ポンポンダリアの独り言

毎日、何気なく生活する中で感じた事を気の向くまま、思うがままに投稿して見ようと思いました。

秋を求めて栗駒へ Ⅲ

2012年11月04日 | Weblog

昨日の疲れはなくすっきりした気分で3日目を迎えました。サァ今日は秋田県湯沢市のドライブです R398にのって一路「小安峡」へ8時30分出発

          

9時20分「小安峡温泉」到着です。ここは大噴湯があるのです。
ここから階段を使ってかわべりへと降りてゆきます。かなり下の方です.何段あるのでしょうか

           

写真の右中央で噴湯しているのが見えます。モク々と湯煙が上がっています。下の写真の赤い渡り橋から眺めた景色です。

           

1814年(文化11年)江戸時代の紀行家「菅江真澄」64歳が小安温泉を訪れ地元ではか・ら・ふ・けと呼ぶ大噴湯の事を“雪の出羽路”“勝地臨豪”に克明に記録していると説明がありました。

[湯が3.4丈(9m~12m)も吹き上がり、滝の落ちる川を越えて向う岸の岩に当たり、霧となって散ってゆく。噴湯が岩の裂け目ごとに湯気の雲を沸き起こして雷神の様な響きを立てて吹き上げるように湯が出ている〕
(泉温91,3度  湧出量毎分 223㍑ 平成17年地熱開発促進調査より)

この湯気に当たるとお肌つるつる・・・なんてことがあるといいのになぁ~とふと思いました。 駐車場にある売店を見て周りこれといったものはありませんでしたが南瓜のジェラードを売るおばあさんがいました。お茶や、ラベンダーと様々なソフトクリームがあるので南瓜もしかりです。南瓜好きの私は財布の紐を解きました。
しかし身なりから判断をしてはいけないのですが食べ物を売っているのだからもう少し清潔感が欲しいと内心思いました。他の人も持っていたので買う気になってしまいました。

        

10時50分
R398号線沿いに今度は「稲庭城」東北最大級のスロープカー、最大勾配33度の山道を登るのでいってみる事になりました。
殿様が乗るようなお籠の形をした珍しいケーブルカー・・・じゃなくスロープカーです。平成元年に完成したと記してありました。

          
         この勾配をスロープカーはコトコトと登っていきます。

           
                    “稲庭城”

1F・・・川連こけし、川連塗り、屏風,漆芸作家の作品
2F・・・稲庭うどん、川連漆器、秋田仏殿等の秋田県を代表する伝統産業
3F・・・県南地方を支配した小野寺氏の興亡とゆかりの品々を展示
4F・・・展望部屋

        

標高300メートルにある稲庭城からの展望は横手、平鹿地方まで見渡せる事が出来る。11時20分駐車場へ。お腹も減った事だし稲庭と言えば“稲庭うどん”が有名だって

万延元年(1860年)佐藤養助が受け継いで稲庭うどんの元祖を作ってきたそうで佐藤養助の暖簾がある所が有名となっている様ですのでそこをめざして車を走らせました。

     

“お~~あった”11時25分到着です。お昼に少し時間的に早かったので待たずに館内に入れました。あ!調子いいと思いきや、中では既にお客がひしめいていて名前を記入して順番待ちとなっていました。
待つ間は稲庭うどんの作り方の行程を見学出来るように工場がありました。

                

手綯い:ふたつの棒に綾掛けしながら綯う。太さが均一になる様に手もみする。その後時間を置いて熟成させ、延ばしに入る。

           

延ばし:うどんに強い腰があるから手延べが出来る。生地の熟成度,乾燥度を見ながら一気に引き伸ばす。延ばしの作業が見られました。

         
         細いうどんに腰があって美味しい\1,100

稲庭うどんのお土産が飛ぶように売れていました。はじめは買うつもりはなかったのですが連れ達は土産として買て家に送るような気配なので便乗する事にしました。これで孫達のお土産が出来ました。

帰りの電車の時間までにまだ余裕があるので何かないかと秋田県生まれの知人に電話で聞いてみたのですが、いい結果を得られず、誰かがラーメンの美味しい所があることを思い出し、それではそこへ・・・と気が動いたのですが場所が分からず、最寄のスタンドに入って聞いてましたが残念ながらその人も良く分かりませんでした。 
しかし思いがけずそのスタンドの人が蔵の中が見られる日である事を教えてくれました。

         
       増田町 中七日町 商店街・くらしっくロードの見学証

増田町の蔵の町の特徴である『鞘(さや)』に覆われた内蔵(うちぐら)は普段目に触れる事が出来ませんが蔵を守り続けている所有者の皆さんのご厚意によって一般公開されているということです。早速“増田蔵の日共通見学証なるものを500円で購入しました。

国登録有形文化財が19件36棟、横手市指定文化財が7件10棟の指定を受けているようです.今回は歴史的建造物を含め22棟が公開されていました。

            
                      旧石田理吉家

石田理吉が「金星(かねぼし)」で知られる石理酒造を創業していた。しかし戦前まで醸造していたが廃業後は病院が営まれた.木造三階建ての主屋は県内でも数少ない貴重な建物であると記されていました。

時間の都合で全部ゆっくりと見ている暇はなく無作為にピックアップして蔵をみて回りました。

      

この頑丈な何重にもかっさなって出来ている蔵の扉は圧巻でした。故にもしも母屋が火に包まれても蔵の中の物は焼けないそうです。

       

そして蔵の中で冠婚葬祭も行われたようです。写真の着物は花嫁の衣装で前にあるものはその時に使用される器や調度品などが置いてありました。

 

       

昔の人はすごい物を作ったものですねこれに掛かる費用も半端じゃない事と思われます何でも当時は株で儲かったとか・・・
感心のしっぱなしでした。管理するのも大変だろうな~~とも思いました。
3時を回ってしまいました。これからは東北自動車道にて一関へ戻ります。

レンタカーを最後に運転です。17時06分発の東北新幹線に間に合うように一ノ関にて給油をし精算をしてレンタカーを戻しました。それからは時間までお土産の追加です。大宮18時58分着まで列車内で夕食を済ませこの2日間の思い出を語り合いました。

旅は恥の掻き捨て・・・とはよく言いますがこれといった問題もなく楽しく過ごせた事に感謝でした。“旅は道ずれ世は情け”良い言葉です。
又来て見たいと思うような栗駒国定公園の旅となりました。