新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月9日 その2 中国と共産党の組織

2015-07-09 13:19:35 | コラム
中国と共産党の組織を教える本:

目下、週刊新潮の広告で見た元中国大使・宮本雄二氏の「習近平の中国」(新潮新書)を4分の1ほど読んで大変勉強になっております。私は正直に申し上げて中国共産党についての知識など皆無でしたので、「大使としての経験とその分析からは学ぶところ大だ」等と言えば失礼に当たるかと思うほど興味深く読み進めております。「ナルホド」と「へー」と「知らなかった」の連発です。飽くまでも私個人としての話しですが。

それが正しいというか適切な中国と共産党と政治とあの国の実態への理解か否かは別にして、恐るべき組織であり頭脳集団であると知りました。但し、組織の一定以上の上部にいる者だけのことかも知れませんが。であれば、中国及び共産党は簡単なことでは政治でも経済面でも崩壊はしないだろうなどと考えさせられています。

嘗てYM氏から中国からの一流私立大学のビジネススクールに留学しMBAを取得する者たちの英語力と明晰な頭脳による成績の良さを聞きました。その連中の半数はアメリカに止まって職を得る由ですが、帰国して海外事情を心得た者たちが共産党と政府機関に入っているのだったら、遺憾ながら我が外務省は彼らには及ばないかと懸念します。事実、甚だ遺憾ながら外務官僚は中国どころか韓国に手玉にとられていると思いますが。

念のため申し上げておけば、以上は中国礼賛ではなく「何でこの程度の常識とも言えそうな中国に対する認識が我が国には普及していないのか」と申し上げているのです。と同時に、自分の不勉強を恥じております。

英語上達への道

2015-07-09 07:11:36 | コラム
東スポWeb版が8日に報じていた田中将大の英語力向上に思う:

私は寡聞にしてNYヤンキースにどれほどの数のヒスパニックがいるのか存じませんが、基本的には英語が言わば公用語でしょう。あの環境に置かれて2年も経てば聞こえるようになってくるのが普通でしょうか。私は寡聞にして相撲の世界で通訳がいたという話を聞いたことがありません。しかし、あの世界の外国人の日本語という名の外国語の上達の仕方というか身につけた状態を見れば、あのような環境に放り込まれれば、使えるようになってくるのは当然かと思います。

因みに東スポの記事の一部をを引用すれば
「ヤンキースの田中将大投手(26)がクラブハウスで順応力を発揮している。渡米前は英語を苦手にしていたのだが、周囲も驚く速さでヒアリング能力がアップ。チームメートとのコミュニケーション面で「壁」を乗り越えつつある。」

とありました。即ち、聞く力が向上したとあります。その昔に私の古き良き日本の会社時代の同僚が「話すのは相手側が解ろうと何だろうと一方通行だから気楽にまくし立てるが、聞く方はそうは行かないので難しくて困る」と言いましたが、良いところを適確に衝いていると思います。

英語力の向上についてはそれだけではありません。嘗て当時はStanford大学のビジネススクールの教員だったYM氏と「日本人の英語力」について語り合った際に彼が指摘した「ご当人にやる気があるかないかが問題では」が大きな鍵になるかと思います。英語の格言に通常は"There goes an old saying ~”から入るのですが、”Where there is a will, there is a way."(意志あれば道あり)というのがあります。確かに「やる気の有無」は重要でしょう。

私が1998年から個人指導した某商社の若手は当時は確か25歳だったと記憶します。このくらいの年齢の頃に本人に十分な意志と動機付けがあれば、適切な指導があれば上達します。彼にはその昔自分が教えられたように「日本語を使わない会話」を強制し、街中でも何処でも他人の目と耳の有る場所で会話をさせましたし、英語での目に入った風景を描写する独り言を「恥を怖れているべきではない」を実行させました。

2年ほどを経て彼は課内随一の使い手になり、2006年には海外勤務に出ていきました。この経験から考えても田中将大が上達したとしても「当たり前だ」と思いますが、他の通訳に依存している日本人大リーガーを見る時に田中を褒めて上げても良いのかな」と妥協する気にも少しはなってくるのです。