大型血統挑戦4年目の2014年ブリード。
この年の大きなトピックス
・久留米専用レシピオリジナル菌床KSP1
・久留米自己ブリード最大羽化サイズ更新
・座談会&NIGHT FOREST.IN品川2014
転機の年までの勢いは落ち着いたこの年、
自分の力量を問われ、また実力値を知り
まだまだ未熟であることを教えられた。
そんな年でもありました。
2012年度は久留米裏年でもあり、検証重視
の方向性としてインラインブリード中心で
挑みましたが、失敗も重なり成績が全くも
って振るわなかった年。
本家マツノインセクトでも最大が84mm
メルリンさんでも同様の結果。
しかし裏年とはいえ、2014年度は久留米で
も実績あるブリーダーは84~86mm以上の
個体をもって挑まれる。
そんな最中ふと
「これもある意味転機の年なのかもしれない」
という思いが湧いたんですね。
失敗の年だったからこそ、あえて2012年度
自己ブリードに頼らず、妥協せず最良の組み
合わせを最優先する決断が出来た。
我ながら楽しみなラインナップで2014年度
も挑むことに。
この「補強頼みの選択肢」が過去振り返った
時に果たしてどうであったか?
これもまたブログ媒体の楽しみ方の一つ。
当時そんな記述が残っています。
2014年ブリードは以下血統(系統)に分けて
次世代の累代をイメージし取り組んでいます。
・メルリン2009年10番86.1ミリ直系
・虎壱氏累代・メルリン血統
・マツノインセクト86ミリ直系・系統
・主水氏・shimaマツノ久留米血統
・東京オオクワ血統
飼育数は約220頭でスタートしています。
餌(菌床)はこの頃から固まりつつありました。
・三階松G+T→G+T→T+866リレー
そして久留米血統で大きな個体を羽化させたい!
全国久留米党の希望を叶えるべく
久留米血統特大化へ向けた新たな取組み
・久留米専用レシピオリジナル菌床KSP1
※久留米スペシャル1の略称
こちらは首都圏久留米党主水さんリーダー
で菌床メーカーの全面協力のもと2014年から
スタートしています。
飼育頭数は当初600頭でしたが、翌年2015年
シーズンは1,200頭と2倍に拡大。
特大羽化の可能性も十分にあると。
同時にブリード環境の改善も。
昨年あえてその設置を見送った断熱対策。
スタイロフォームと断熱シートを
ブリードスペースに設置、比較しています。
この2014年ブリードにおける19番ライン。
我が家で初となる他とは一線を画する別格
のラインが誕生しています。
・2014年19番
虎壱氏2012年6番81.2ミリ(86.1ミリ同腹)
我が家2013年ブリード早期羽化51.5ミリ
(85.8ミリ同腹)
幼虫体重は3本への交換時AV35gアップ。
ビークワ56夏号に掲載している幼虫最大
39.7g(蛹体重最大28.8g)も19番ライン。
見るからに巨大な幼虫
その最大幼虫14-KU-1908は羽化まで
辿り着いたものの、羽パカで残念ながら
羽化後力尽きました。
しかし最後にその弟がやってくれました。
2014年19番ラインの♂種親ですが、
2012年度当時、虎壱さんが400頭を超え
る久留米産の中から、幼虫時代の成長推
移と個体形状などを鑑みて種親候補と考え
ていものを我が家に託して下さった個体。
小さいがバランスが良く形状に無理のない
メルリン血統累代の2012年6番ライン。
その♂に我が家初の早期羽化2013年2番
(85.8mm同腹)を掛け合わせました。
2本目への交換時、19番ラインを掘り出す
度33gを超えてくる。
これは違う。しっかりと記憶しています。
その19番ライン最大個体がこちら。
14-KU-1904
6月29日:G+T.800へ
10月18日:32g→G+T.1400へ
1月25日:34.8g→T+GT866.1400へ
(ガラスボトル1500)
7月上旬: 羽化 87.5mm
もう1頭KSP1から迫力ボディの86ミリ
こちら2014年14番ラインの種親は
♂はメルリン久留米2009年10番の貴重
なインライン直仔・80ミリ
♀種親はやはり虎壱さんの2012年6番
14-KU-1411
6月29日:KSP1.800へ
10月18日:34.1g→KSP1.1400へ
1月25日:38.9g→KSP1.1400
6月下旬: 羽化 86mm
これも先人ブリーダーが、これまで作り
上げてこられた血統の底力があってのこと。
また餌屋さんとの情報交換も大きいです。
構想(妄想)を重ね、やってみて、失敗し
考え、改善し続けていく。
特に数年に渡り、色々とアドバイスを賜わ
り、お世話になっていた三階松三枝さん。
これまで仮説、検証を経ての成果である
ため嬉しさは相当ありました。
そして1番最初に羽化報告をした主水さん。
喜びを分かち合える協力者、仲間の存在が
あってこその成果であると実感しています。
メルリン血統累代からの87ミリアップ。
血統作出者、累代ブリーダー、餌業者、
虫のポテンシャル、ブリード環境。
そのそれぞれがひとつになった。
あの当時、クワ神様後ろのタイヤ。
否、クワ神様降臨!
