本の迷宮

漫画感想ブログです。「漫画ゆめばなし」(YAHOO!ブログ)の中の本の感想部分だけを一部ピックアップしています。

封殺鬼シリーズ 鬼族狩り(他)  (霜島ケイ)

2005-06-22 13:42:48 | 小説
時空を越えて、現代に生きる”鬼”を描く 怪奇幻想ワールド!!

安倍陰陽道の闇の部分を受け継いできた『本家』と晴明によって使役鬼となった酒呑童子と雷電のお話。

千年もの時を生き続けてきたわりに、とても人間くさい鬼”酒呑童子”こと戸倉聖と冷静沈着な美貌の鬼"雷電”こと志島弓生。彼らと 彼らをとりまく人々とのやり取りがおもしろい。

こんな鬼なら、一度会ってみたいかも…ね。

BY:未久

炎の蜃気楼(ミラージュ)シリーズ  (桑原水菜)

2005-06-22 13:30:27 | 小説
う~ん ミラージュの魅力っていったら やっぱ、”調伏シーン”かな?あと高耶&直江もね。

四百年の時を経て現代に蘇った戦国時代の怨将相手に上杉の夜叉衆達が挑む数々のバトルシーンに読む方も思わず力が入っちゃうかも…。

上杉、武田、伊達、北条、織田など 次々と登場してくる歴史上の人物達、実在の人物と対比させて読んでみるのも また一興。

BY:滝瀬未久

らせん RASEN  (鈴木光司)

2005-06-22 08:50:13 | 小説
『リング』の続編

荒唐無稽なストーリーではあるけれども、医学的なところにリアリティが感じられ、なかなか面白い展開になっている。
最近、暗号解読を使用したストーリーを読んでいなかったので、久しぶりに知的パズルをしたような味わいがある。
一晩で一気に読んでしまった程、ぐいぐい人を惹きつける魅力ある作品に仕上がっていると思う。

「見ると一週間後に必ず死ぬ」というビデオ…あなたは見る勇気がありますか?

BY:みやびちと

スキップ (北村薫)

2005-06-22 08:34:00 | 小説
17才の心が42才の自分の体に入ってしまった少女のお話。

読みながら正直言って非常に怖かった。もちろん語られるストーリーそのものが怖いのでなく、もしも17才の自分が、現在の自分の体に入ったら…と思うと怖いのである。
そして、今、17才だった時の自分の若々しい感性はすでに遥かかなたに去ってしまっている、という事実にもまた怖さを感じるのだ。

今まで他人の体と心をチェンジするというストーリーはよくあったが、この作品のように、SFではなく自分の老いた体に自分の心が入るというストーリーは珍しいのではないだろうか?(ここで、疑問なのだが、老いた心は果たして若い心にはいったのか?作品中には、語られていないが知りたいところである。)
42才の自分が高校教師だった、という設定がよく出来ていて、17才の心を持った高校教師が高校生に囲まれていろんな出来事にまきこまれていく様子が、何とも言えない透明感のある輝きでもって描かれているように思える。

この作品は40才前後の多くの女性たちにとって、懐かしさと、一種の怖さを感じさせるものかもしれない。現在17才の少女が読んだら、果たしてどういう風に感じるのだろう?

BY:みやびちと

ふたりは ともだち ほか  (アーノルド・ローベル 三木卓 訳)

2005-06-22 08:04:05 | 絵本
ちょっとおとぼけがまくんと やさしいかえるくんの ほのぼのストーリー

<ふたりはともだち>
はるがきて かえるくんは、がまくんを おこしにでかけます。
まだまだねていたいがまくん かえるくんは、あのてこのてで おこします…。
      -はるがきた-他4編

<ふたりはいっしょ>
がまくんは 1日のよていひょうを かきました。
さて、よていひょうどうりに うまくすごせたかな?
      -よていひょう-他4編

<ふたりはいつも>
あついなつのひ がまくんはアイスクリームをかいにいきます。
かえるくんのところへ いそぐがまくん アイスクリームはとけはじめます…。
      -アイスクリーム-他4編

<ふたりはきょうも>
しんゆうのかえるくんが いなくなりました。
  「しんあいなる がまくん
   ぼくは いません。でかけています。
   ひとりきりになりたいのです。」
さて、がまくんは…?
      -ひとりきり-他4編


*お子さんといっしょに どーぞ!


                              BY:滝瀬 未久