本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

セザンヌに学ぶ正しく「繰り返す技術」。新しさを生み出す停滞とは?

2019-07-29 21:05:02 | 2019年始動。革命のスタート。
Chap3REPEAT REPEAT REPEAT
Paul Cezanne
DAVID HOCKEY
繰り返しとは進化である。

◎ 物事を深く深く観察してそして取りかかること。
★★★★★セザンヌはセントヴィクトァール山を何度も何度も描いた。60回も!!
正しいマインドセットで「繰り返す=リピートする」ということ。過度に「新しさ」を重視している時代において,繰り返すことは進化することである。再度同じ場所に留まることは,今の世界では「停滞」と考えられている。適切な心持ちで「繰り返すこと」、それは、僕たちに表面的ではなく、ものごとの深い部分を解釈、理解する助けとなる。

A.何度も何度も同じテーマに挑み描くこと。
芸術家というものは,あたかも絶え間なく繰り返される「リピート=繰り返し」を考慮し,それへの耐性を持つべきである。

クロードモネを思い浮かべてみるといいだろう。彼は、睡蓮、干し草の山、祭典に対する執拗な興味を抱いていた。

セザンヌは同じ山を何度も何度も観察し,描くことで,「色と形」を学んで行ったということ。
Yajirusi

セザンヌは60回同じ山を描いた。でも、毎回まったく別の作品ができているということ。

葛飾北斎も富士山を36回も観察をし,描いた。

イギリスの作家、David Hocknerも多くの解釈が可能なカリフォルニアでの水泳風景を描いている。

【物事を繰り返す正しい姿勢】
B.近づいて観察すること
◎ 物事は、思い描いていたものとけっこう違っていたりする、近くで観察することで,そのことに気づく。

セザンヌもセントヴィクトァール山を何度も何度も観察する中で,山陰が思っていたのと毎回別の表情を表すという発見をした。

自然は偉大な先生である。

セザンヌは彼の弟子にこういう言葉を残している
「自然を集中して観察し,作品を手がけることで,自然と同一化できる。進化、成長は自然とともにあることでもたらされる。自然に何度も何度も眼差しを向ける事。自然を通して物事を見る目は養われる。」

・ セザンヌのように充分にじっくり何度も観察すること。
そうすることで、必ず毎回新しい発見がある。

C.記憶,感情を味わい観察する。
自分の文化、生まれた来たバックボーンと目の前にあるものとの関係を考慮し眺める。今日の気分と照らし合わせて。
セザンヌは山を描くということのためだけに、山を描いていた訳ではない。

セザンヌはただ目の前にあるものを描いた訳ではなく,彼の記憶、感じたことを反芻する形で描いてた。


David HOCKEYの作品にも重なる部分がある。
彼が初めてカリフォルニアに旅行したとき、そこにプールが多いことに非常に感銘を受けた。
ヨークシャー出身で戦後を過ごした彼からするとカリフォルニアのそういったプールはまさに近代化の象徴であり、驚かせた。

※ 日本人のアメリカドラマを見る観点に近い

彼がプールを描いた理由。
「2秒の水を描くのに、2週間の記憶と、観察を続けるんだ。水を描くということ,表現しようとすること」それはその他すべての表現に通じるものがある。33

D.Mix up your media
表現する手段を複数試してみる。
絵画なら、同じものを観察しつづけることで,その対象を描くのに、水彩がいいのか?鉛筆はいいのか?徐々に見えてくる。

E.何度も何度も同じ対象を観察することをルーティンとする。
定点観測
⇒マーケティングにも通じる。
コメント
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