現しました。






2024年(令和6年)1月
暖冬予報ですが、例年2月に完全凍結する指久保ダム湖はクリスマスに一度凍結。
いったん融けた後1月に再び完全凍結。
今年の十和田は寒い冬の様です。



2023年(令和5年)晩秋
改修工事中の四和ダムではゲート巻き上げ機の置換が終了。
貯水池内でも掘削作業が実施中。
 





2023年(令和5年)7月5日
指久保ダムの河川維持放流を利用した小水力発電所(最大出力194キロワット)が完成を迎えるとの連絡を頂きました。
発電所の事業者は土地改良区で、発電した電力は売電し土地改良区の運営資金に充てられるとのこと。
7月6日に竣工式典が行われますが、今回は特別に報道にも未発表の写真を送っていただきました。
地球温暖化が危惧されゼロカーボンが叫ばれる中、小規模ながら安定した発電が行える小水力発電は多くのダムで導入されており、今後もこの流れは続くでしょう。

発電機











2023年(令和5年)1月23日
年末年始と暖冬が続いていましたが、寒波襲来で指久保ダムも真っ白
ホワイトダムになりました。
積雪は30センチくらいあるそうです。


こちらは10月23日訪問時のダム天端からの写真
灌漑期が終わり水が抜かれています。
手前は取水設備、奥はダム湖に架かる後藤川大橋


初冠雪。


年が明け後
ダム湖にも雪が積もっていますが、年明け後の暖冬のせいか積雪量はそれほどでもないようです。


こちらは10月23日訪問の四和ダム
改修工事中で洪水吐の扶壁が刷新されています。
訪問当時は巻き上げ機は古いまま。


その後、竣工以来頑張ってきた巻き上げ機の取り換えが行われました。


見た目には『これ本当に動くのかしら?』と思えた巻き上げ機。


色鮮やかな新品と交換されました。




両ダムでは今後も様々な改修や設備の更新が予定されているようです。
季節の移ろいも含めて、今後も送っていただいた写真を逐次、ここでアップしてゆきたいと思います。