本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

JET (オペラ座の怪人)

2008-11-20 09:57:22 | 漫画家(さ行)
数年前映画館で「オペラ座の怪人」を観たのだけど、映画っていうのは<音>があるからいいですね~。
迫力のあるサウンドに酔いしれることが出来ました。

私は結構ミュージカルっていうのが好きなんだけど、うちの長女に言わせると不自然だから変!・・・らしいんです。
最近の若い子って、そういう感覚なのかな?それともうちの子だけ?

そりゃね、突然歌いだすっていうのは普通しないけどね。
実生活で突然歌いながら踊りだしたら、頭が変になったのかと思われてしまう?(笑)

でも、「サウンド・オブ・ミュージック」や「マイ・フェア・レディ」や「チキ・チキ・バン・バン」や「シェルブールの雨傘」や「メリー・ポピンズ」・・・なんていう映画が大好き人間はミュージカルを観ても違和感は全くないのです。

・・・で、JETの描く「オペラ座の怪人」なんですけど、
巨大シャンデリアや地下水路などなかなかいい雰囲気が出てると思うんです。
ただ・・・どうしても<音>が聴こえてこない。

最近、この曲を聴いてなかったからかと思い、ネットで曲を思い切り聴いてから再読したけど・・・
この作品からは<音>が聴こえてこない。

アクションシーンとかもよく描けてると思うんですけどね。
どうしてなんでしょうね?
音を表現するよりもストーリーを表現する方に力を入れてるからかもしれません。

しかし・・・そういうのはそれぞれの感性ですので、
聴こえてこないのは私の感性が鈍いからで、
十分に<音>が聴こえるという方もきっとおられる筈だと思います。

映画などでは仮面の下の顔はほとんど出さないし、見えてる部分は結構いい顔をしてるんですけど、
この作品では外しているシーンが多いんですよね。
しかも・・・かなりグロい・・・。
ここまでグロい顔を描けるのは流石JETだよな~って妙に感心してしまいました。

「オペラ座の怪人」は勿論ファンタジーだから現実とは違うんですけどね、
映画を観た時、地下水路に行くと次々とおびただしい数のロウソクが水面から次々と現れるんですよね。
実に美しいシーンなんですけど・・・あのロウソクに一体誰が火をつけてるの?あれだけの量だからひとりの人間では無理だから自動点火?
それより、水の中から現れるのに火が消えてないのは変・・・。
・・・なんておバカなことを考えながら観てたんですけど、私って夢もロマンもない人間ですね~。(笑)