時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症の予防 治療薬②

2021-07-01 13:41:32 | 認知症
アルツハイマー型認知症の新たな治療薬「アデュカヌマブ」が高価なのが普及のネックになりそうだが、課題はそれだけではない認知症には問題が多すぎる。
認知症にならないためには早期発見が大事で、軽度認知障害(MCI)であればこのような治療薬も出てきているが、問題は根深く家庭に潜んでいる。
家族が認知症を疑い病院での検査を勧めても「私は大丈夫」「病院には行かない」と頑に拒否をする。家族も物忘れはあるが、日常生活に支障がなければ認知症と疑っても、認知症だと思いたくない気持ちが勝る。家から認知症患者を出したくない、世間に知られたくないと思っているのか強く勧めない。認知症となる段階4: 日常生活に支障をきたす行動が時々見られ、介護を必要とする状態になってようやく病院を訪れる。段階4と診断が下されれば、「アデュカヌマブ」の治療を受けても効果は薄いだろう。多くの人が認知症の怖さを知りながら現状から目を背けている。
◇軽度認知障害(MCI)であれば治療薬だけでなく、色々な治療法が実施されています。
・食事による治療:栄養のバランスを考えた食事をしましょう。規則正しい時間帯に、野菜、青魚を中心に1 日20~30品目を食べることを心がければ、生活習慣病の予防にもつながります。
・運動トレーニングによる治療:有酸素運動は、注意力を高めて物忘れ防止に効果的です。有酸素運動とは、軽く息があがるくらいの状態を保つ運動で、長い時間継続することが可能なのが特徴です。有酸素運動が軽度認知障害(MCI)改善に効果的だということは、国内外の論文で証明されています。
・2015年5月に国立長寿医療研究センターが発表したコグニサイズは、運動と認知トレーニングを組み合わせた新しい運動療法として注目を集めています。
・認知機能トレーニングによる改善:前頭前野を刺激することを目的として、遊びながら脳の記憶力や集中力を鍛える脳トレーニングはさまざまな効果が得られます。現在ではさらに遊びの要素に加えて認知機能に新たな刺激を与える認知機能トレーニングにも注目が集まっています。
◇年老いた家族が居る人は、このような方法もあるという事を知っていて欲しいです。

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認知症予防 治療薬

2021-06-27 10:38:33 | 認知症
コロナ渦が続き暗いニュースが多い中でアルツハイマー病治療薬の承認と明るいニュースが流れた。しかし読んでみるとあまり年金暮らしには期待できない。

米食品医薬品局(FDA)がアルツハイマー病治療薬を20年ぶりに承認した、承認されたのは米製薬会社バイオジェンと日本の製薬大手エーザイが共同開発した「アデュカヌマブ」。世界初の根本治療薬になるとの期待が高まり、米株式市場のバイオジェン株は一時64%も急伸し、東京のエーザイ株も8日はストップ高比例配分となった。
アルツハイマー病のメカニズムはこうだ。発症する約20年前から脳内に「アミロイドベータ(Aβ)」と呼ばれるタンパク質のゴミが徐々にたまることで神経細胞が死滅し、思考や記憶の機能を損なうと考えられている。アデュカヌマブは、Aβを人工的な抗体で除去する点滴薬。

◇しかし2019年3月21日にエーザイが、アメリカの大手製薬会社「バイオジェン」と共同で進めていた、アルツハイマー型認知症の新たな治療薬「アデュカヌマブ」の治験を中止すると発表している。3段階で進む治験の最終段階に入っていたが、十分な治療効果を証明できない見通しが強まったため、開発の中止を決めたのだという報道があった。
この失敗した「アデュカヌマブ」を改良したのであれば1年数か月では短すぎる。これはターゲットを絞り込んだと思われる。それまで治療薬の対象を認知症患者としていたのを軽度認知障害(MCI)と判断された人と、アルツハイマー病初期症状の患者を対象にした。この絞り込んだ人たちの治験で、投与した人としない人を比較すると、毎月1回点滴された人は認知機能の低下が抑制されたという。

