紅葉の便りを何処とはなしに耳にする頃になりました。気にしながらも漠然としていて友から何かお声が掛かるのではないかとちょっと、心待ちにしている自分が居りました。私の中ではいくつかの候補地が頭をよぎっていたのですが、なか々調節が折り合わずにいました。
そんな中、TVから伊勢崎にある「赤堀の小菊の里」で小菊が盛りを迎えているという報道がありました。初めて知る場所なので、興味が湧き見に行きました。
家を6時出発。R50を目指して進み約90km走り8時30分到着でした。
ナビで目的地を入力する時は「カルビアンビーチ」Tel.0277ー70ー2121を入力すればいいと現地案内の人は電話で教えてくれました。ビーチなんて言われたので海岸でもあるのかと思いました。辺りを見渡しても海岸はありませんでした。駐車場の側には桐生市広域清掃センターが見えるのみでした。
広い駐車場には私より先に1台が駐車していました。話しかけると東京から朝4時に出てきたそうです。やはりテレビを見て来たそうです。私と同じような行動をとる人もいるものだと思いました。
案内の看板に沿って人気のいない静かな道を歩くと5分程の所にその小菊の里がありました。
色とりどりの小菊が植わっていました。色鮮やかに澄み切った秋空に映えていました。一寸そよ風がありましたが寒いとは感じませんでした。
時間が経つにつれて、看護師さん達に付き添われての車椅子の人や年配の人達が目につきました。下方から見るよりてっぺんから見た方が美しい景色でした。
手作りの案山子が沢山作ってありました。
馬の案山子
この場所にはラーメンの看板が目につきましたが一寸食べる気にはなりませんでした。下の方には地元産物の対面販売がありました。 私は”赤大根”を見つけました。赤カブは知っていましたが、赤い大根は以前にどこかで見かけたことはありましたが、きっと荷物になるので買わなかった様な気がします。酢漬けにすると赤がピンク色になって綺麗だよと言われ今日は車なので1本買ってみました。そのほか蒟蒻や小菊の苗等も売られていました。こういった対面販売では何かしら買ってみたくなるのよね
地元の人に「カリビアンビーチ」とは何ぞやと聞くと、北関東最長大級の屋内プールの事だそうです。
すぐ近くにあって人気があり夏場の利用者も多いとの事でした。若い年齢ならきっと行きたいと思うのでしょうが・・・今は、春日部からでは一寸いいかなって感じです。
日本最古の学校「足利学校」
小菊を観賞しての帰り道、足利学校があり、私の大好きな足利の銘菓「古印最中」もあって寄り道を思いつきました。
「学校門」 寛文八(1668)年の創建
江戸、明治、大正、昭和そして平成と継承されている。
復元された方丈と庫裏
方丈・・・・・学生の講義や学習、接客の為の座敷として使用されたところ。
庫裏・・・・・学校の台所、食道など日常生活が行われたところ。
方丈の部屋 では 曝書(ばくしょ)が行われていた。
何回も足利学校を訪れてはいましたが、曝書をしているのを見たのは初めてです。収蔵庫には典籍が収められていますが、湿度の低い良く晴れた日にはこの写真の様に書物を日陰の部屋に並べて虫干しをするのだそうです。
専門の方が来て書物を念入りに見てカビや虫食いetc.をチェックするのです。何だか気の遠くなる様な仕事です。典籍には宗時代の漢籍のほか、元、明、朝鮮本や我が国の古写本などの典籍が一万七千冊もあるそうです。
国宝・・・・・・・・・四種 七十七冊
重要文化財・・・八種 九十八冊
書院から「孔子廊」が見えます。
宥座の器
( ゆうざ)
庫裏に入る入口にこの宥座の器があります。以前にもこれに関して書きましたが、戒めとして有るので己の心に再度確認の意味で水を入れる事にしました。
この器は常に身近に置いて戒めをするという意味で孔子の説いた「中庸」という事を教えるものです。
壺状の器に水が入っておらず空の時は傾き、丁度良い時はまっすぐに立ち、水を一杯入れるとひっくり返ってこぼれてしまいます。孔子は「いっぱいに満らし覆らないものは無い」と慢心や、無理を戒めた。と説明がされています。
学校の事務の人に、お昼ご飯にしたいのですがこの界隈で安くて、美味しいお店はありますか!?とお聞きしましたなら学校の門を出てすぐに右手に「中川」と言うお蕎麦屋さんが有名と教えてくれました。言われたとおりに行くとすぐにわかりました。最近は蕎麦も食べる様になったので意気揚々と暖簾をくぐりました。
相田みつおが良く注文したと言われている「てんぬき御膳」
なんでも〝相田 みつお”が愛したランチが有名だそうで、TVにも出るそうですのでここまできては食べてみなくてはと思い注文しました。〝てんぬき御膳”お待ちどう様・・・って運ばれてきたものはなんとニシンの甘露煮が付いてきました。
ニシンは子供の頃母親がナスとニシンをよく煮て食卓に出しましたが私はニシンは大っ嫌い小骨が多いし味が何となくエグイ げっ 何故ニシンお店の方に聞くとニシンと蕎麦は付き物なのだそうです。おまけにお値段は¥2000也 あきれて開いた口がふさがらない
食べないわけにもゆかず・・・何とかお腹に収めることが出来ました。 誰を恨むことは無い自分で決めた事なんですから
さ~~て気を取り直して、お目手の「古印最中」は足利学校の駐車場内にあるお土産売り場には、いつも置いてあります。たまに春日部の西武デパ-とで売り出しをする時がありますが・・・最近はめったにお目に掛かりません。店員さんに、たまには春日部の西武デパートで売る様にお願いをしておいて下さいと頼み込んでおきました が・・・・・
古印最中にずっしりと詰まっている〝あんこ” お味が良いんです。箱で買うと箱代¥30が掛かるのでバラで買います。さっきのまずい気分は吹っ飛んで早く帰って渋いお茶と共にこのあんこを食べてお口直しとします。
帰宅すると我が家の百日紅の木の葉っぱが秋の風に吹かれて沢山の落ち葉となっていました。
あ~~秋深し