新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

エンジェルスのネヴィン監督の大罪

2023-09-06 07:22:18 | コラム
ネヴィン監督は遂に大谷翔平を潰した:

私は怒っているのだ。既に「この監督は大谷翔平を使い倒す気か」とは指摘してあった。事実として「そうなってしまった」のは大いに遺憾である。さらに、エンジェルス球団もあのオゥナーとGMも、監督以下コーチを制御していなかった点での同罪だとも論じた。

さらにさらに、私は我が国のマスコミが持ち上げ囃し立ててしまうと、譬えそのことが当人に伝わっていなくても、ろくな結果にならないと長年主張し続けてきた。今回は残念無念なことに、この主張が大谷の場合には当たってしまったのだ。

代理人は右肘の靱帯損傷については安全な状態にあり、噂されているような再手術を行うとは言っていなかった。だが、その声明の頃に大谷が珍しく屋外で実施した打撃練習で右脇腹を痛めて、当日の試合を欠場することになってしまった。私は「二刀流」だかで出続ければ、機械でもロボットでもない大谷は過労の状態になってしまい、先ず靱帯を損傷して、今度は回復が長引くと言われている脇腹に痛みが出たと見ている。

大谷に好意的にしか事態を見られないので言うが、エンジェルス球団が一丸となって大谷に依存し、休む暇もなく使ってきた結果がこれであると真っ向から非難攻撃したい。彼らは大谷が生真面目に試合に出続けてティームを支えてくれたのを良いことにして付け込んで、結果的には酷使してプラチナの卵を産む鶏を損傷してしまったのだ。その罪は極めて重いと批判したい。

また、ネヴィン監督も呆れた存在である。ティームの至宝を傷つけた責任の殆ど全てを、現場の責任者である彼が負うべきなのにも拘わらず、大谷が脇腹の痛みの精密検査を受けると聞いて言ったことが“I’ll see how it goes.”だったのだ。余りのことに、この無責任な台詞には呆れかえるだけだった。即ち、

“I’ll(またはWe’ll)see how it goes.”の意味は「様子を見ましょう」か「成り行きを見ましょう」なのである。私は何度もこれまでに「彼らは自らの過ちか責任を潔く認めない人種である」と指摘してきた。この指摘は長年彼らの中で過ごしてきたからこそ出来るのである。

ネヴィン氏は当然その範疇に入るのだから、自らの責任を問われないためにも「心配だ」であるとか「何故こうなったのだろうか」などとは言わずに「傍観する」とだけ言ったのだ。これでは負傷するまで懸命に努めてきた大谷も浮かばれない。

エンジェルス球団の責任者たちも心中密かに責任は感じているだろうが、そうとは言い出さない者どもなのである。ジムで語り合っている往年の高校球児は「これではもう大谷は来シーズンにおける超高額年俸のトレードなど消滅して、単なる打者として復帰できるかどうかの問題になったのではないか」と怒り心頭に発していた。私は特にあのGMが「大谷に出るかと訊いて『出ます』と答えたから出した」という逃げ口上の非道さを糾弾したい。

大谷の速やかな全面的回復と、来シーズンでの大活躍を期待したい。