前から気になっていた原美術館に行く【品川】

品川の山手線の内側にある原美術館。品川駅から車で5分の場所に位置しながら、フツーの閑静な住宅街の中にアリ、とても都心に存在しているとは思えないほどの好立地の美術館である。

かつては東京ガス会長、帝都高速度交通営団総裁、日本航空会長を歴任したとされる実業家・原邦造の邸宅であったという。その彼が収集した美術品に合わせて、このモダンな邸宅内に新たに創作された現代美術作品が収蔵されている。

邸宅の設計者は渡辺仁氏で1938年に完成している。70年近く前の建物なのである。残念ながら建物内の撮影は禁止されているので紹介できないのが残念なくらい洗練された内部空間が形成されている。

鑑賞後に是非寄ってもらいたいのが、館内に併設されているカフェ・ダール（意味は「芸術のカフェ」である。もちろんフランス語）で、芝生の中庭に弧を描くようにガラス張りのサンテラスの中にイスとテーブルが並んでいて、そこから屋外展示の美術品を望むことができる。

更に、企画展示に合わせたイメージケーキもある。今回の企画展示は「ジェイソン・テラオカ：隣人たち」というものだった。そういえば、こんな絵もあったなあと苦笑いしてしまった。

料理人は絵画のセンスも要求されている。パスタもケーキも美味しかった。私のように、独りで来て独りで食事をしている女性客や中年のオジサマもいたりするので、ちょっと安心した。でも、出来ればこういうところは、やっぱ二人で来た方がいいよなあとグラス越しに、目を細めて遠くを眺めてしまうのであった。

興味の有る人はコチラへ

原美術館ＨＰ：http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html