とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

PCR検査の遅れを認めたのはアリバイ作りでしかない

2020-05-05 08:30:32 | 社会
 当初からPCR検査の少なさについては批判が多かった。新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議が、PCR検査の少なさをここに来てやっと認めた。認めたこと自体は評価する。しかし遅すぎである。敗北宣言に等しい。

 副座長の尾身茂氏が、国内におけるPCR検査数が諸外国に比べて少なく、「必要な人が受けられるようにするべきだと専門家はみんな思っている。今のままでは不十分。早い時期から議論したがなかなか進まなかった。これにはフラストレーションがあった」などと言及した。

 この発言は言い訳にすぎない。PCR検査については、多くの人がもっと数を増やすように指摘してきた。しかも批判の先は政府や専門家会議に向けられてきた場面もあった。オリンピック開催のためにとか、専門家会議メンバースタッフの利権確保のためになど、意図的に検査の数を抑えてきたというものである。こういう状況でありながら、政府も専門家会議も検査不足の批判に対して十分に答えていなかった。努力をしているふりはしてきたが、具体的な対策はなにも示してこなかったのだ。

 専門家会議は今になってようやくPCR検査の不足を認めた。しかしなぜ少なくなったのかはわからないという。ごまかしである。これは批判をさけるための言い訳でしかない。では専門家会議や日本政府はどういう努力をしてきたのか、それを説明してもらいたい。

 専門家会議のメンバーもみんな必死に頑張っているのだとは思う。しかし失敗していることも多いのは明らかになった。今後にいかすためにもしっかりと検証しなければならない。もちろんもっと落ち着いてからの話である。
コメント (1)
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