新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

9月29日 その3 お目出度う!阿部慎之助監督

2024-09-29 15:56:51 | コラム
ジャイアンツもホークスも4年振りの優勝:

ここではジャイアンツのことだけを取り上げようと思う。実は、日頃からジャイアンツ嫌いを公言してきた私は、去る5月10日に「阿部慎之助監督の下に端倪すべからざる存在では」と認めていたのだった。そして、残念ながらその読みが当たってしまった。

残念ながら、認めざるを得なかった根拠も同時に触れてあったので、改めて取り上げよう。第一には嘗ては「残念ながら良い投手だ」と認めていた34歳にもなっていた菅野智之が昨年の4勝から見事に回復途上にある事、打つだけしか能が無い捕手・大城卓三を一塁に回して岸田行倫を使ったことで、バッテリーが強化されたことがある。

次いでは戸郷翔征が順調に10勝以上するまでに育ったこと、山崎伊織が一人前に育ったこと、ビーズリー・グリフィン・ケリーという輸入した投手たちが使えていることも大きな支えになっていた。国産の投手では井上温大がほぼ一本立ちしたこと、私が毛嫌いしている高梨雄平が存分に嫌らしさを発揮していたことが大きかった。

第二に私が最も重視していることは、二塁手の吉川尚輝がリーグ随一と行っても良い次元にまで成長したことが、守備の要として大きな貢献をしていると評価していた。セントラルリーグには広島の菊池涼介と言う名手がいるが、やや老化気味なので吉川の成長が光るし、阿部監督が吉川を固定させた起用法が功を奏していた。

ここまで材料が揃えば、昨年と殆ど同じ顔ぶれでリーグ戦に臨んだタイガースがあれほど不振では、阿部ジャイアンツが有利に展開できた訳だと思っている。阿部慎之助監督の野球はハッキリ言ってしまえば「古き良き長嶋時代の香りもする自分が育った頃の野球しか出来ない」感があるが、優勝してしまえば、悪い言い方だが「結果が全て」であろう。

私が懸念していることは菅野、戸郷、山崎伊織等に平気で120球前後を投げさせても勝ちに行こうとしていた辺りだ。今年は結果が出てが、最年長の菅野などは「今年だけで、来年は考えていないのか」と疑う使い方だった。MLBでは滅多に100球以上を投げさせない時代に、彼等よりも体力も体格も劣る投手たちを、納得させて強引に使っていたのかと疑問に思っている。

リーグ優勝は出来たが、CSとやら言うポストシーズンの試合も待っているときに、酷使され気味に見えた投手陣が機能するのだろうか。タイガースもベイスターズの蹌踉めき気味だから何とかなったとしても、「小久保監督率いるホークスには過去連敗し続けた実績」がある。「山川に加えて故障中の近藤が復帰してくれば手強いが、投手陣の頑張りで何とかなるのかも」と、気が早い予想もしておこう。


コメントを投稿