新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

DeNAだって勝てるのだ

2017-11-02 09:00:06 | コラム
持っていた力も出たDeNA:

始めに断って置くが「断じて実力が出た」のではない。本当に実力がソフトバンクより上だったならば、もっと早くから出ていたはずだ。1~3回戦まではソフトバンクがDeNAが持っていたはずの力を出させなかった野球をやっただけのことだと私は見ていた。マスコミが好む俗説に、負けた方にさも同情したような表現で「実力を発揮できずに」があるが、とんでもない fake だ。「なかった力などはそもそも出てくる訳はないのだ」から、この手のお為ごかし報道に迷わされてはならない。

それではソフトバンクとDeNAでは何れが実力が上かと問われれば、率直に言えば「古くから『実力のパシフィックリーグ』と言われた方で確か10数ゲームも2位を引き離して優勝した球団と、劣勢とされたセントラルリーグで3位だった球団とを比べろ」とお尋ねと同じことではないのか。

私は1日の夜の試合はDeNAが持つ優れた面が全て出た試合で、残された課題は「この調子を後何試合維持できるのか」にかかっていると思う。予告先発がなくなったシリースなので、私如きには予想は難しいが、DeNAにはこれという投手が思い浮かばないが、ソフトバンクにはバンデンハークが残されていると思う程度。でも、判官贔屓でDeNAにもう少し勝たせてやりたい気もする。

さて、昨夜の試合である。早朝に受けたブロック注射と午後からのプラセンタエキス注射で勇気と気力を取り戻していたので、時々Prime Newsを見た程度で野球を楽しんでいた。ソフトバンクの敗因は36歳でMLBでは怪我あったにもせよ、不適格で帰って来た和田を良く投げていたとは言っても、気張り過ぎていたことを挙げたい。力一杯だったので5回に宮崎に打たれたところまでが限界で、私は「替え時だ」と叫んでいた。

次は敗因でもあり、DeNAの勝因でもあったこと。それは柳田を8回の内野安打と記録された当たり損ないのゴロ(英語は「グラウンド・ボール」である)だけに抑え、当方が「打たれる方が悪い」と酷評するデスパイネ四球だけで打たせなかったこと。浜口の攻め方はチャンと彼奴の欠陥を突いていたと見た。何故、これまでの3試合では出来なかったのかな。

柳田を始めとしてソフトバンクの打者たちは振り回しすぎに見えた。DeNAの投手たちはカモと見たのか、あるいは「楽勝出来る」との安心感があったのかの何れか。但し、DeNAにはヒットの無駄打ちが多い。12本も打って6点だったし、流れの中での打点(RBI)が3点だったのでは、ホームランしか点が取れていないと思わせて不安である。

DeNAの勝因というかMVPは、怖めず臆せず変化球を使って逃げずに投げ続けた新人で(「ルーキー」は奇妙なカタカナ語で、rookie を何でそう読むのか。辞書を見よ。「ルキー」となっている)22歳の浜口遥大である。この新人はシーズン中に何度か見る機会があったが、怖いもの知らずであったにもせよ真っ向から勝負していく気迫と勢いのある投手である。ソフトバンクはその浜口に圧されたのか、スカウテイング不足の何れか乃至は両方だっただろう。

二番手の功労者が捕手の高城。あれだけ打てれば文句もないし、浜口に「高城さんに良いリードをして貰いました」と言わせた。面白いことに、MLBではダルビッシュが語っていたが「アメリカでは気の毒なほど捕手のリードが云々されることはない」のだそうだ。私は「何が何でも自分が」との自己主張が当然の国であれば「捕手を褒めては自分の credit が消える」とでも考えるのだろうと思う。Credit は「名声、評判、信望、評定、手柄、功績」などとジーニアス英和にあるが、ビジネスの世界では「評定」と「功績」は昇進と昇給に繋がる重大な項目である。

DeNAの野球は未だもろさと粗さが目立った。しかも、筒香君はアウトサイドの低めに対してはファウルボールに打っていく考えも技量もないことがバレバレだったようで、ソフトバンクは和田を始めとしてその欠点をイヤというほど攻め続けた。その為かどうか振り遅れとボールの空振りが目立った。宮崎はホームランを打った時は見事な回転で大振りだったが、8回のRBIの安打などは綺麗な右打ちで流石と思わせた。宮崎は兎も角、ソフトバンクの投手が筒香が打てるような投球をしてくるか否かと、DeNAではどの投手が出てくるかが勝敗の分かれ目になりそうだ。

ラミレス監督の真価が如何に発揮されるかも勝敗の鍵を握るだろう。私は正直なところ、バントがお好みではないことは解るが、外野手出身の為か投手起用には「斬新」と「???」(=引っ張りすぎ)の両方が見えるので、どれほど評価すべきがが解らないのだ。



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