タイミング的にそんな万感の思いでした。
そしてこの年の9月には、むし社土屋編集長
を交え品川でオオクワガタの大規模なオフ会
NIGHT FORESTを企画開催しています。
そのオフ会前にはビークワ企画、
特大オオクワブリーダー座談会もやりました。
座談会とNIGHT FOREST 第1回目の呼称はまだ品川オフ会でしたね。
産地間の違いはあるが、皆オオクワを愛する
ブリーダーであることに変わりはない。
産地間の枠を超えたブリーダーの集いに。
そんな想いもあって、これまで培ってきた
経験と人脈を生かして動きましたが、最後
は未熟さが出て当初の目的達成はならず。
それでも多くのブリーダー、そしてオオクワ
大型血統を牽引するトップブリーダーが集う
、ブリーダーにとっては価値ある場所を提供
することが出来たのではと考えています。
またその他交流の楽しき出来事も。
九州から行動派ダイジーさんとの山手線オフ会
Gullさん、ワイドカウさん、hizoさんとの
カラオケ。少し仲間入りできたかなと。
翌日のハーフマラソンは地獄でしたが・・・
首都圏久留米党新年会。
あの時始めて主水さんから、久留米専用
オリジナルプロトタイプ菌床ボトルKSP1
の話題が出ましたね。
大雪の中の品川オフ会。
半クワの仲良しメンバーとの新たなる交流。
そしてこちらも伝説となる高田馬場の決闘!
waizuさん、ougoさんとの熱いバトルがあり
ました!
6月の本決算後には恒例行事となっている
雅パパさんとのゴルフ。
スコアも良くて楽しかったですね。
ランバージャックでゆかりちゃんとの
2ショット!
後にゲストとしてNIGHT FOREST
ご参加いただくことに。
アカモビさん上京オフ会。
関東カラオケ選手権予選会。
す~やんさん、じろうさんの2トップに
yama_rayさん、雅パパさん。
皆さんお上手なんです。🎤
TVショッピング生出演。
黒のオフ会。
そして締めは秋葉原忘年会。
エビさんとはお初。
この忘年会、大半が遠方からの参加。
くわがたの里さん、yama_rayさん、
虫蔵さんに、masaさん、mustarさん。
主水さん、す〜やんさん、レルさんは
お馴染みのメンバー!
この年も趣味を通じた楽しい時間と貴重
な経験と新たな出会いがありました。
そして最後は2014年ブリード羽化実績。
系統を選別して累代したことで、羽化個体
はそれぞれその形状に特長をもっています。
こちらの8番は無駄を感じさせぬフォルム。
14番は艶消しで迫力の形状に。好みは分かれるか。
大型血統挑戦4年目で、能勢YG血統に
対抗しうる可能性のある久留米の種親
候補が誕生してくれました。
まだまだですけれども。
さて明日30日は振り返り2015年ブリードです。