新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月4日は墓参と花見

2017-04-04 16:01:14 | コラム
快晴の天気に誘われて墓参に:

今年も亡母に「祥月命日よりも早く来て済みません」と心の中で詫びて、胆嚢摘出の手術から回復した家内と染井霊園に墓参に出かけた。昨年も2~3日だけ早めたところ、既にあの有名な染井の桜は散った後だったので、今年は更に2日ほど繰り上げてみたのだった。ところが、大方の気象予報士が「都内の染井吉野は満開」と言うので、それを信じて出かけたのだった。だが、染井霊園内では言わば7~8分咲きで、中には未だ五分咲きにも達していない古木すらあった。亡き母には二度詫びる結果になった。

霊園内には明らかに花見と見えるカメラまで持参した中高年の方が多く、本当のお墓参りは我々夫婦を除けばいくらもいなかった。数年前には観光バスで乗り付けてガイドが旗を持って先導するほど人気が高い染井の桜だが、今年は明らかに遅れていたようだった。好天に恵まれて、ゆっくりと霊園内を歩いて回れた。

帰路は例によって旧中山道を横断して巣鴨地蔵通りに行くのだが、その横断の信号待ちで「そうだ、今日は四の日だった」と思いだした。そう言えば、JR山手線の巣鴨駅の構内が異常に混み合っていたし、多くの人が同じ方向、即ち地蔵通りに向かうのは何故かと訝っていた鈍感さだった。高岩寺のとげ抜き様の周りは多くの善男善女で大賑わいだったし、地蔵通りは群衆で歩行もままならず散策を諦めて、何時ものように最も駅に近い雷神堂で煎餅を買っただけで引き上げたのだった。

それにしても、この地蔵通りにも何を思ったのか中国人と思しき者たちを中心にアジア人が数多く歩き回っているのは不思議な感がある。彼らが特に買いたいと思うような物が売られているわけでもなく、これと言って美味いものを食べさせる店もないのだから。恐らく老人の竹下通りだったかの惹句をネットででも見て訪れたのかと考えている。

ここまでで、11時半を回っていたので、高岩寺の反対側にある、かの正月のマグロの入札で有名な「すし三昧」の巣鴨店に入ってみた。四の日ではさぞや大混雑かと思えば、地蔵通りからは一寸不便なところにしか信号付きの横断道路がない為か、店内が閑散としていたのは意外だった。そこでゆっくりとこの店得意のマグロの寿司などを少しだけ楽しんだ後に、都営地下鉄をシルバーパスで新宿に向かったのだった。

新宿は相変わらず多くの人出で賑わっていたが、矢張り大型のガラガラを引きずったアジア人が多いのが目立った。今や新宿方面では先ず韓国語族に出会うことは希で、中国語と思われる言葉で喚いている若者どもと、イスラム圏ないの諸国から来たのだろうと思わせる顔つきの者たちが本当に増えた。私は政府がいくら本腰を入れて観光客を呼び込もうとも、決してこのような傾向は歓迎すべきものだとは考えていない。
それは何故かって、新宿に来ていただけば感じられるだろうと思うが、決して心地良い雰囲気だとは感じられないからだ。