10月6日(2日目)
5時30分起床、一晩中気になっていた・・・と言っても眠り際のことで、誰よりもお先に床に付き誰かが温泉にもう一度浸かって来ますといった様な声を最後に聞き朝を迎えました。
窓越しに見る空は少し雲が厚いようでしたが雨の気配はなく、6時朝食です。
外では既に支度をした人達が早くも右往左往していてはやる心を抑えて身支度をしました。
登り口は旅館の裏にあるのです。8時15分時登り口前にして軽いストレッチそして出発です。
いよいよ栗駒山に続く木道が見えてきました。この場所は、「名残りケ原」で春にはお花畑だそうです。しかし今は草紅葉が一面でそれが目に飛び込んで来ました。以前に見た同じ景色に感無量です。須川コースで進みます。
(8時35分)
前方の山が栗駒全体の様子で頂上の方も色付いているのが見えています。これからが本等の登坂に入ります。写真の右下に見える白いのは温泉の湯気ではなく山肌が削り取られたものです。 (8時45分)
まだ軽い足取りで景色を楽しんでルンルン気分です。削り取られた山肌が近付いてきました。ススキがいらっしゃいませ~~!と言っているようです。
この辺は有毒ガス噴出する様で立ち入り禁止になっています。(9時)私たちを追い越して行くグループが次から々と後に押し寄せて来ます若い人にはかないません。
9時33分“昭和湖”に付きました。何故か以前より水量が減っていました。そしてここにWCが設置されていました。大いに助かります。大勢の人たちに混じって小休止です。ここのWCは大いに歓迎です。しかし水がふんだんに使えないので少々汚れていますが致し方ないことです。ないよりましといった感じでした。
それからはだんだんと急な坂道が続きました。夜に雨が少し降ったのか山道はグショ々で滑りやすく肩に力が入りました。
リンドウはところどころにみられ、今にも咲く気配です。
だんだんと息使いも荒く、何度となく小休止しながら足を進めました。頭から流れ出る汗をふき、水分の補給を怠らず一歩一歩と牛歩の如くに進みました。
変わった植物です。友達もこの植物の名前を知る人はいませんでした。珍しい花があると足を休め観察です。
とうとう期待した紅葉が目の前に現れてきました。
申し分のない色合いまさしく“山のふもとの裾模様”
10時50分天狗平に到着
後800mで栗駒山頂です。
11時30分栗駒国定公園到着
あたり一面登山者でごった返していて、一斉にお昼ご飯を思い思いの場所で広げているので私達は他の静かな場所を探す為その場を離れました。
丁度居合わせていていた山に詳しい方に下山ルートを聞いてみました。私達の容姿をチラッとみてお勧めはしませんが“疾駆八苦”のコースがあると教えていただきました。好奇心が沸き、下山は須川コースを戻らないで今回は“疾駆八苦”のコースを冒険する事にしました。教えてくれた方は、気をつけていけばきっと大丈夫だと思います・・・・
そうと決まれば腹ごしらえです。“疾駆八苦”のコースへと向かい適当な石ころを見つけ腰掛けて、宿で作ってもらったおにぎりをこの雄大な景色を愛でながら味わいました。そして冒険の始まりです。12時40分
足元に笹の葉が覆いかぶさり道が良く見えませんが前方を歩く人を目当てに進んでゆきました。なんだかあまり人は通らないので一寸心細く思いながら下りてゆきましたが・・・だんだんと下り坂が急勾配になり、ましてぬかるみが多くなり、段差が長くて短い足が下に届かず足が中に浮き股が裂けると思わんばかりに伸ばし降りることに成功 まったくコンパスの短い事を憎らしく思いました。
あ~~これが疾駆八苦なんだと思いました。
下ばかり見つめていてふと振り返るとまだ綺麗な景色が見えているのですが足元が不安定なのでそれを横目で見て足元に注意でした。時折川をわたる羽目になりせせらぐ川に転がっている石に足を置き、綱渡りの様な感じで石づたいに川を渡ったり、足元に気を取られて出っ張っている木の枝に頭をぶつけたりして散々でした。
この険しい道を登ってくる人にも逢って感心してしまいました。
降りるのも私たちには大変なのに登るとなるともっと骨だと痛感しました。とにかく石ころが多く急な坂道が延々と続いて肩に力が入り早く分岐点に着かないかと思いながらの下山でした。
15時05分にとうとうもとの須川温泉に到着でした。靴はドロドロ坐骨神経痛がヒク々と感じてきて二度と歩きたくないと思うほどの“疾駆八苦”の下山道でした。しかしやり遂げたという気持ちが起き良い記念になったとも思いました。なせばなる何事も・・・・・
つづく