まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

【強羅】黒タマゴを食べに大涌谷へ11《復路01~箱根湯本まで》

2017年06月28日 21時51分09秒 | 東京


強羅駅にやってきたベルニナ号は1981年にデビューした車両。これが箱根登山鉄道に登場したとき、子供ながらになんと垢抜けたカッコいい車両が出来たことかと感銘を受けた覚えがある。





右に左にクネクネと急カーブを曲がりながら下山していく列車のカーブ通過時の速度は概ね15km/hくらいにスピードを抑えて走っている。それでも早い感じがするのは不思議である。それだけ険しいところを走っているのだろう。



線路と台車の摩擦熱を抑えるための散水装置。けっこう頻繁に



1回目の行き違いでアレグラ号と出会う。無理してベルニナ号に乗らなければ帰りもこの新型でかぶりつきが快適なアレグラ号だったのになと思った。残念。



私の身長ではかぶりつき窓の高さが低く腰を曲げないといけないのと、前面ガラスが経年劣化などで薄汚れているので写真が撮りにくいのだ。



山の中の警報音のない極小の踏切でもたまに人が佇んでいたりして少しビビる。



1回目のスイッチバックは最古参車両。往路では対向列車を長い間待ったが、復路ではほど同時入線で待ち時間も少ない感じ。



登り列車が出たあと、線路を渡って下り始める。



登り方面と下り方面双方への高低差感が半端ではない。



カメラを構える人。



2回目のスイッチバック駅の前では何やら撮影のカメラクルーたちが!何かのロケかね?





切り替えして、線路を渡り更に下山開始。



トンネル、橋、トンネル。絵に書いたような険しい地形。よくこんなところに鉄道を敷いたなと感心する。



3回目のスイッチバックはベルニナ号。個人的には初期塗装のこのデザインにベルニナ君がいちばん好き。ここでも入線はほぼ同時であった。



更に下る。



はいはい、どんどんくだっちゃうよ~。



下っても下っても依然として高いところを走っていることを知るにつけ、どんだけ登っていたんだと往路の工程が感慨深く思い出される。



ここまで下るとさすがに街感があって、ほどなくすると、



箱根湯本駅に到着。

【箱根湯本】黒タマゴを食べに大涌谷へ12《箱根登山鉄道の系譜》

2017年06月28日 21時50分44秒 | 東京


1000系のベルニナ号と3000系のアレグラ号の中間に位置する2000系車両はサン・モリッツ号というのだという。



一昔前の路面電車のようなフォルムであまり感慨もない。



塗装違いで、



いかにもスイスっぽい欧風な外観デザインの車両と遭遇したが、これはかっこよかった。現代のヨーロッパの鉄道車両っぽい。



先の記事で紹介したアレグラ号。初期塗装は初代ロマンスカーたちと似たような配色がされていてカッコいいと思う。



こちらの塗装は、窓上部に引かれた黄色いラインが特徴的。



警戒色というか、のちに記事にしようと思っている箱根湯本~強羅間を走行する小田急車両とデザインコンセプトが同じなのが面白い。



そして、こちらが最古参のタイプ。詳しくは次の記事に書こうと思う。

【箱根湯本】黒タマゴを食べに大涌谷へ13《箱根登山鉄道の最古参》

2017年06月28日 21時50分27秒 | 東京


現役車両の中でいちばん古いタイプがこの100系。箱根登山電鉄の車両紹介には「1919年の箱根登山鉄道開業時からの車両であるチキ1形を、1950年の小田急車両の乗り入れ開始時に改造した車両」であると解説がなされている。



行きも帰りもすれ違いだけだったのでガッカリしていたら、ホームに入線してきた。



さすがにこの時間になると山に向かう人は全然いなくて、



人のいない車内の風景を撮ることができた。



運転台はレトロなものを残しながらも改良を重ねだましだまし使っているって感じ。いつ引退してもおかしくないような気がする。



現役のうちに出会えて良かったよ。

【箱根湯本】黒タマゴを食べに大涌谷へ14《三線軌条について》

2017年06月28日 21時50分08秒 | 東京


通常、鉄道の線路は2本だが、特別な場合は3本に成りえる。箱根登山鉄道と小田急の関係がそうだ。



箱根湯本駅から次の入生田駅間は線路の間隔が狭い狭軌の小田急の車両と、線路の間隔が広い広軌の箱根登山鉄道の車両が走るのでこうなっている。



入生田駅は小田原側に箱根登山鉄道の車両の車庫があって、



仕事を終えた車両たちはこのまままっすぐ進み、駅を通過して駅に入線するのである。昔はこの三線軌条は小田原駅まであったような気がしたので調べてみると、昔は小田原まであったのだが、複雑な分岐器の保全維持や交通バリアフリー法の改正等により三線軌条のままでの営業が困難になったことを理由に、車両の運用を替え、駅ホームと線路の形態を改良し現在のカタチに至っているらしいのである。



忘れないうちに整理してみたのがコレ。いろいろ組み替えた結果、新登場したのがピンク色のところ。従来の箱根登山鉄道の外装デザインを施した小田急車両の登場することとなった。(しかも、この車両は小田急線内は走らず、箱根登山鉄道線内のみを走っている)詳しくは次の記事で書くとし、いったん箱根湯本駅に戻ることにした。



