新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

海外の事件に思う

2018-10-24 07:55:12 | コラム
恐ろしい事が多い:

ジャマル・カショーギ氏(Jamal Khashoggi)の殺害:

最初に「かショーギ」と聞いた時には、一瞬サウジアラビアには同じような名字が多いのかなと思った。と言うのは、17年の6月だったかに亡くなったと聞いた有名な大富豪で武器商人だった人物がアドナン・カショーギ氏(Adnan Khashoggi)だったからだ。このカショーギ氏はその最盛期にはヨーロッパ中の保養地を豪華な自家用ジェット機で飛び回って優雅に暮らしていると報じられていた。

ところが、矢張り今回大きな話題になっているジャマル・カショーギ氏はアドナン・カショーギ氏の甥御さんだったと報じられている。そのような華麗なる一族の方が、反政府的な記事を書くジャーナリストだったというのはやや意外だった。私が恐ろしいと言うのは、そういう記事の事ではなく、イスラム教なのかイスラム教国のサウジアラビアという国そのものの方針なのかは知らないが、反政府的な人物を如何に治外法権があるとはいえ、自国の総領事館内で殺害してしまうような事を敢えてする点である。

私が僅かに大学時代に勉強した宗教学では世界三大宗教であるイスラム教とは、そのような恐ろしい事を敢えてさせるような教義ではなかったという微かな記憶しかない。だが、近年においては現実にISのような集団が現れて乱暴狼藉のやりたい放題であったと報じられていた。私には「イスラム」と名乗っているあの集団が、果たして「イスラム教」という宗教を代表しているのかという疑問を抱かざるを得なかった。

そして、ここ新宿区の実態を見れば、誰が名付けたか知らないが新大久保駅のすぐ前に「イスラム横町」が出現し、ハラルフードを商うイスラム教が運営する店が陳腐な言い方で恐縮だが、それこそ雨後の竹の子のように増えてきたし、あのサウジアラビアの長くて白い衣装を身にまとった者まで闊歩しているのだ。未だ現実にイスラム教徒による刑事的犯罪こそ発生していないが、正直に言って薄気味悪い事は確かだ。

政府はそんな一市民の恐れを知らないのだろうが、労働力としての移民の増加であるかとか滞在期間の延長を言い出している。私には彼らが現状を知らないのか、あるいは人手不足解消策の前には何事が起きても関知しないとでも言うのかと、不安感を覚えさせられている。

中国へのODAを終了:
これが40年も続けられ、漸くこの度の総理の中国訪問で「終わりにする」と李克強首相と合意する事になったと報じられている。以前に聞かされた話で、北京(だったと思うが)の空港は我が国のODAによって建設されたが、空港の何処に行ってもそういう表示はないのだそうだ。如何にも「大国」中国ならばやりそうな事だと思って聞いた。そのODAの恩恵を受けていた国がGDPでは我が国を追い越して世界第2の経済大国になってしまったのだ。

その成り上がった経済大国且つ軍事大国をトランプ大統領は徹底的に叩く決意を示され、既にマスコミ的に言えば関税賦課の応酬による「貿易戦争」という事態に突入していた。先日聞く機会があった産経新聞前副社長の斉藤勉氏はその講演で「アメリカは中国が駄目になるまで叩く方針である」とまで言われていた。そのような「叩くべし」、「潰すべし」という存在になり果せた中国に、我が国は40年にもわたってODAを続けていたのでは、トランプ様もさぞかしお怒りかなどと考えてしまう。安倍総理に李克強氏は感謝の意を表明するのだろうか。そこが疑問だ。

台湾の列車の脱線事故:

本日辺りから報じられるようになった事は「あの脱線は運転士が安全装置を切っていた事」が原因であったようだという点である。何処のテレビ局だったかは失念したが、事故の一報では「車両は日本製で名古屋の日本車輌製造が納入したもの」と嬉しそうに報じた。彼らはかかる自虐的な報道の仕方が好みらしいのだ。私に言わせて貰えば、「何も真っ先に如何にも日本製の車両が原因であったかの如き事を言う必要があるのか」なのである。

彼らがこんな事を言うはずもないが「当該車両は日本製だが、恐らく運転士が何らかの誤った運転をしてこの大事故を引き起こしたものと推察している」と言って見ろという気がした。近頃の我が国の一部の製造業では「製品の物性値を改竄する」などという論外な不正を犯すところが増えたのは極めて遺憾だが、いきなり日本製の車両までを疑うかのような自虐的な報道の姿勢にはウンザリである。



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