JR住吉駅下車徒歩10分くらいの防災公園で受付を済まし歩き始める。目的地の芦屋川まではJRの駅で3つ先なのだけれど、この駅間は割と距離が短いので案外楽に行けてしまう。時間を計ってみると、隣の摂津本山までは約15分、そして次の甲南山手までは更に20分で行けてしまう。昔の山手幹線と言えば、この甲南山手駅ができるずっと前までは、この甲南山手駅の少し東側で長い間行き止まりになっていた。そして、当駅の少し西側に国道2号線方面にアンダーパスする道路があって、そこで大抵の車が南下してしまうので、かつてこの辺りにあった市バス車庫に入出庫するバスの専用道みたいになっていたのを思い出す。もうすぐ、この看板も撤去されるのだろうなあ。
芦屋市との市境。かつて、ここから先は住宅が密集していて、コンクリートブロック塀がドデーンと行く手を塞いでいて、その手前に大きな看板で「行・き・ど・ま・り」って書いてあった気がする。ウォーキングに参加しているとなりのオバサングループが、『ここで1.3mくらいの高低差があったんやで、上り坂になって上手いこと作ったね』って話していたとおり、ここから緩やかに2回くらい坂を登っていく。ここは緩やかな上り坂と緩やかなカーブが気持ちいい感じで好きな感じだと思った。
そんな小気味良い界隈を抜けると、もう芦屋川隧道の手前まで来てしまった。写真を撮りながら歩いても住吉から1時間もかからなかったのは意外な感じがした。
開通は今月の末だから、カラーコーンなどで車が入れないようになっている。これから白線を引いたりするんやろうね。
隧道の入口でゴールインの記念スタンプを押してもらい。記念品のペットボトルを支給される。どんなペットボトルかって?最後にご紹介するのでお楽しみに♪ところで、写真右側の手前にある丸い穴たちなんだけど、あまり見たことのないブロックで近寄って断面を見てみると、
こんな形になっている。地上の車歩道の間にある防音用のパネルを支える腰壁と隧道の出入口付近に重点的に設置されているのでおそらく吸音性能に優れたパネル何だろうと思われる。
隧道の中に突如現れたハバタンたん、こんなに愛嬌ふりまいているのに全然可愛くないのは何故か?むしろ愛想のかけらもないリラックマの方が愛くるしいのは何故か?と思ってしまう。。。
隧道の中には救護用のテントがあったり、休憩用のパイプ椅子が置かれていたり、そしてそのすぐそばの路肩にしゃがみ込んでお昼ごはんのお結びを頬張っている人がいたりして、非常災害時の再現のような風景になっていた。
救護所を抜けて隧道の東側に出てみる。イベント会場は西行き車線側で行われていたので、カラーコーンの向こう側の東行き車線はがらんどうになっている。こっちの方が空いているからと行き来する人も何組かいたが、今回のようなユル~いイベントでは、誰も何もとやかく言わないので、そのまま皆が行き来したりして楽しんでいた。いいねえ、こういう雰囲気。
で、私もせっかくの機会なのでいろいろなアングルで撮ってみる。こういう無機質で新しい空間に人の気配のしない感じがとても好きである。人がいるバージョンもいろいろ撮ったのでそれはあまた別の機会に載せるとしよう。
隧道という言葉は、今では誰にも教わる言葉ではないので古い日本語なのかと思っていたが今でもリアルで使う言葉なんだなあというのを実感。ちなみに「トンネル」を意味する日本語が「隧道」なのである。
会場を上から俯瞰してみる。ちなみにこれは東から歩いてきた人たち用のゴール地点。
西側はこんな感じ。整備されて明るい印象になった月若公園から俯瞰できるようになっている。右手前にあるドーム屋根が歩行者用のトンネルの入口になっている。構造体については一体だが、トンネル自体は中でつながっていない。
緩い階段と自転車用のスロープがある。福祉対応のスロープが確保でなかったためからか、階段に併設して緩やかなエレベーターが設置される模様である。軌道だけが見えたがカゴは未設置なのでどんなものなのかは未知。
ちなみに記念品は、ハバタンのワッペンシールと完歩証と、
ペットボトルに入った「芦屋の水」という水である。こんなん作っていたとは意外。。。
後ろを見ると「原材料:水道水」となっていて、品名が「ボトルドウォーター」になっている。ああ、これは水道水だからミネラルウォーターとは言わないのねん。供給元は芦屋市だが製造者は西宮市となっているところがツボかな。それと社名の一部に「布引」とあって、これは神戸市の布引貯水池を想像させるから、これまた個人的にツボである。飲まずしてこれだけ美味しい水に出会ったのはこれが初めてである。