ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

憶良編(08)神功皇后韓国渡る

2010年05月24日 | 憶良編
■平成22年5月24日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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領巾ひれ振りの 旅のついでに 足伸ばし 深江八幡 鎮石いし見に寄った

けまくは あやにかしこし 足日女たらしひめ 神のみこと 韓国からくにを たひらげて 
御心みこころを しづめ給ふと い取らして いはひ給ひし 真珠またまなす 二つの石を 
世の人に 示し給ひて 万代よろづよに 言ひぐがねと

神功じんぐうの 皇后はんが 韓国からくにの 征伐行く時 持ってった 心しずめの 祈り石
 二つを見せて 世の人に 後々あとあとまでも 言い継げと》
わたの底 沖つ深江の 海上うなかみの 子負こふの原に み手づから 置かし給ひて 
かむながら かむさびいます 奇魂くしみたま 今のをつつに 尊きろかむ

《海を望める 子負こふの丘 自らまつる 神の石
 年月としつきって 今見ても なんと尊い この石よ》
                         ―山上憶良―〔巻五・八一三〕 
天地あめつちの ともに久しく 言ひげと 此の奇魂くしみたま 敷かしけらしも
《この話 ずうっとずっと 伝えよと お置きになった 神宿り石》 
                         ―山上憶良―〔巻五・八一四〕 




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