新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

韓国、DPRK、アメリカの関係

2018-03-06 09:17:52 | コラム
特使は金正恩の翻意を促しに行ったのだろうか:

韓国は5名もの特使をDPRKに送り込み、文在寅大統領の親書とやらを金正恩に届けさせたそうだ。DPRK側もそれなりに配慮したようで、金正恩との会談と食事会まで開催したと報じられている。更に報道では、この韓国の使節団は今週中にもアメリカに経過報告に赴くそうだ。

この展開が何を目的として、文在寅大統領が何を意図していたかは報じられてもいないので、全く不明だ。だが、文在寅大統領本人でもない者たちが「核を放棄されたら如何か」であるとか「missileのこれ以上の実験はお止めになったら」と金正恩を説得に行く訳はないだろう。案外「早く統一しましょう」と自発的に言いに行ったのかも。この度の訪問の前にトランプ大統領と文在寅大統領の間には電話会談があったというから、アメリカ側の意を帯して赴いたのではないかとも報じられている。

だが、一説には「文在寅大統領の周辺にはDPRKの工作員が数多く潜入しており、彼はDPRKの策謀に束縛されて動きが取れないのだ」というのまであって、文在寅大統領の狙いは南北統一しかあり得ないとまで言う者もいるとかだ。しかも、金正恩の狙いはアメリカと韓国の関係の分断であり、また韓国を使ってアメリカとの前提のない対話の場を設営させるところにあるとも言われている。

何れにせよ、アメリカ対DPRK、アメリカと韓国の関係、朝鮮半島の統一国家等がかなり現実味を帯びそうな事態が進行しつつあるようにも見える。私は何時も同じことを言うのだが、その重要な時期にあって未だに森友がどうしたの財務省が何かの文書を書き換えたのであれば総辞職ものだのという些末な話題で倒閣を目指しているかの如きマスコミと野党連合は、国家の重大事に対する国会討論に優先順位の付け方が未だに完全に狂っている。

それだけではない。中国では習近平はいともあっさりと憲法を自らの都合の良いように変更して、任期を10年よりも青天井に伸ばしてしまった。その習近平が目指すところの中に「我が国の属国化」があると何度も述べてきた。野党はそういう重要な問題について質問をしたという話は聞いたこともない。これなどは、トランプ様が鉄鋼製品の輸入に25%もの関税をかけると言われたことよりも遙かに恐ろしい事案だ。だが、その鉄鋼の関税問題ですら予算委員会で採り上げられていない。

誠に以て脳天気且つアホな議員ばかりを選んでしまったものだと言わざるを得ない。でも、かく申す私だって野党議員こそ選んでいないだけで、偉そうなことを言っている場合でもないかと危惧するものだ。



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