新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

三浦知良対張本勲

2015-04-19 10:23:47 | コラム
張本勲の「後進に道を譲れ」論は判定負け:

張本は先週のTBSのサンデーモーニングでJリーグ最年長得点を決めた三浦知良に引退勧告としか言えない発言をした。三浦はこれに対してサラッと「激励と採る」と受け流した。しかし、この張本勧告はそれなりに大きな反響があった様子だった。即ち「大きなお世話」とこれから先の三浦の活躍に期待する声があれば、あからさまに張本批判もある一方で賛成論もあった。

本19日の同じ番組で張本は三浦の受け止め方を「誰にでも出来ることではない」と賞賛して「天晴れ」を出していた。私は言うなれば、三浦の判定勝ちだったと見ていた。

私はどちらかと言えば「大きなお世話」論で、三浦の好きなようにやらせておけば良いと思っている。彼と同年代で一時代を築いた連中はほとんどが指導者か解説者(という名の説明者)に転じている中で、三浦だけが好きこのんで一選手を続けている。しかも2部リーグで言わば補欠扱いである。彼はそれに甘んじて好きなサッカーを続けているのだろうと私には見える。

私には三浦には「晩節を汚さないように」とだけは言ってやりたい思いだ。私は全盛期の三浦を「持ち過ぎの嫌いがある」と批判し続けたほど、彼は「球をキープする」傾向がある型の選手だった。今や世界の50位台にランクされるようになった我が国のサッカーでは、かの釜本も嘆くように「キープしないサッカー」になっている。であれば、横浜FCも三浦のような過去の大選手は使いにくいだろうし、彼自身もそれは先刻承知だろう。

即ち、私は「三浦ほどの選手は自分が何時になったら引くべきかくらいも承知しているだろう」と推察する。私はそのように三浦を見ているので「好きなようにさせておけば良いのではないのか」と考えている。故に、張本の勧告は「余計なお世話」だったのだと思うのだ。


コメントを投稿