新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10連休に苛まれて

2019-05-05 16:10:37 | コラム
通院叶わず体調整わず:

安倍内閣を深く恨む10連休が未だ1日残っているだけでも憂鬱である。と言うのは、ここ新宿区では歯科以外の開業医は見事に10連休を休診にされてしまったので、当方のように週に一度は体調を整える為の注射を受けていたのでは、明後日(7日)までは何とか耐え忍んでいなければならないのだった。ここまで体力が衰えたのは勿論老化もあるが、1月半ばに発症した「顎関節症」に苦しめられて胃腸が変調を来しているのが最も辛いところなのだ。目下の所毎月1 kgも体重が減少しつつあるのも気懸かりなのだ。

とは言え、動かないでいれば一層体力が低下すると愚息に警告されて、日に一度は買い物なり何なりで外出して歩くようにしてはいる。体力維持の為には頼りするジムも10連休中は私のシニア会員資格ではその間に3度しか入場出来ないようにされたので、ジェットバスで体を温める機会も奪われて?しまった。この事態も10連休などなければ発生しないで済んだことだ。誠に恨めしい10連休めなのだ。

結局昨日までは体調の不備もあって専ら室内に閉じこもってテレビでスポーツ観戦をしていた。そこで、気が付いたことを幾つか採り上げておこう。

野球:
先ずはプロ野球と言うかMLBとNPBの比較から。張本勲はMLBも質が低下したと非難するが、私は何度も採り上げたダルビッシュの「アメリかでは何か異質の競技をやっているのかと思った」が当て嵌まると思う。これまでは私は「中南米からの選手があれほど多く入ってしまったMLBは、技術を売り物にするのではなく身体能力ショーと化した」と批判してきた。

だが、それだけに止まらず南米系の者たちはbaseballしか知らないだけではなく日本の野球界のような細かい基本技とテイームプレーを仕込まれていないので、張本がことあるごとに指摘するように、テイームプレーを始めとしてやることが極めて粗雑なのである。その点ではNPBと比較すれば見劣りがする。

だが、身体能力と腕力には優れているので、アメリカ人も含めて投手たちは当たり前のように150~160 km台の速球を投げ込んでくる点は、余り150 km台を常時投げる投手がいないNPBとは大いに異なると思う。しかも、バッテイングの面では、彼らの頭の中には「自分の為」しかないので、テイームが置かれた状態などにはお構いなしに「我が力を見よ」とばかりに強振するのだがら、凄いホームランも出るが、いともアッサリとボール球を振って三振してしまうのだ。

要するに「個人主義」と「身体能力ショー」が合体した感があるのがMLBで、飽くまでも「皆で一丸となってテイームの為に」の我が国の野球とは大いに異なるのである。であるから、田中将大も、ダルビッシュ有も、今年から参加した菊池雄星もMLBにあっては速球派の投手ではなく、言わば「並」の部類になってしまうのだ。

サッカー:
野球はこれくらいにしてサッカーにも触れておこう。何処かに「神戸は泥沼の6連敗」という見出しがあった。既に採り上げたことだが、ヴィッセル神戸の三木谷オウナーは金に糸目はつけないとばかりにスペイン等から世界的な名手(VIPと言うのだそうで、ヴィジャ、イニエスタ、ポドルスキを指す)を連れてきたが、一向にその効果が現れていないようだ。私は「サッカーという競技では2~3人優れた者を入れても即効果が出るとは限らない」と「周りの日本人選手と技術的な差があれば、矢張り名手たちは機能しない」と指摘してあった。

そこで、最近見た神戸の試合では外国の名手たちが本気で「目に物見せてやるぞ」という気迫も見せず、ただ何となくサッカーをやっているだけではないのかとう違いたくなった。周りとも意志の疎通が十分だとは思えない場面も多かったが、何となく異種のサッカーで育ってきた2組の選手たちが同じテイームで、しようこと無しにボールを蹴っているだけのようにも見えた。私は通訳を使って話し合うことの難しさもあるのではないかと思っている。それだけではなく、神戸は監督をを変えすぎていないか。折角世界的な名手を連れてきたのだから、早く効果のほどを見せて欲しい。