新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

NPBのプリシーズンゲームを見て思うこと

2022-03-19 09:06:53 | コラム
NPBの22年度の開幕が迫ったというので:

偶には少しくらい野球も論じてみようと思う。だが、何処のテレビ局も読売ジャイアンツの試合しか放映しないので、何か貶したくても材料がないのだ。22年度版の選手名鑑だけでも買えば良いのだが、何分にもここ大久保通りには何時の間にか正常な書店がなくなり、たった一軒残った店も何だか正体不明になり、しかもKoreatownの真只中にあるので、出掛けていこうという気にもならないのだ。「何、そうだったならばアマゾンで買えば良いじゃないか」ってか。

昨18日の夜には偶然に合わせたチャンネルでは、ロッテの佐々木朗希がジャイアンツ相手に投げていたので、興味を持って見ていた。彼の売り物の速球は概ね150km台の後半で確かに速いと思わせてくれた。正直に言って彼が100球以上投げるのを見たのは初めての事だった。

解説の山本浩二は「良い投手だ」と言っていたが、確かにその通りだとは思う。だが、昨夜はロッテの井口監督は何を考えたのか捕手に今年和歌山市立高校から入ったばかりの松川虎生を使ったので、佐々木の出来は余り芳しくなかった。私の見解ではジャイアンツからMLBに出ていった澤村拓一のように自分の都合だけで配球を組み立てていて、相手打者の欠陥を衝くことが出来ていない独り相撲の如きだった。それが、佐々木の制球力の問題なのか、不慣れな松川の所為なのかは判断出来なかった。

何れにせよ、プリシーズンゲームでのことなので、昨夜の出来だけで判定できないとは思うが、腰が高い投球の姿勢(フォーム)が気になった。一方のジャイアンツは8億円だったかの年俸を取る監督の甥御さんが登場していた。菅野が何を試していたのか知らないが、4点も取られたほど威力が感じられなかったし、制球力も未調整という感があった。

一方、MLBに目を転じてみれば鈴木誠也がシカゴカブスに円換算では5年で100億円という契約が出来たし、マリナーズからFAになった7勝9敗の菊池雄星は、ブルージェイズに3年契約で42億円を得て移籍していた。上原浩治はこのMLBとの年俸の格差を憂いていたのは尤もだと思う。ここでも給料が上がらない我が国対順当に上がるアメリカとの相違点が余りにも歴然としているではないか。この有様では今後ともMLBに行きたがる者が続出するだろうことは十分に予想できる。それはそれとしても、田中将大の推定9億円は高いと感じてしまう。

ここから一寸話を変えていこう。イチローも松井秀喜も広島の黒木博樹も松坂大輔も長谷川滋利もみなアメリカ永住の構えではないか。経験上も言えることは「向こうにいる方が、周囲がうるさくないだけ気楽だ」ということを表していると思う。彼等はアメリカでは多少物価が高くとも気にしないだけの物を得ているのだし、イチローのようにシアトルの最高の住宅地とNYとフロリダに住宅を持っていれば、帰りたくないと思うだろう。

我が国で、引退後に備えて軽井沢やオアフ島やハワイ島に投資をしておけるような給与生活者が出てくる時代が来るだろうか。そうなる確率は低いように思えるのだが、それは誰の所為だろうか。岸田総理は新資本主義で所得を増やすと言っておられるので、そこに希望を託すか。