コグニサイズとは、国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言います。
運動の種類によってコグニステップ、コグニダンス、コグニウォーキング、コグニバイクなど、多様な類似語があります。コグニサイズは、これらを含んだ総称としています。
1.運動は全身を使った中強度程度の負荷(軽く息がはずむ程度)がかかるものであり、脈拍数が上昇 する(身体負荷のかかる運動)
2.運動と同時に実施する認知課題によって、運動の方法や認知課題自体をたまに間違えてしまう程度 の負荷がかかっている(難易度の高い認知課題)
STEP1
コグニション課題
両足で立って、しっかり考えながら1から順に数をかぞえ、「3」の倍数では手をたたきます。
3人で楽しく
3人1組になって、順番に覚えるしりとりを行う。ただし、二人前と一人前の単語を言ってから、自分に番になる。
いろいろと種類はあるようで、地方自治体でも導入して住民の参加を促しているようです。
コグニサイズと同じような認知症予防の訓練にデュアルタスクがあります。
デュアルタスクというのは、2つの事を同時に行う「ながら動作」の事をいいます。デュアルタスクにも、様々なやり方やレベルがありもちろん簡単なものもあります。
・足踏みしながら、手を挙げる
足踏みをするという簡単な動作にプラスして、指示された側と逆の手を挙げて行きます。 指示された手をあげるのは簡単ですが、逆の手となると一瞬考える必要が出てきます。このように指示にも一捻りしてあることも大切なポイントです。
・ひとりじゃんけん
必ず右手が勝つようにという条件のもとに、ひとりで右手と左手でじゃんけんを行います。手を動かすという動作と、じゃんけんに勝つ為の次の手を考える頭を使う2つが組み合わさったトレーニングです。
・歩きながら引き算をする
100から、歩きながら6を引いた数字を口にする。1、5、10といった簡単な数字は避け、それ以外の数字で引き算を行っていくと脳の活性化になります。
・日常生活の中では、歩きながら会話をする、テレビを観ながら家事をするなどの行為がこれに当たる。
※認知症予防のためにみんなでわいわいがやがや楽しくするのがコグニサイズ、ひとりでも出来るの がデュアルタスク、どちらも効果があると思われます。お好きなほうを試してみて下さい。