新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月21日 その2 気懸かりな内閣維持率低下

2015-07-21 17:36:38 | コラム
安倍内閣支持率低下で最もほくそ笑んでいるのは誰か:

お断りして置くが私は悲観論者で、今頃は何処かの総書記が「朝日、毎日、TBSご苦労。良くぞ民主党の尻馬に乗って逆宣伝に努めてくれた」と言っている顔が目に浮かぶのだ。その原因は取りも直さず我が国の一部の国民の皆様の低民度にあると思っている。安倍総理は素直に「国民の皆様の理解を完全に得られなかった」と回顧されたが、私は総理は真相はそうではないとご承知で言っておられたと勝手に解釈している。

即ち、民主党以下の野党が衆議院での審議中に発した愚問に対して、総理以下の閣僚が「某国の国際法も何も眼中になく南沙諸島他で埋め立てを開始し、南シナ海等での水域の支配を拡張している軍備体勢にアメリカが対抗手段を獲った場合、もし両国間で衝突があったと仮定すればそこで我が国が集団的自衛権の行使をせざるを得ない」等と名指しで答えられない事を悪用した愚かな攻勢を、左巻きのマスコミがここぞとばかりに支援したのだと思っている。

よりシンプルに(カタカナ語だ!)解りやすく言えば「に大国間に具体的な対立の危機が生じた場合に集団的自衛権発動云々」というような理論的な説明を引き出した野党は、これに対して「戦争法案だ」、「子や孫を戦場に送ろうという安倍政権の悪法だ」、「何時かは徴兵制度か」という具合に仮定の話にも何にもなっていない、簡明直截で低民度の大衆に訴えやすいことを言い出したのであった。

しかも、60年安保の頃とは比較にもならない少数のデモを如何にも天下の一大事で多くの国民が危機感を覚え押し寄せたかの如き大騒ぎで報じ、新聞社や通信社の世論調査を誘導したと極論したくなるような姿勢を採ったのである。私はマスコミに心あらば、「尖閣諸島どころか沖縄どころか、我が国そのものを標的にしかねない攻勢をかけられることすら頭の片隅においてもおかしくない」くらいは言っても良かったとすら思っている。

中国も韓国も我が国を自国の教科書は愚かあらゆる手段を通じて「日本は悪逆非道の国」と国民に吹き込もうとしてきたと思っている。だが、その国民の富裕ではない一部は今や我が国に「爆買い」とかを目的に大挙して押しかけ、軽佻浮薄なマスコミの大歓迎を受けている。だが、この爆買いのコインの裏側にあることは「彼らは教え込まれたこととは全く異なって日本は親切で近代化された良い国だ」と知り得たことではないか。

彼らは既に台湾を「中国は一国」という言い方で我が物だと言い続けている。行って見れば解ることだが、台湾の近代工業国としての進歩・発展振りは素晴らしいものがある。「我が物だ」と言いたい気持ちは解る。我が国はその台湾を遙かに凌駕する先進近代工業国で、国民も高い教育程度を誇り性善説を信奉する汚れなき美しい精神の持ち主である。私は少数民族の増長に悩むアメリカよりも民度が高いと信じて疑わない。

ここまで言えば、将来我が国を襲ってくるかも知れない集団的自衛権発動を発動せざるを得ないような事態が、何時何処でどのような形で何処から発生するかなどという問題は「子や孫を戦場におくる」とか「徴兵制度云々」等という次元ではないと言えると、私は考え過ぎている。いや、この程度のことを考えておくのが政権担当者には最低限必要なのではないかと考えている。それが安倍内閣であり、自民党の一部ではないか。

上記は全て仮定の話であり、それを国会の質疑応答の場で何処かの特定の国を名指しにして論じるのは適切ではないと思う。そこを良いことにして、全く枝葉のまた枝葉末節のようなことを論った野党の質問が予想以上の効果を世論調査で発揮してしまったのではないのか。大袈裟な極論を言えば低民度の方々は安倍内閣を蹴落として何処かの国の支配下に入るという意思表示をしたとは気が付いていないだけではないか。

私は弱気で考え過ぎていたという結果に終わることを切望している。

太陽光発電(再生可能エネルギー)

2015-07-21 09:06:58 | コラム
我が国は世界第3位の太陽光発電大国:

紙業タイムス社の週刊誌版”FUTURE”の1786号に UNEP-FI (国連環境計画・金融イニシアティブ)特別顧問・末吉竹二郎氏が過日都内で開催された CAN-Japan (Climate Action Network)主催のセミナーで「気候変動はビジネスをどう変えるか」と題して講演された際に、この太陽光発電の世界の大国について語られたことが報じられていたので、そこからこの太陽光発電大国関連をご紹介する次第。

実は個人的には太陽光発電と聞いただけであの忌まわしい菅直人の退陣予告声明と孫正義との「コラボ」を想起せざるを得ないし、この事態があったというだけで太陽光発電について否定的というか嫌悪を感じざるを得ないのだ。それだけではなくあの発電設備は国内メーカーのみならず中国からの輸入にも依存すると聞くや、科学的に優れているかいないかなどという議論を飛び越えて排斥したい気分になるほど毛嫌いしていた。

末吉氏によれば、2014年時点で世界全体の再生可能エネルギー(水力を除く)の発電量は 657 GW(GW=10億ワット)で、上位7ヶ国は1位:中国 153 GW、2位 アメリカ 105、3位 ドイツ 86、4位 イタリア 32、5位 スペイン 32、6位 日本 31、7位 インド 31 となっている。3位以下は中国とアメリカに大きな差を付けられていると解る。

そこで太陽光発電だが、14年末での上位10ヶ国は次のようになっている。ここでも単位は GW である。1位 ドイツ 38 (前年比+1.9)、2位 中国 28 (同+10.6)、3位 日本 23.3(同+9.7)、4位 イタリア 18.5(同+0.4)、5位 アメリカ 18.0(同+6.2)、以下フランス、スペイン、英国、オーストラリア、インドの順になっている。なお、我が国は嘗ては断然たる第1位の太陽光発電大国だった由だ。

なお、14年末時点の風力発電能力は 1位が中国で 115 GW、2位がアメリカで 60 GW、3位がドイツで 39 GW で御三家であるとされていた。以下スペイン、インド、英国、カナダ、フランス、イタリア、ブラジルの順だった。と言うことは、オランダの風車は発電とは関連がないのかなと思わせられた。ここでは我が国はお呼びではないようだ。

以上は太陽光発電に対する個人的興味から引用しただけであり、その経済性や将来性等の議論は専門家にお任せしたいと考えている。しかし、末吉氏はその世界各国での再生可能エネルギーへの新規投資額合計が2014年に先進国で1,390億ドル、途上国で1,310億ドルあったと指摘されていた。また04年からの累積投資額は2兆180億ドルで1ドル120円換算でも242兆円という莫大な金額に達していたと述べておられた。