新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

朝日の誤報と虚報の悪影響は斯くの如し

2014-10-04 07:26:35 | コラム
花田紀凱の「週刊誌ウオッチング」によれば:

産経のこの連載コラムを読んで「朝日が海外ではここまで深刻な悪影響を与えていたのだったか」と今更ながら驚かされた。即ち、あの朝日の誤報訂正記事は海外ではほとんどまともに受け止められていなかったと「週刊現代」の10月11日号が報じていたことをこのコラムが採り上げていたのだった。

花田は「NY市大名誉教授・霍見芳浩、NYタイムス(は当然かな?)、スタンフォード大学大学院ダニエル・スナイダー教授、フランスのフィガロのレジス・アーノルド等が曲解・誤解・誤認識に基づく悪口雑言とでも言いたい、意図的でなければ朝日の誤報に対する無知をさらけ出している」と指摘していた。詳しくは産経をお読み頂きたいが、如何にアメリカ滞在が長いからといって霍見教授までがあのようなことを言うかと、朝日の罪の深さを思い知らされたのだった。

かくなる上は(もう実行しているのか?)、朝日は全世界に向けて外国人が誤解・誤認識ないしは誤読しないような二進法的で物事の核心を突いた英文で、誤報と虚報を認めて斯くの如く訂正すると発表すべきだ。絶対に、日本式発想の「ここまで言えば察してくれるだろう」であるとか「ここから先は言わなくても言外の意味を察してくれるだろう」という類いの以心伝心的英文は避けねばならない。外国人というか英語圏の人々は行間や言外の発想や、表現されていないことを読むことはないのである。

しかも、彼等は二進法的思考体系であるから、一度「ノー」と判断した事案を簡単に「イエス」に戻そうとはしないのだ。そこを考えればしつこいと言われる覚悟で繰り返して主張しないことには「なるほど、そうだったのか」という考え方にはならないのである。現に一回だけ出した訂正記事の結果は、週刊現代が指摘したような曲解のされ方だったではないか。安倍総理が国会での答弁で朝日を責められたくらいでは、世界全体の認識が一気に変わるとは思えないと危惧するのだ。

朝日の罪は斯くして余りにも根深いのであると解った次第だ。


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