◇日本での薬事承認はどうなるのか。約600万人の認知症患者のうち6~7割はアルツハイマー病といわれている。エーザイは昨年12月に厚労省に申請したが、ネックとされてきたのが薬剤費。バイオ医薬品のため製造原価が高く、年間2000万円以上とも報じられていた。しかし、エーザイの米国向けリリースによると、4週間に1回、点滴で投与するが1回あたり4312ドル(約47万円)、年間コストは5万6000ドル(約613万円)になるという。

◇アルツハイマー型認知症は、脳に「アミロイドβ」というタンパク質が溜まることで発症すると考えられている。“脳のサビ”とも言える『アミロイドβ』が溜まり、放っておくと脳そのものを破壊する『タウタンパク質』が発生するようになります。これが脳の記憶を司る『海馬』に蓄積していくと、記憶力が低下します」 アミロイドβは脳内で作られ通常は“ゴミ”として排出されるが、加齢や睡眠不足など様々な要因により排出が上手くできなくなると脳内に溜まるようになる。アミロイドβが蓄積すると、「老人斑」として脳に沈着し、神経細胞死を起こして脳が萎縮していく。こうして、認知症が進行していく。アデュカヌマブはアルツハイマー病患者の脳内に蓄積する有害なタンパク質、アミロイドβ(ベータ)を除去する効果があります。しかしアデュカヌマブは、脳萎縮の回復やタウタンパク質には効きません。脳が萎縮したり、海馬が壊れたりした状態でアデュカヌマブを投与しても、記憶力が回復するわけではありません。つまり、タウタンパク質が発生する前に投与するのが望ましい。早期のうちに投与することが重要になるのだという。
認知症のステージ
段階1: 認知機能の障害なし (通常の機能)
段階2: 非常に軽度の認知機能の低下 軽度認知障害(MCI)
段階3: 軽度の認知機能の低下 軽度認知障害(MCI)
段階4: 日常生活に支障をきたす行動が時々見られ、介護を必要とする状態
段階5: 徘徊や服の着替えに失敗するなど、常に介護を必要とする状態
段階6: 重度の認知機能の低下
アデュカヌマブは段階4以上に効果がないのであれば、認知症治療薬とは呼べないのだがMCIに効果が見られるのならば否定はしない。軽度認知障害(MCI)で年間10~30%が認知症に進行するのを抑制できれば、本人は普通の生活が過ごせ、家族の負担もなくなる。
しかし問題は費用、1回あたり約47万円、年間コストは約613万円になるが、これで治るわけではないので毎年続く、これではよほどの富裕層でなければ利用できない。いずれ保険適用になると思うが、2割負担になっても年間費用は約123万円、さらに診断基準で必須になるのが、アミロイドβの溜まり具合を検査する『アミロイドPET検査』です。これは現在、保険適用外(約30万円)になっている。これでは年金暮らしの人は生活できない。

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認知症の予防 橋田壽賀子さん②

2021-04-23 10:25:17 | 認知症
橋田寿賀子さんが4日午前9時13分、急性リンパ腫のため静岡県熱海市の自宅で死去した。95歳
橋田さんの状況、行動についてはニュースなど、情報に注目していた。それは5年ほど前の記事からだった。

『私(わたし)が安楽死を望むわけ』
人さまに迷惑をかける前に死にたい。それが私の望みです。
家族がいれば、子どもや孫の成長を見届けたかったり、できるだけ生きていて欲しいと望まれることでしょう。けれども私は、夫に先立たれ、子どもはなく、親しい友人もいない。天涯孤独の身の上です。
仕事は嫌というほどやったし、世界中の行きたい場所へ行きました。もうじゅうぶん生きて、やり残したこともなく、思いを残す相手もいません。
いまはまだ自分で生活できていますが、足腰が立たなくなったらどうしましょう。行きたいところへ行けず、食べたいものを食べられなくなったら。いつの間にか認知症になって、何もわからなくなってしまったら。
食事から下の世話まで人さまの手を借りるなら、そうなる前に死なせてもらいたい。これは、尊厳とプライドの問題です。死ぬときに、痛いのや苦しいのも嫌です。だからいつどうやって死ぬか、自分の意思で決めさせてもらいたい。それには安楽死しかありません。
文藝春秋』(2016年12月号)に「私は安楽死で逝きたい」を寄稿

