「ディスコの女王」と呼ばれ、1970年代に一世を風靡した米国の歌手、ドナ・サマーさんが17日、がんのため死亡した。63歳だった。広報担当者によれば、フロリダ州で家族にみとられて亡くなったそうです。
サマーさんはボストン生まれ。よちよち歩きの頃から歌が好きだったそうで、初めて人前で本格的に歌ったのは10歳の時。教会で出演予定の歌手が姿を現さなかったため、牧師に頼まれて代理で歌ったということもあったそうです。この時のことをサマーさんは後年、聴衆が涙を流して聞いてくれたと回想しています。
10代でミュージカル「ヘアー」の欧州公演のオーディションに合格。70年代半ばに「愛の誘惑」の大ヒットでスターの座に上りつめました。シンセサイザーを多用した伴奏に乗せたサマーさんの囁くような、時にセクシーにうなる声は当時のディスコブームと相まって、1976年の全米第2位のヒット曲となった。
ただし当時、セックスシンボルとして売り出されたことに本人は違和感を持っていた。雑誌のインタビューで、サマーさんはこう答えています。「私はセックスだけの人間じゃない。そういう一面的な人間には絶対なりたくない。『愛の誘惑』みたいな曲も歌えるけれど、バラードや賛美歌やどんな歌だって歌えるのよ」と言っていたそうです。
79年には、ディスコミュージックというジャンルを超えたアルバム「華麗なる誘惑」をリリース。表現力の幅を見せつけてうち2曲がナンバー1ヒットとなった。グラミー賞の受賞は計5回。ダンスのみならずR&Bやロック、など多様なジャンルで受賞しています。ヒット曲に「愛の誘惑」「アイ・フィール・ラブ」「ラスト・ダンス」「ホット・スタッフ」など多数あり、2000年代に入ってもアルバム製作など精力的に活動していたそうです。
まだ63歳と言う若さでなり残念ですね。心より哀悼の意を称します。
愛の誘惑(Love To Love You Baby)
http://www.youtube.com/watch?v=h1ArZEFwRsY
アイ・フィール・ラブ
http://www.youtube.com/watch?v=k8TBmeK9Abg
ホット・スタッフ
http://www.youtube.com/watch?v=1IdEhvuNxV8
Last Dance
http://www.youtube.com/watch?v=7cPIT_T3mYU
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