新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月29日 その2 原辰徳監督

2023-05-29 18:20:39 | コラム
もしかして彼は大変な策士なのかも知れない:

ジャイアンツがタイガースにむざむざと三連敗するのを見ていて感じたことがあった。

その一つは「もしかして、原辰徳監督は本気で世代交代を進める気で、若手や新人を世に言う『伝統の一戦』やらに使っているのではないか。だから、広島を弱体化させた極悪人の丸をスタメンから落として見せたのか」だった。

これが本気だったら、ジャイアンツ嫌いとしても喜ぶべき事だと言わざるを得ない。但し、1年を通して試合に出たことがない連中は、シーズンが終わればバテているかも知れない。

次は「疑い」である。それは「現在タイガースに9ゲームも離された惨状で4位とあっては今シーズンは最早諦めて、3試合とも『捨て試合』にしていたのではないか」なのだ。そうでなければ、重大な場面での中継ぎに余所からきた鈴木だとか、DeNAが捨てた三上などを出さないと思うのだ。

そんな裏読みを楽しみながら、あの3試合を見ていた。でも、原さんにそんな芸当ができるのだろうか?

ジャイアンツは来年強くなっているかも知れない

2023-05-29 08:24:25 | コラム
タイガースがジャイアンツに三連勝:

昨28日は台風の影響で始まるという雨降り前の折角の好転を犠牲にして閉じこもって、Bリーグのバスケットボール、NPBの野球、山下美夢有が2週連続で優勝しそうなゴルフの観戦を楽しんでいた。何れも結果が期待と予想通りだったのも大変良かったので、良い日曜日となった。

今回特に取り上げたいのが、もしかして古手依存から改心したのかも知れない、ジャイアンツの原辰徳監督の選手起用の著しい変化である。確かにタイガースは監督が替わってから、勝ち方を知っているかのようなグッと構えた慌てない野球をするようになった。一方の原監督は私が長年指摘し続けてきた「世代交代」に漸く踏み切ったようで、「よくぞあの若手を使っても接戦に持ち込めたものだ」」と褒めても良い負け方だった。

1戦目は投手に誰を使ってくるのか見当が付かなかったが、蓋を開ければ実績もない育成上がりの横川凱だったし、3番に未だ3年目の202cmの秋広を置いていたのだった。タイガースも負けていないで、矢張り若手の桐敷だったのにも驚かされた。また原監督は創価大学出身の新人門脇を、岡本和真を差し置いて三塁手に使っているのも「世代交代」の一環かと見えた。

試合は結果としてはタイガースが2対1で勝てたのだったが、解説の藤川球児が指摘していたように、投げる前に右手を高く上げる左投手の横川は堂々たる出来で、流石は名門「大阪桐蔭高校」出身と思わせた。あのまま成長が続けば来年には立派にローテーション入りの投手になっていると見ている。門脇は確かに守備が良いが、新人としても打てなさすぎる気がする有望選手。

敗因はオリックスから取ってきた鈴木公平をあの難しい場面で救援に出したことだと思っている。あれは投手コーチの作戦の誤りだろう。私はオリックスでそれほど実績があるとは評価していなかったので、あの場面で出てきた投手のユニフォームの背中にSUZUKIとあったので驚かされた。

第2戦には原監督は「世代交代」にはならない、アメリカから輸入したグリフィン投手を使った。グリフィンは確かによく好調のタイガースを6回2/3を2点に抑えていたが、150kmを当たり前のように投げるMLBの投手から漏れてきたのだから、当座は使えるかも知れないが将来性はない。この辺りに原監督の方針の不統一というか、割り切り切れていない迷いがあると思う。MLBが将来有望投手を手放すことがなくて当たり前だ。

第3戦に原監督がまたもや育成から松井颯を使ってきたのには、横川以上に驚かされたが、「世代交代」には本腰を入れて取り組んでいるのかと疑った。松井も強豪校の花咲徳栄高出身者らしくタイガースを相手に健闘していたのは「天晴れ」の部類に入れて良いだろう。だが、武運拙く原監督が救援に出したDeNAから放出されていた三上の弱さでジャイアンツが負けてしまった。だが、5回投げきって1失点なら十分であると評価した。

他の有望株は昨日も3番で出てきた綺麗なホームランを打った秋広だと思う。だが、彼にせよ、横川にせよ、松井にせよ、未だ長いリーグ戦に最初から最後まで出ていた経験がない若手だ。解説の鳥谷敬も言っていたことは「大学のリーグ戦で1年中試合をすることがなかったので、プロになって毎日全力を出して、全神経を集中していたら身が保たない。如何にして何処でどうやって力を抜くかが解るまでが試練である」だった。原監督も大卒の選手だったのだから、この辺りを如何に指導できるかではないのかな。

3試合とも接戦であり、ジャイアンツとタイガースの若手の奮起があって面白い試合になって楽しませて貰った。だが、青柳が二軍に落ち、佐藤輝明がだらしのない三振ばかりしていたのも気になった。ジャイアンツは「原監督が本気で「世代交代に踏み切れるのか」にかかっていると思う。

ジャイアンツはこのまま若手が伸びれば、来年は丸、中田翔、梶谷、長野、中島、菅野、坂本?等々を排除しても優勝争いができるだろうと思いながら、残念な予測をしていた。

バスケットボールは琉球が強いとは承知していたが、あれほど千葉を押さえつけるとは予想できていなかった。富樫の健闘だけでは間に合わなかったようだ。ゴルフは予想通りに山下美夢有の2週連続優勝となったが、あれほど小柄でもショットが正確であれば、あれほど勝てるのかと感心しても見ていた。