◇年を重ね高齢になると認知症を心配する人は多い、橋田さんも当時は90歳になっているので当然かも知れないが、橋田さんは認知症にならないと確信していた。だが認知症を心配していると記事を読み注目していた。

◇コロナ下の「渡鬼」、テーマにしたものは
「渡鬼」の第1シリーズが始まったのが90年。まさかこんなに長く続くとは思いませんでした。ここ数年は年に1度くらいの放送でしたが、今年放送する分もすでに構想が進んでいました。
東京の病院に入院中、お見舞いに行った時も、2人でいろいろ話し合って。橋田さんは「こんな時代だから、暗い要素のないドラマにしたい」と。「じゃあ、冒頭はどうする?」と聞いたら、「コロナのことから入ろうと思う」とおっしゃっていました。
ピン子さん演じる五月が、幸楽でお客さんと話しているところに、夫の勇(角野卓造さん)に電話がかかってきて、おやじバンドの練習に借りている倉庫を、「コロナだからもう貸せない」と言われるんです。それで勇が不機嫌になるところから始めよう、と。
テーマは「人はひとりではない」。長山藍子さん演じる弥生のところは、配偶者を亡くした老人が集まってお茶を飲む場になっています。「ラスト、その中の2人の結婚式だったらいいわよね」と――。
「どこで結婚式やるの?」と聞いたら、「お金をかけずに、幸楽の椅子を上げてやるのはどう?」。つまり、すでにかなり具体的に構想を練っていらしたんです。人生の最終期をどう過ごすかは、90を超えた私たち2人のテーマであると同時に、もっとも現代的なテーマです。すばらしい内容だと思いました。

◇認知症発症には正の要素の変化(仕事を辞めるなど)と、負の要素(身体的要因、心理的要因、環境的要因など)の増があります。正の要素は考える創作活動をしている橋田さんのような著作家は、著作活動を続けていれば認知症にならないと考えています。負の要素は年を重ねると誰もが増加します。大きく考えなければ別に心配することはないのですが、認知症になったらと心配し過ぎるとストレスになります。ストレスは認知症発症の大きな要因です。橋田さんのような著作家の人たちは探求心が高いので色々と調べます。自身の物忘れ、認知症になった実情を知れば不安は増大します。橋田さんが認知症について気にしているという記事を読んだので心配になり注目していたのです。しかし、2019年には「渡る世間は鬼ばかり 3時間スペシャル」の脚本を執筆している。最近も「渡鬼」の新作を考えている。さらに橋田文化財団の活動もあり多忙な日々を過ごしている様子で、認知症の心配をする時間もなかったようです。
認知症は誰にでも訪れると医師、専門家は言い、誰もが心配をします。心配のし過ぎで認知症になる人もいるかも知れません。すべての人が認知症になる訳ではなくならない人もいます。ライフワークを続けている人は認知症にならないと考えています。
石原 慎太郎さん、1932年(昭和7年)9 月30日 - )88歳は、日本の作家、政治家。元参議院議員、元東京都知事)
瀬戸内 寂聴さん、1922年〈大正11年〉5月15日生)98歳は、日本の小説家、天台宗の尼僧も認知症にならないと確信しています。
他にも元スポーツ選手、俳優、実業家など一流を極めた人、一般の人の中にもこれまでと同じ現役を続けている人、趣味として創作活動をライフワークとして続けている人は認知症にならない。

