■平成23年9月29日■
万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
――――――――――――――――――――――――――――――――
★女寄り 示し合わせの 悪戯いたずらに 為す術なしの 憐れ家待
一重山 隔れるものを 月夜よみ 門に出で立ち 妹か待つらむ
《山一つ 離れてるのに 月好から 門出てお前 待ってんやろか》
―大伴家持―〈巻四・七六五〉
路遠み 来じとは知れる ものからに 然そ待つらむ 君が目を欲り
《道遠て 来られんはずと 思うても 待ってはります あんた逢いとて》
―藤原郎女―〈巻四・七六六〉
人眼多み 逢はなくのみそ 情さへ 妹を忘れて わが思はなくに
《人眼避け 逢わへんだけや 心まで お前忘れて 仕舞たん違うで》
―大伴家持―〈巻四・七七〇〉
偽りも 似つきてそする 顕しくも まこと吾妹子 われに恋ひめや
《嘘つくん 尤もらしに 言うもんや 真実にお前 わし好きなんか》
―大伴家持―〈巻四・七七一〉
夢にだに 見えむとわれは ほどけども 逢はずし思へば 諾見えずあらむ
《夢でもと 思てるのんに 逢わんとこ 思てんかして 夢出て来んわ》
―大伴家持―〈巻四・七七二〉
言問はぬ 木すら紫陽花 諸弟らが 練の村戸に あざむかえけり
《紫陽花も 色変えるのに 占い師 心変ってへんて 言うのん嘘や》
―大伴家持―〈巻四・七七三〉
百千たび 恋ふと言ふとも 諸弟らが 練のことばは われは信まじ
《百千も 恋してる言う 占いが 出てもこのわし 信用せんで》
―大伴家持―〈巻四・七七四〉
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万葉集に詠われた歌を 作者別に採り上げ 人となりを「大阪弁」で訳します
いわく 「大阪弁万葉集」
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★女寄り 示し合わせの 悪戯いたずらに 為す術なしの 憐れ家待
一重山 隔れるものを 月夜よみ 門に出で立ち 妹か待つらむ
《山一つ 離れてるのに 月好から 門出てお前 待ってんやろか》
―大伴家持―〈巻四・七六五〉
路遠み 来じとは知れる ものからに 然そ待つらむ 君が目を欲り
《道遠て 来られんはずと 思うても 待ってはります あんた逢いとて》
―藤原郎女―〈巻四・七六六〉
人眼多み 逢はなくのみそ 情さへ 妹を忘れて わが思はなくに
《人眼避け 逢わへんだけや 心まで お前忘れて 仕舞たん違うで》
―大伴家持―〈巻四・七七〇〉
偽りも 似つきてそする 顕しくも まこと吾妹子 われに恋ひめや
《嘘つくん 尤もらしに 言うもんや 真実にお前 わし好きなんか》
―大伴家持―〈巻四・七七一〉
夢にだに 見えむとわれは ほどけども 逢はずし思へば 諾見えずあらむ
《夢でもと 思てるのんに 逢わんとこ 思てんかして 夢出て来んわ》
―大伴家持―〈巻四・七七二〉
言問はぬ 木すら紫陽花 諸弟らが 練の村戸に あざむかえけり
《紫陽花も 色変えるのに 占い師 心変ってへんて 言うのん嘘や》
―大伴家持―〈巻四・七七三〉
百千たび 恋ふと言ふとも 諸弟らが 練のことばは われは信まじ
《百千も 恋してる言う 占いが 出てもこのわし 信用せんで》
―大伴家持―〈巻四・七七四〉
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