新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

自由民主党の来たるべき総裁選に

2024-08-12 07:18:50 | コラム
「もどかしさ」を感じている:

改めてお断りしておくが、私が政治の話題を取り上げる時には「その根拠というか論拠は全てマスコミの報道に基づいていること」にあるという点だ。

自由民主党は岸田総理総裁の蛮勇にも似た決断で、収支報告書不記載問題を受けて派閥を解散しようとした。それ、そのことが良いか否かよりも、解散されたはずの派閥の「しがらみ」が未だに残っているかのようなのでもどかしい。

麻生氏が認めたとかどうかとか、誰それは何とか派閥だった方だとか、小泉元総理が進次郎にどのように示唆したとか、茂木幹事長は「明智光秀」とは非難されたくないとかという具合で、「ここは一番俺に任せろ」と、暴虎馮河の勇を以て立ち上がってくる者がいない状態にしか見えない。

党内に事情やしがらみ等々がある事などは、100年も前から解っていたことではないのか。現在我が国の内部の芳しいとは言えない状況に加えて、岸田総理が如何に得意の外交の面で努力されようとも、世界の情勢は好ましくない方向に進んでいる。その時期に立ち上がって「我こそは次期総理の座を占めて我が国を引っ張っていって見せるぞ」と立ち上がってこそ、国民の負託を受けた者が果たすべき課題ではないのか。

麻生副総裁、菅前総理、二階元幹事長、その他諸々の旧派閥の隠然たる力を維持しているやに聞く経験豊かな前時代の政治家たちの年齢を考えて見よ。急速且つ高度に進歩発展したITC化やディジタル化に加えて、AIが時代を牽引するかの状態に入った時に、彼等のような経験は豊かな旧世代に気兼ねしている(支配される?)時は終わったのではないかと、私は考えている。

視点を少し変えると、今や我が国のあらゆる種目のスポーツでは、既に世界の水準を抜く選手が数多く出てきている。私は「その時代にあって、古き良き時代に選手だった人たちが、どのようにして身体能力も違えば旧世代とは異なるトレーニングの方法で技術が高度に世界を凌駕する次元にまで伸びた新時代の選手たちを本当の意味で指導できるのか」と訝っている。

言いたい事は「こういう見方は政治の世界にも当てはまるのではないかという点」なのである。自由民主党の古き良き時代を経てきた高齢化したボスたちは、現在の街に出てファストフードチェーンの店舗に入って、タブレットで発注し、セルフレジでの支払いを戸惑うことなく使いこなせるのだろうか。これらは新時代を象徴する単なる一例であるが、現代はこのように否応なしに変化し、進歩したかのような状態にあるのだ。

そういう時期にあって、9月という言わば目前に迫った総裁選に立つの、立たないのと、マスコミに格好の話題を提供している自由民主党の人たちに言いようもない「もどかしさ」と「まだるっこさ」を感じて、不甲斐ないなと密かに嘆いているのだ。年齢は別にして当選4回だと若手とする感覚も理解できない。総務会長まで経験した福田達夫氏などは57歳でも若手とは。一寸前なら定年間際ではないか。自由民主党の若手以下の奮起に期待したくなる。


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