新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

日本大学フェニックス

2018-05-18 08:00:44 | コラム
何故マスコミはあそこまで採り上げるのだろうか:

兎に角、ここ数日はテレビを点ければ「日本大学フェニックスの悪質なタックル」の話題ばかりである。昨日辺りからはそこに西城秀樹の訃報が加わって少しは緩和されたが、兎に角フェニックスなのである。それでは長年のフェニックスの支持者としては些か憂鬱である。昨日の午後には関西学院大学のアメリカンフットボールの監督とデイレクターの記者会見などは恐らく全局が中継していただろうと思う賑わいだった。

私には最早日本大学フェニックスは「水に落ちた犬」(では言い過ぎかな?)の如きにされてしまったとしか思えない。それでもマスコミは叩き続けるのは何故だろうかと思うと気すらある。(アメリカン)フットボールに関心がある読者や視聴者がどれほどおられるのだろうか。

私はあのプレーには弁解も弁明の余地もないことで、日大側からは理屈も何も言えない性質だと思っている。前回も述べたが「謝罪の文化」がある我が国のことであるから、先ずは認めるべき事は認めて謝罪することから入っていく必要があると考えていた。ところが、関学に日大から昨日採り上げられた釈明文が届いたのは15日だったと言われていたから、それでは如何にも遅すぎるとしか言いようがない。マスコミ風に言えば「関学が怒りの会見」となったのも仕方がないだろうと思う。

日大には新設された学部に「危機管理学部」がある。それにしては今回の危機については打つ手打つ手が遅すぎるのではなかったかと言いたくもなる。日大の側にも色々とあのようなことになってしまった原因というか経緯については理屈めいたことがあったかのようだ。だが、それを事ここに至って取り出して関学側に知らせるというのは余り得策とも思えない。関学には「信頼関係が崩壊した」とまで言わせてしまった。

私も何があったかについては少しくらいは知り得た事柄もあったが、そんなことを今更採り上げても何の意味もあるまい。日大側が可及的速やかに講ずべき手段を講じて、事態を解決の方向に持って行って貰いたいと思うだけだ。それが内田監督の謝罪なのか、#91が負傷した関学のQBとそのご家族にお詫びに行くことなのかは知らない。ただ黙って成り行きというか日大の善処を見守っていくだけだ。

それにつけても違和感があるのはマスコミのこの問題の採り上げ方だ。産経新聞などは日頃関東大学リーグ戦の試合の結果などは1行たりとも報じたことがない割りには、今回はあの詳細な報道の仕方と日大の批判である。他の新聞もテレビ局も似たようなものである。私には彼らマスメディアが何か日本大学に対して含むところでもあるのかとすら考えさせられてしまった。

だが、視点を変えれば、何となくマスメディアと野党連合の安倍内閣と加計問題に関する不当な追及とその報道を、自分たちの手で片隅に追いやったかの感さえある。その点だけが今回の「悪質なプレー報道」におけるマスコミの連中の取り柄かも知れない




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