新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月26日 その3 「ジャニーズ事務所が起こした問題」は「その2」でした

2023-05-26 10:22:45 | コラム
各位

ただいま掲載しました「ジャニーズ事務所が起こした問題」は本6月26日の「その2」でありべきでした。

お詫びして追加します。

真一文字拝

ジャニーズ事務所が起こした問題

2023-05-26 10:06:08 | コラム
テレビ局が「だらしがなかった」為だ:

私がジャニーズ事務所を嫌う最大の理由は故大宅壮一氏が「一億総白痴化」と言われて何十年経ったか知らないが、その青少年を白痴化する運動の最先端に立っていたのがこの組織だと認識しているからだ。日系米人だという喜多川が我が国の芸人の世界に持ちもんだ芸の多くは「アメリカ社会の最下層にある者たちが生業としていた種類で、およそ我が社にいるような人たちの家庭では相手にしているという話など聞いた事もなった」のだ。だが、日本の芸人の世界では誰もそうだったとは知らなかったようだ。

昨25日の「報道1930」で流したBBCのアザー記者の音声ではJohnnyが「ジョニー」と聞こえたので一安心だった。不幸にして私の周囲に数多くおられたJohnさんたちでJohnnyをニックネームに使っていた人がいなかったので、アメリカ式にすると「ジャニー」になるとは不勉強で知らなかった。「ジャニー」とはjourneyの旅行しか知らなかったので。

以前から「ジャニーズを蛇蝎の如きに嫌っている」と述べてきていた。それは何時だったか記憶もないほど昔に、週刊産経だったがジャニー喜多川だったかの異常な「性癖」を取り上げて報じたし、その後で週刊文春も記事にした。「嫌らしい事をする奴がいるものだ」程度の受け止め方で、それよりもこの事務所が送り出す美少年風の餓鬼どもとその成れの果てが、ミーハー族に馬鹿受けして、頑是無き子供たちを無責任に物思わざるミーハー予備軍に仕立て上げる事の方が害毒だと認識していた。

私はあの集団を言わば「男の宝塚」ではないかという認識ではあったが、男子ばかりというのは喜多川なる日系米人の性癖のためであるとまでは考えが及んでいなかった。喜多川は珍妙なというか常識から逸脱した衣装を着せ、大勢で跳んだり跳ねたりして「口パク」との噂だがただ合唱しているだけの芸無しザルを各方面に送り出して人気をあおり、テレビや映画演劇界でも餓鬼どもを重用せざるを得ないように追い込んだのだった。私が多くを説明する必要はないだろうが、ジャニーズは巨大な圧力団体に形遂げたのだった。

「報道1930」はそこまでに至った経過を詳しく、所謂専門家を登場させて振り返ってくれた。松原の反省点は「過去に週刊誌等では報じられた喜多川の癖の件を彼らJNNも含めてテレビと一部の新聞を除いては報道しなかった事で、その点に取材を重ねた外国のBBCにあそこまでやられた辺り」だった。率直だと思って聞いた。

私はあの事務所を粗略に扱えないようにしてしまったのは、自分たちだという忸怩たる思いがあるかどうか知らないが、テレビ局という組織の程度の低さと「ミーハー層を掴んでいれば良いのだ」という人を小馬鹿にしたような番組作りの欠陥をモロに衝いたのがBBCだと思っている。言うまでもない事だろうが、ジャニーズ事務所に逆らうと低俗な番組ができなくなって、そういう番組を待っている視聴者に見放されるからのようだ。私も彼らにとって対象となっていない階層にあるようだ。

私は故なくして言っているのではない。ある大学教授が某局の幹部に「何故あのような低俗な番組ばかりを作るのか」と尋ねたら、「貴方のような(知識)階層の方を対象にしていませんので」と言われてしまったそうだ。某広告宣伝会社の若手に「何であれほど下らないテレビCMを作るのか」と突っ込んだ方も、似たような返事を貰ったと聞いているし、これは私も聞いた話だ。

