ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

旅人編(22)連れて行きたい お前やけれど

2010年10月14日 | 旅人編
■平成22年10月14日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★大宰府を 離れる馬上 振り返る 思い重なる 水城の別れ

おほならば かもかもむを かしこみと 振りき袖を しのびてあるかも
《いつもやと 袖振るけども 門出かどでには はしたないかと 辛抱しんぼするんや》
                         ―児  島―〔巻六・九六五〕 
倭道やまとぢは 雲がくりたり しかれども わが振る袖を 無礼なめしとふな
《道雲に 隠れてしもたで ええかなと 袖振るけども 堪忍かんにんしてや》
                         ―児  島―〔巻六・九六六〕 
倭道やまとぢの 吉備きびの児島を 過ぎて行かば 筑紫つくしの児島 思ほえむかも
《帰り道  吉備の児島を 通るとき きっと思うで 筑紫の児島》
                         ―大伴旅人―〔巻六・九六七〕 
大夫ますらをと 思へるわれや 水茎みづくきの 水城みづきの上に 涙のごはむ
《男やぞ 水城の上で 涙なぞ いてたまるか 女のために》
                         ―大伴旅人―〔巻六・九六八〕 





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