まっしゅ★たわごと

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摩耶の森クラブ[トレッキング入門講座3] 【摩耶山探訪7回目】

2011年12月13日 00時54分34秒 | 六甲・まや



摩耶山・掬星台界隈を活動の拠点としている摩耶の森クラブという団体の催しに参加してきた。毎月何かをされているらしく、今月は[トレッキング入門講座3] というものである。この企画はたまたま、摩耶ケーブルの駅に掲示してあるポスターを見つけて妻が申し込んだものであるが、申し込みに至るきっかけが、実はもう一つあるので、それはいちばん最後にご紹介するとしよう。

朝10時の始発のケーブルに乗るべく駅に向かった。(摩耶ケーブルの始発は何と朝の10時、しかも毎週火曜日は定休日である)





しかも、満員・・・ケーブルの定員は50人ちょいだが、ロープウェイの定員は29人。で、満員の客を乗せたケーブルから、次のロープウェイで乗り換える際、どうすんのかなあと思っていたら、ロープウェイは定刻の10時20分よりも早い10時10分に1バッチ目に定員いっぱいの客を乗せて運転し、そのあとすぐに10時20分の定刻便を運行して結果全員が山上まで定刻で到着するようにしてくれたのであった。いっそのこと、普段もケーブルは毎時00・20・40分発、ロープウェイは毎時10・30・50分発としてくれると乗り継ぎの便がいいのになあと思ったりもする。





山上で受付を済ませた後、近くの山小屋で今回の講師をして下さる根岸真理先生に今回の行程となる地図を配布してもらい、山岳地図の種類・地図の読み方・コンパスの使い方等をレクチャーして頂く。しかし、そのコースは山岳地図には載っていない道なんだとか・・・確かに、バス道の脇から怪しい斜面を下って山道に入って行くが、フツーの感覚なら絶対立ち入らないかなというところを分け入っていくのである。





しかも、ポスターのアイキャッチには「初心者向けコース」と書かれていたような気がするのだが、尾根伝いに沢に向かって急傾斜を下りていく道で、登りならともかく下りは結構恐くて、右見てもガケ、左見てもガケというスリル満点のコースであった。途中何箇所か地面に水道管が埋設されているような排気弁の鉄の蓋があったので、もしかすると神戸市の水道局の施設が這っていて、そのメンテナンスのために職員が通行するための業務用の山道なのかもしれないなあと思ってみたり・・・やっぱ、こういうところ仕事で歩くとなると危険手当とか付くのかなあとかいろいろ考える。





尾根伝いの道から桜谷分岐を経て生田川沿いに森林植物園方面に向かい、東門の少し手前にあるヌケ谷との分岐の近くにある河原で昼食休憩となる。





ここで根岸さんや摩耶の森クラブのスタッフの方たちがバーナーでお湯を沸かして下さり「レモネード」「生姜入り紅茶」を振舞って下さる。山で沸かした温かい飲み物ってすごく美味しい!!





東門から先は美しい谷になっていて紅葉のシーズンには、さぞかし紅葉が綺麗なんだろうなあと思わせる景色が広がっていた。写真はダムから落ちる水流だけど、幾つもの木立越しに見ると何だか幻の滝でも発見したかのようなゾクゾク感があって楽しかった。





池の水は冷たく張り付いていて、透明で美しく山の景色と澄んだ空を映しこんでいた。





森林植物園の敷地内を延々と登り、料金所までたどり着く。冬季は無人となり出場時に代金を支払するようなシステムになっているらしい。ここ長谷池で副園長氏と長沼さんというスタッフの方に園内の森林植物たちのことについてレクチャーを受ける。





道中、とても「こうばしい」香りのする道を歩いたのだが、その我々の嗅覚が正しかったことを証明できる内容のお話を聴くことが出来た。それがこのウコギ科の「タカノツメ」。





何とも甘い香りがするのだ。正しい表現かどうかは自信無いが、おばちゃんの作る砂糖醤油にたっぷり浸かったポタポタ焼きを焼いているところに遭遇したような香りなのだ。タカノツメの名前の由来は枝の部分が鷹の爪のようであるという説と、葉の形が鷹の爪のようであるという説があるようだが、はて真相はいかに??