私にとって非常に印象的だった点はBBCの記者の指摘にあった「日本人は周囲に迷惑をかけられない」を非常に重要に捉えている事」だった。それは被害に遭った少年たちは自分が被害を公にすれば、周囲に迷惑がかるという風に考えて、声を上げなかった」と語った点だった。それに加えて喜多川は「グルーミング」の手法を巧妙且つ悪辣に使って、「その関係」2人の間の秘密にしようと押さえ込み、その関係は自分が喜多川に特別に好かれている事の証だと思い込ませていたのだそうだ。

法律的には「被疑者死亡」なので警察が調査に入るかどうかも不明だし、見通しは立たないが、あの事務所の道義的責任は重大であるというのも良く分かった。だが、その重大な責任の始末を、今さらテレビ局や芸能関係の組織があの事務所に迫っていくだけの見識と度胸があるのだろうか。また、あの事務所も社長がテレビの画面で謝っただけで事が終わったなどと考えていそうな気がしてならない。

以前から言ってきたように、当方はあの事務所の者が司会をするか、木村拓哉のような輩が顔を見せただけでも番組は見ないのだから、何もここでいきり立つ必要もないとは思う。だが、我が国の芸能事務所の在り方は韓国ほどには時代に合わせられていないのも不愉快だし、テレビ局のあの事務所に対する弱腰に改めて呆れたので、取り上げようと思った次第。彼らがジョニー事務所に謝罪会見せよと求められるだろうか。

私はあの事務所が何かあの社長の謝罪以上に改悛の情を見せる事に至る確率は限りなく低いと思っている。でも、私は如何にアメリカ式だとOxfordに掲載されているようとも、Johnnyを「ジャニー」と発音しようとは思わない。

核兵器廃絶

2023-05-26 08:19:49 | コラム
広島G7サミットにあらためて思う:

私は自分で「あの広島と長崎に大きな爆弾が落とされて大変な事になり、無数の人が亡くなった」という信じられないニュースを聞いていました。「ピカドン」呼んでいたのも聞きました。あの頃は新聞しか目に入る報道の手段がなかったのですが、その非道さと形容する言葉ない惨状は想像するしかありませんでした。当時では「そういう爆弾があるなどとは知りませんから、その残虐さと非道さ」は測りかねていました。

中学1年生の子供が「原子」というものがあり、それを爆発させると凄まじい威力が出る」など知るはずもなく、ただただ驚いていただけでした。ただ、子供心にも解った事は「それでなくても不利な状況下にある戦争が、一層日本に不利になるのか」くらいは読めました。理解を超越した刺激で、子供の思考能力からすれば遙か彼方での攻撃の手段でした。

あの頃に「本土決戦」に備えて大人は本気で竹槍で戦う訓練をしていたのです。今、あの頃の「真剣に戦おう」としていた意気込みというか雰囲気を知っている人がどれ程おられるでしょう。その時期と原発がどのように重なったかまでの記憶はありませんが、我々「少国民」にも悲壮感がありましたし、「中学1年生では陸軍幼年学校の受験もできないとは残念」と嘆いていました。こういう経験をしたにも拘わらず、生活のために後年アメリカの会社に転身したのです。人生などは解らないものです。

それがどれ程酷い物かという事を、あれから70年も経っている21世紀になって見に来るというか、「岸田総理がそのような設定をされなかったら各国の首脳が見る事がなかった」というのも、何となく無責任だと思います。私も広島に行った事がありますが、案内して下さった方は「今さら全部に案内する余裕はないから、高いところから見なさい」と言って俯瞰して説明されました。

岸田総理のご努力は大いに評価すべきだと思いますが、現実に核兵器を所有している国の方もおられる訳で、核兵器廃絶は「そうあって欲しい事」でしょうが、これから先も訴え続けていくしかないでしょう。難しいとか大変だなどと言って片付けられる性質の問題ではないのだから、保有国が本当に本気にならない限り、実現しないでしょう。また、プーチン大統領をどうやって心変わりさせて「使用をちらつかせて威嚇などしないように押さえ込むか」にも知恵を絞らねばなりますまい。

その前に「誰がどうやってプーチン大統領の首に鈴をつけてウクライナ侵攻を止めさせるか」も重要な課題としたて立ち塞がっていると思いますが。