ユニーク古典現代訳(大阪弁万葉集改題)

日本の古典を訳します。そのままストンと腑に落ちる訳。なんだ、こうだったのかと分かる訳。これなら分かる納得訳。どうぞどうぞ

旅人編(20)あんたとは 別れとないで

2010年10月04日 | 旅人編
■平成22年10月4日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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大和への 帰還かなった 旅人はん せめて別れの 宴で遊ぼ★

さきの 荒磯ありそに寄する 五百重波いほへなみ 立ちてもても わがへる君
《あんたへの 思い次々 波みたい 岬回って 荒磯ありそに寄せる》
                         ―門部石足かどべのいはたり―〔巻四・五六八〕
韓人からひとの ころもむとふ むらさきの こころみて 思ほゆるかも
《紫に めたあんたの ころも見て わしの心も 寂しさまる》
大和やまとへに 君が立つ日の 近づけば 野に立つ鹿しかも とよみてそ鳴く
《大和へと  あんた帰る日 近こなると 悲しんやろか 鹿鳴き騒ぐ》
                         ―麻田陽春あさだのやす―〔巻四・五六九、五七〇〕
月夜つくよよし 河音かはとさやけし いざここに くもかぬも 遊びてかむ
《月きれえ 流れもきよい さあみんな 行くも残るも 楽しいやろや》
                         ―大伴四綱―〔巻四・五七一〕 





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