園の中央付近で解散をし、根岸さんや長沼さんたちと正面ゲートまで歩く。途中、松ぼっくりの生態などをレクチャーいただく。久しぶりに自然を満喫した感じがする。正面ゲートにはクリスマス用のオブジェがあり、これがまた何とも上手く出来ていて、お世辞抜きで本物みたいな造形を醸し出しているのである。





こういうカタチの枝をよく探してきたなあと感心し、





上目づかいの円らな瞳にキューンとくる・・・

ここでスタッフの方々とも別れ、いざ帰宅順路を確認するも冬季の間は路線バスは運休しているし、植物園の送迎バスは1時間に1本の運行であと30分も来ない。また来た道を戻ると摩耶山までは2時間くらいかかり、掬星台に辿り着く前に真っ暗になってしまうので、一路、谷上まで歩くことにした。山岳マップでは下り40分とあるからまあ、真っ暗になるまでは谷上駅まで辿り着くだろうという算段である。まあ、北鈴蘭台駅まで歩くという選択肢もあるが、そこから神戸電鉄で新開地まで乗るとなると相当な時間がかかるし、それを考えると谷上駅から三宮駅まで10分の北神急行線に乗った方が全然いいということになり、弓削牧場の脇を通る山田道を経て谷上駅に向かうことになった。





上の写真は途中で見つけた宅地造成中の現場。電柱はあるが電線が引かれてなく無機質で乾いた土地が広がっていた。ある意味不気味な空間である。





かつて、左側にも右側と同じような山道の片鱗があったであろうに、今は開発と言う名のもとに異様な視界を呈した山道となっている。





更に南下すると大規模造成されたまま、工事が膠着状態になっているかのような工事現場に遭遇。ちょっと気味悪かったけど、仮面ライダーや戦隊モノの撮影に使えそうな感じがした。立ち入ることが許されるのであれば、一日かけていろいろ写真を撮りたい場所だなあと思った。畠山直哉氏みたいな写真を一度撮ってみたい気がする。





だんだん、日が傾き始めると心が不安になってくるが、何とか日没前に下山完了。人工物が視界に入ると、ほっとするね。





山道を抜けたところで頭上を跨ぐのは阪神高速北神戸線。





道標。「どうひょう」または「みちしるべ」と読む。実は、この道標・・・けっこういい加減であることがわかる。写真では「谷上駅0.15km・森林植物園3.3km」と書かれているが、これの遥か手前にあった道標には「谷上駅0.3km・森林植物園2.3km」と書かれていて、少し先の道標には「森林植物園3km」と書かれている。

ところで、冒頭に書いたもうひとつのきっかけというのは、ひと月ほど前に「六甲山ショートハイキング77コース―ちょこっと歩こう!組み合わせて歩こう!」という書籍を購入したのだけれども、その本の著者の根岸真理さんという方が、たまたま今回のトレッキング入門講座の講師の方だったのである。いろいろ手に取った本の中で、いちばん知りたい情報がたくさん載っていたので購入したのだけど、それを購入した数日後にトレッキング講座のポスターを発見したので、感動もひとしおである。すごく物腰のやわらかくて明るいお姉さんで素敵な方やった。


興味のある方はどうぞ
六甲山ショートハイキング77コース―ちょこっと歩こう!組み合わせて歩こう!

ちなみに本日の成果は・・・

歩  数 :17991歩
歩行距離 :14.57km
消費エネルギー:425kcal






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2 コメント

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Unknown (H-BUS)
2011-12-13 21:06:59
山田道は去年の今頃歩きましたが、だいぶ工事進んでますね。
写真のコンクリの壁はまだ工事中で骨組みだけでした。
だんだん山道らしくなくなってるのがなんとも・・・。
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Unknown (まっしゅ)
2011-12-14 23:43:01
山歩き、最近のマイブームです。
またどこかの山道でばったり出会うかもしれませんね♪
そのときは迷わず声をかけて下さいませ!!
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