「本が好き!」で頂いた雑誌「地理」がなかなか興味深い内容だったので、最近はすっかり地理づいてしまっている。10月号の特集は「熊本地震」。あの地震に対して、様々な視点からのアプローチを行ったものだ。
「被災~避難生活の体験と教訓」は、自宅で地震を体験された福本惟信さんの体験記録だ。直接体験された方による記録だけあって、地震発生直後から、2ヶ月後までの状況がよく分かる。
「熊本地震による観光への影響」によれば、熊本でも地震の被害以上に風評被害の方が大きいようだ。悪意のないデマから、嘘を広めて喜んでいるやつらまで。とくにネット世界では、知りもしないことを得意になって言っている輩が多いので注意しないといけない。
ただ、観光施設へ行くための交通への被害は重大のようだ。しかし、周遊ルートを工夫すれば十分に観光は可能だというから、機会があればぜひ九州の観光地を巡って欲しい。
この他、熊本地震の特徴やメカニズム、災害対策本部における組織対応体制と地図利用、熊本城の被災状況、九州産業への影響など、地震国日本に住む者としては知っておきたい記事ばかりである。
話は変わるが、まだこの号を読みきらないうちに、私がかって住んだことがある鳥取県でも大きな地震が起きた。私の携帯が、緊急地震速報を知らせたのは、熊本地震以来だ。(恥ずかしながら、携帯にそんな機能があることは熊本地震のときに、初めて知った)
こちらでも、第一波の、ガクンとした揺れが感じられて、少し肝を冷した。あれで震度4だったのだから、地震のあった地域の方は、さぞかし大変な思いをされただろう。
熊本、鳥取、どちらの地域も、一日も早い復旧を願いたいと思う。
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※本記事は、
「風竜胆の書評」に掲載したものです。