入生田駅から箱根湯本側を見るとこんな感じ。



そういう目で見るとこの複雑な分岐器も、どこがどこへ向かう線路なのかわかってくる。



広い方の線路はそのまま山岳線の方に進み、狭い方の線路はここでおしまいとなる。

【箱根湯本】黒タマゴを食べに大涌谷へ15《赤い小田急一般車》

2017年06月28日 21時49分54秒 | 東京


前から見ると小田急の車両であることがわかるし、、



側面の運転席横には小田急マークが入っているので、ここでも小田急の車両なのだなということは一目瞭然である。



だがしかし、



全体的な配色の感じは箱根登山鉄道の車両であると主張したげである。特に窓上にある黄色いラインと窓下にある2本のシルバーのラインは



このタイプと一緒だなあと感思わせる。



ま、どこの車両を使っているかなんて一般の観光客や通勤客にはどうだっていいことなのだけど、



一般的には設計当初の色彩からデザインを変更した場合、ラッピング車を除いては往々にして、カラーリングとフォルムの調和しない姿になるのだけれども、小田急のこの色彩の改変は絶妙に馴染んでいて不思議な感じがする。

【箱根湯本】黒タマゴを食べに大涌谷へ16《ロマンスカーVSE》

2017年06月28日 21時49分38秒 | 東京


往路は念願のLSEだったのだから、帰りもちょっと背伸びしてVSEに乗ることにしてみた。



いや、すごくカッコいいんですけど!



キャー!



来たぁ~!!



側面のデザインも洗練され過ぎている。日本中のどの私鉄特急よりもカッコいいのではないかと思う。



いや、世界にも通用するデザインで、



これに優るのはイタリアのイタロくらいのものかと思っている。



内装もかなり凝っていて外装のオレンジラインと同じオレンジ色を基調とした木目とのコラボレーションもいいし、客席は窓側に視線が及びやすいように5度窓際に座席の向きを振っているらしい。



展望車両はこんな感じ。



座席はこんな感じでテーブルは標準装備だし、



サイドテーブルの他に、



4人向かいの席にしたときに使えるおむすび型のテーブルも用意されている。



展望席のすぐ後ろの席をゲットしたので、こういうショットも撮ることができた。展望席と一般席の間は仕切りなどがなく、簡単に行き来が出来てしまうが、下手に仕切りがあるよりも同じ空間構成になっている方がゆったり感があって良いね。



車内に足を踏み入れていちばん驚いたのが、この天井の高さ!!しかも間接照明が目に心地よい。(間接照明の演出のためか、網棚の容積がもの凄く小さかったのは残念であった。



運転台はこの上。住宅の天井裏から降りてくる収納階段のようなもので運転手さんは出入りをしている。



いやいや、マジカッコいいっす!!

【箱根湯本】黒タマゴを食べに大涌谷へ17《ロマンスカーMSE》

2017年06月28日 21時48分56秒 | 東京


現役のロマンスカーの中でEXEと同じくらい興味のないMSEだけど、いくつか写真に収めたのでご紹介。



陰気な色はフェルメールブルーという色なのだとか。



フォントや赤いラインなどのデザインはカッコいいのだが、



どうも、なぜこの青になった?というところが腑に落ちないまま今日に至っている。



ちなみに「MSE」の「M」はメトロの「M」で、代々木上原から分岐して東京メトロの千代田線に乗り入れているのである。地下線内を走るため前面部には貫通扉が設置されている。こういう流線型の車体で貫通扉を設置するのはさぞかしデザイン的に難しかったことであろう。



MSEはEXEと同じで6+4両で分割+増結ができるように設計されている。こちらのカオは増結部の前面のカオ。なんだか全てがちょっとなぁ。。。でも実際乗ってみたりすると快適だったりして。


【箱根湯本】黒タマゴを食べに大涌谷へ18《駅伝とネルフの街》

2017年06月28日 21時48分38秒 | 東京


大涌谷で見つけたカワイイやつ。



車体の側面に怪しげなイラストが。。。



そっかぁ、ここはかの有名な(?)強羅絶対防衛線のあるところですからねぇ~。



箱根湯本駅のこの外観も使われていたしね~



箱根湯本駅の駅前風景。



駅前ロータリーはなく山と川に挟まれた狭い空間に線路と街道と商業店舗がギュッとしている。



この道は箱根駅伝のコースになっていて、駅伝の中継を見るとたまにここのペデストリアンデッキが見えたりする。



そのペデストリアンデッキの下には怪しげなソフトクリームが。。。



その名も「エヴァソフト」、何でも抹茶と紫芋なのだとか。



ここはネルフの直営店である。けっこう外国人の人たちとかがおった。



そんな、箱根湯本はもう少し時間を割いてぶらぶら街歩きをしてみたいなあと思う。



またいつか来るぞぉ。(次もVSEに乗って)

【箱根湯本】黒タマゴを食べに大涌谷へ19《復路2~新宿へ》

2017年06月28日 21時48分24秒 | 東京


帰りは少し遅めの17:53発を当日の昼間に予約してみた。まだオンシーズンではないためか窓際席をゲットできた。



箱根山戦争の西武側の乗り物を横目に



美しい車体ラインをクネクネさせながら、



ズンズンズンと進んでいく。



新幹線の線路まで来ると、もう街まで下りてきたなあという感じ。



どこかの車庫を通り過ぎるときに、定期運用を終えたロマンスカーや、



小田原と箱根湯本間のみを走る赤い普通車が留置されていた。



白地に青いラインの車両ももうすぐなくなってしまうのだろうね。



帰りに買った駅弁は蓋の構造がイマヒトツで実に食べにくい。660円のお弁当だったけど、ここで一つの発見が!!関東のお弁当のから揚げは、ななななんと!醤油ベースなのだ。そおしてえ!!玉子焼きは相変わらず甘い。



ご自宅用に購入した黒い「燻製たまご」。



幾つか種類があったけれど、いちばん添加物の少ないものをお買い上げしてみた。お味のほどは・・・また今度ね。

おしまい。