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認知症の予防 カラオケ

2020-09-25 11:40:28 | 認知症
歌手の守屋浩さんがお亡くなりになられた。会ったこともなくファンでもなかったけれど名前だけでも知っていた。知っている人が亡くなるのは寂しくなってくる。ヒット曲の「僕は泣いちっち」「有り難や節」は知っている。いつの頃なのか年代を調べてみた、「僕は泣いちっち」は1959年の年間シングルヒット曲ランクで6位になっている。ランク表を見ていると知っている歌が多く懐かしくなってきた。そこで知っている歌を何曲かカラオケで唄ってみることにした、およそ60年前になるけど唄えた。
1950年代から1970年代にかけて、日本経済は飛躍的に発展し、経済大国としての礎を築きました。高度経済成長期と呼ばれ日本が一番元気だった時代、そんな中で流れていた歌も名曲が多い「上を向いて歩こう」など働く人たちの癒し、元気を与えてくれて経済成長の原動力になっていたのではないだろうか、ヒット曲ランクを見ていてそんな気になった。

※普段唄わない歌を唄うのも頭のトレーニングになるのでは、これまで唄えないと思っていた歌も、音程を変えると唄えることを知った。唄いにくい場合は音程を変えて唄い直しで、目標の80点以上が次の曲です。
1959年「古城」三橋美智也、1960年「アキラのズンドコ節」小林旭、「有り難や節」守屋浩、1961年「恋しているんだもん」島倉千代子「湖愁」松島アキラ











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カラオケ

2020-09-19 11:47:47 | 認知症
新型コロナウイルス流行のあおりを受け、カラオケボックスが苦境に陥っている。カラオケは飛沫(ひまつ)感染しやすいとされ、売り上げは減少。全国で1割ほどの店舗が閉店を余儀なくされたという。東京都が23区内の店舗に出していた営業短縮要請は15日で解除されたが、客足が戻るかどうかは不透明で、店主らからは「もう限界だ」との声が上がる。
日本カラオケボックス協会連合会によると、全国に約6千店舗あるカラオケボックスのうち、コロナ禍の影響で閉店したとみられる店は500店を超える。緊急事態宣言が発出された4、5月はほとんどのカラオケボックスが都内で閉店していたが、都心では家賃が月100万円以上になる場所もあるためだ。

カラオケは認知症予防に効果があると信じているので高齢者の人たちにこれから勧めて行きたいと思っているのでカラオケ店が減少するのは残念です。カラオケ店を応援するためにこれまで週1だったのを週3にしている。
高齢になると演歌が好きになるという気持ちはまだ理解できないが、歳をとり心境の変化は感じている。若い時に大ヒットしていた『かぐや姫/神田川』歌詞の中の「3畳一間の小さな下宿」何か気持ちが落ち込むようで好きではなかった。『カルメン・マキ/時には母のない子のように』、こちらも暗いイメージがあり好きではなかった。コロナ禍の自粛の中YouTubeで歌を聴いている中で偶然流れて来て聴いた。良い曲だな、すんなりと受け入れることができた。受け入れると唄いたくなってきて早速カラオケで唄ってみた。2曲ともそれなりに唄うことができたが採点が悪い。60点台の歌は人前で唄わないことにしているので練習が必要、『神田川』は独特のテンポが掴みきれず苦労しているが、『時には母のない子のように』は何とか人前で唄えるようになった。

◇好きでもない、これまで唄ったことがない『神田川』『時には母のない子のように』だが
不思議なことに1回目から最後まで唄うことができた。覚えようと思った記憶もないが、当時はテレビ、ラジオで流れていたので刷り込まれるように記憶していたのだろうか、脳の記憶力は凄い、ただ同じところを毎回間違えている。刷り込まれた節回しを直すのが難しい。懐かしい歌ばかり唄う古い人間と呼ばれるのも嫌で、最新の曲も覚えようとしている。だが最近は誰もが知っているヒット曲がない、良い曲だと思ったのが『世界に一つだけの花』こ
れも覚えようとしたが、これが簡単と思っていたが難しい。聴いて唄う繰り返しで何とか人前で唄えるようになった。
※歌を覚えて唄うようになる、これは頭のトレーニングに効果がありそう。演歌好きの高齢の皆さんも常に新しい曲を覚えようとしている。カラオケ好きの人は認知症にならないのは間違いなさそう。



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