新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

Englishではこういう風に言うのだが

2023-09-29 08:03:36 | コラム
知っていても使える機会がないかも知れないEnglishの表現:

久しぶりに英語の話を取り上げようと思う。アメリカ人の中で暮らしていると、彼らが日常的に使っている表現には「へー。そういう風に言うのか」と「成る程。彼らnative speakerたちはこの場合にはこういう単語を使って簡単に言い表すのか」と感じ入ってしまうことが多かった。それらを覚えておいて「ここぞ」という時に仕えるようになればしめたものだ。そこで、思い出せる限りのそういう「上手いことをいうものだ」という言い方を紹介していこうと思う。

“We’ll see how it goes."
解説)これは他でもない、あのエンジェルスのネヴィン監督(Phillip Nevin)が、大谷翔平が肘の検査に行った日に言ったことで「成り行きを見守ろう」か「模様眺めにしよう」の意味になる。私はこの言い方が怪しからんと指摘したが、それは最も大事な選手が検査に行ったのだから上司としては「良い結果が出ると期待する」か「深刻な状態ではないことを祈る」くらいが言えないのかと怒ったからだった。

“No kidding!"
解説)「冗談じゃない」でもあり、「冗談でしょう」でもある言い方。同じような言い方に”You are kidding me.”もあるし、”Don’t kid yourself.”もある。似たような意味には”Don’t fool yourself.”などというのもある。”You are telling me.“か、”Don’t tell me.”だと「嘘を言わないで下さい」か「揶揄わないで」になるようだ。

“None of my business.”
解説)「私には関係がないこと」という意味。「だから放っておいてくれ」と言っていることになる。ここでのbusinessは「ビジネス」の意味ではないので要注意。似たような言い方に”None of your business.”がある。ここでyourになったので「(他人)が余計なことをいうな」の意味になる。”Mind your own business.“とも言うようだ。

“Let’s have a bite (to eat). It’s my shout."
解説)これらを昼飯前に言って誘えば「昼食に行こう。私のおごりで」となるのだ。”have a bite“が「食事」で”my shout”で「おごる」となっているのだが、初めて聞いた時には「何のこと?」と当惑させられた。

“It depends.”
解説)「時と場合によるよ」という意味で使われている。カタカナ語の「ケースバイケース」に一寸似ている、じゃなかった、カタカナ語の方が似ている気もする。”It depends on each case.”とでもすれば「ケースバイケース」の意味になるかも。「イエスかノーか」をハッキリ言いにくいような場合に使えば良いと思う。

“I am so glad you made it.”
解説)“make it”は「~を作る」ことではない。「来る」とか「出席する」という意味でも使える。従って「良く来て下さいました」でもあれば、「良くここまで来られましたね」と言いたくても使われるようだ。“make”という単語は“have”や“get”と共に、熟語として上手く使えば多くの表現が出来るのだ。

“They are pretending to be good people. But, it is just a make-believe.”
解説)これまた“make”の応用編である。ここでは“make-believe”は「見せかけ」を意味するので「彼らは良い人のような振りをしている。だが、それは見せかけだけ」なのだ。“pretend”もOxfordには“to behave in a particular way, in order to make other people believe ~ that is not true"となっているのも面白い。ジーニアス英和には“a world of make-believe”で「空想の世界」という例文が出ている。

“May I ask you if you have any dependents?”
 解説)「貴方には扶養家族の方はおられますか」という意味だが、ここでは“ent”または“ant”が付くと「扶養家族」の意味に使えるのだ。実は、英語で話す時に注意すべき事柄として「個人的な質問をしてはならない」と言ってきたが、この質問は極めて個人的な事柄だ。しかし、“dependent”を採り上げたくて、無理矢理にこういう例文を作ってしまった。現実の会話では真似をされないようにお願いしたい。

“I have every reason to believe he will not show up tonight."
解説)「彼が今夜は現れないと確信している」なのだが、要点は”show up“が「現れる」の意味で使われ、”every reason to believe”で「確信する」となっている辺りだ。日常的にはこの手の表現が屡々出てくるので、慣れるまでは悩まされる。因みに、ホテルでは”No show”と言って、予約しても現れなかったことを言うようだ。