新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

大久保通りから職安通りを観察すると

2020-03-26 08:16:42 | コラム
未だ意外な現象が見えた:

昨日の片道30分ほどの街角を観察した報告の続編である。偶に街を歩けばマスコミ報道では見えないことが分かってくるのだった。


実は、中国人の旅行者の激減を予測して出掛けて行ったのだ。確かに、以前は職安通りの土産物店というのか中国人の観光客目当ての大型店舗の前には必ず数台は駐まっていた観光バスは見当たらず、その店には誰も出入りしていなかった。だが、不思議なことに明らかに旅行者としか思えない中国人を何組か見かけたのだった。更に、職安通りと区役所通りの交差点にある「すし三昧」に外国人はいないことを期待して入って見れば、いたのですよ未だ中国人と東南アジア系の顔付きのお客が。彼等は居住者には見えなかったが、何処からどうやってここまで来たのかと訝った。

この「すし三昧」には1年以上前には2度ほど来たことがあったが、その頃は中国人お客で満席状態だった。彼等は皆一人当たり¥5,000以上もの高額な寿司を注文し爆食いするお大尽だった。我々がレジに勘定をしに行くと係の女性に「日本語が通じるお客様で良かった」と感謝されたのが忘れらななかった。

昨日はそれだけは終わらなかった。街には明らかに英語圏から来たのではないと分かる旅行者風の白人の集団も見かけたのだった。彼等は何処の国からどうやって来日し、14日間の隔離期間を経てわざわざこの新型コロナウイルス感染を恐れることなく、何で新宿くんだりまで観光に来たのかと、寧ろ敬意を表したくなった。反対に敬意を表したくないのが、脳天気か無神経な若き女性たちだ。あれではウイルスの感染者が多発しても不思議はないと恐れていたが、何と昨夜に小池都知事が28、29日の不要不急の外出自粛を要請されたが、遅きに失した感がある。

私は我が国に何故これほど虚け者が急増したのかと嘆くことが多い。それは、小池都知事の要請の直後から都内の某スーパーでは食料品、それも長期保存が利く冷凍やレトルト品の買い溜めにお客が殺到して、レジに長蛇の列をなしたと報じられていた。トイレットパーパーが無くなるというデマに踊らされた余波かも知れないが、浅慮だと思う、彼等にはメーカーやスーパーがいくら供給の心配はないと言っても、聞く耳持たないようだ。もう少し冷静に事態を判断する能力がないのかと情けなくなる。

往復の間に観察したドンキホーテでも薬局でも、最早店頭にはトイレットペーパーは大量に積み上げられていたし、ボックステイシュペーパーも沢山並んでいた。紙パルプ業界の出身者としては需要者の方々に「是非ともメーカーと販売店がいうことを信じて頂きたい」とお願いしたい思いだ。念の為に申し添えておけば「中国は世界でも有数の資源小国で、世界最大の紙・板紙の生産国でありながら、原料であるパルプも古紙も大きく輸入に依存しているのであり、我が国の方が遙かに豊富に原料の確保してあり、中国に原料を輸出する方だ」とご承知置き願いたいのだ。



コメントを投稿