晴走雨楽(せいそううがく) 風の又三郎

晴れている日は山やロードを走り、雨の日は音楽や楽器演奏しています。風の吹くまま、気の向くまま・・・。

国内(東海楽器 Cat's Eyes)ギターカタログ⑤     255

2011年05月08日 01時38分06秒 | 音楽・楽器
■天袋の荷物(雑誌、カタログの山)を整理したので紹介します。
 
★2024.06.17 下段のカタログ・リンク補正。

■国内(東海楽器 Cat's Eyes)ギターカタログ⑤
前回、国内のギターカタログを紹介しましたが、マーチン(マーティン)とコラボの“東海楽器”
のカタログ(1975年~1977年版?)を紹介します。

▼東海楽器 (Wikipedia より抜粋)
沿革
・1947年 ピアノとハーモニカの研究開発を目的として、東海楽器研究所を設立。
・1971年 マーティン社との間に日本国内総代理店契約を結び、輸入を開始。併せて技術
提携も結んだ。
・1975年 アコースティック・ギターのブランドCat's Eyes(キャッツアイ)の生産、販売を開始。
・1984年 会社更生法申請

※マーティンギターD28の年代別生産台数の推移を見ると
1970年   3,515台
1971年  5,466台
1972年  4,975台
1973年  5,980台
1974年  5,077台
1975年  4,996台
1976年  4,056台
1977年  2,077台
1978年  2,250台
1979年 3,027台・・・・この内1台 私が購入
1980年  2,316台
1981年  1,484台
1982年   851台
1983年  1,250台
1984年   743台
1985年  916台
※やはり、1971年からのフォークソング・ブームは、1980年代から衰退し、生産台数
が激減しています、その結果、東海楽器も倒産したのでしょうか。

Cat’s Eyes(キャッツアイ)
・1975年より製造されているアコースティック・ギター。C.F.マーティン社との技術提携により学
んだ技術が生かされ、エントリー・クラスからハイエンド・クラスまで幅広い価格帯の製品を製
造し、ギター・プレイヤーの間で親しまれた。2005年、生産を休止、2007年、復活。

※カタログの販売店欄には、マーティンギター販売店の老舗、“カワセ楽器店”が明記されて
います。
ラインナップは12タイプ。

最高級はCE-2500 トップ:スプルース単板、S&B:ハカランダ単板、ネック:マホガニィ、
F&B:エボニィ、価格 250,000円 (本体:237,000円、ケース:13,000円)
マーティンD45(オリジナル)の復元モデルコピー。
バーテカルロゴでなく、フラワーポットのインレイ(メキシコ貝)が豪華。
指板のインレィ:ダイヤモンド&スクエア・インレィが綺麗。
この時代の高価格帯のサイド&バックは、ハカランダ単板が主流。
※ただ、マーティンD28の価格は、320,000円、国内ギター(キャッツアイ)を250,000円で買う
のか疑問?・・・と思いましたが、サイト「The Cat's Eyes Guitars World」には、
このギターが掲載されています。

CE-800からヘッドロゴが“Cat’s Eyes”となり、S&Bはローズウッドを使用。
このクラスから購入しやすい価格帯(80,000~20,000円)となる。

リミテッド・プロダクション・モデル
S&Bがマホガニィ単板やサウンドホールが10mm大きい(トニーライスのラージサウンドホールみたい?)

次は、“Cat’s Eyes”の弦やアクセサリー。
ポジションマーク、バインディング、インレイ等の特別注文の製作。
生産工程の写真、ネックを削り出している。
※丁寧に、しかも熟練工による製作が見えます。

次ページのギターケースの下部 “ご注意!!”に注目
「東海楽器は、マーティン・ギターの日本における販売総代理店であると共に、極東サービス
センターに指定されている」 ※東海楽器の勢いを感じます。

▼別冊ヤングフォーク フォーク・ギター教室 (1978年)
東海キャッツアイ・ギター工場
材料の乾燥~表面板・裏板作り~側板~ネック~縁飾り~塗装・仕上げ~検品
※具体的な生産工程が分かります。ただ、機械化は進んでおらず、職人さんの手工芸のよう。

▼ギター写真(カラー)は、CE500・CF 価格50,000円 マーティンD28のコピーモデル。

▼別冊ヤングフォーク フォーク・ギター教室 (1981年)
タイプ別の国内メーカーのギターラインアップ
ビックサムやブルーベル、イバニーズ、勿論、キャッツ・アイは高級品が出ています。

※現在、中古市場でのキャッツ・アイ アコースティック・ギターは1980年代が主流のようです。
何時か機会があれば、試奏(弾く)したいです(マーティンの技術協力の実力確認)。


★2013.03.12:1970年代アコースティックギター・カタログ、雑誌の紹介




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1 コメント

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Unknown (akogi305)
2016-03-19 07:09:48
素晴らしい情報ありがとうございます。
ますます弾いてみたくなってきました(笑)
もし、材料やブレージング等もリアルコピーしてマーティンと音の違いが出た場合、製造工程でどこが違ってくるんでしょうね?
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