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アルファベット決算会見から読み取るべき5つのこと!

2015-10-27 10:54:20 | ネット、ビジネス、IT
グーグルの親会社である米アルファベットが22日発表した7-9月期(第3四半期)決算は、増収増益の好決算でした。売上高は前年同期比13%増の186億8000万ドルでした。幹部らは、モバイルの検索収入、動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」、プログラマティック広告を明るい分野に挙げています。

 マーケティング担当者が注目すべき決算会見のポイントは以下の通りです。

1.グーグルはもうモバイルを気に病んでいない

 少し前から、グーグルの広告のクリック単価が低下しており、それはモバイルインターネット利用全体の伸びが原因だと考えられていました。広告主はモバイル広告にデスクトップパソコンの広告ほど価値を見いだしていないらしく、グーグルの屋台骨である検索広告がモバイルではそれほど効果的ではないと懸念されていました。

 しかし、アルファベットおよびグーグルのルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は、モバイル検索収入が「大幅に増加」し、7-9月期の「変化をもたらす存在」になったと述べています。グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)はさらに強気で、同社がより適切なタイミングの広告表示で大きく進化したとし、モバイル検索広告がいずれ「デスクトップと同様、またはそれ以上に魅力的」な存在になる可能性があると話しました。

2.単価の問題はユーチューブに原因、モバイルではない

 課金されるクリックの数は前年同期比23%増加しましたが、クリック単価(CPC)は全体としては11%、グーグル自体のサイトで16%下落しました。つまり、グーグルの広告をクリックする人は全般に大きく増えているが、広告主がそれらのクリックに対して支払う単価はそれほど高くなっていないということです。これは数四半期前からのパターンで、そうしたトレンドは「主にユーチューブのプレロール広告『TrueView(トゥルービュー)』の持続的な成長を反映している」とポラット氏は述べました。

 グーグルは、ユーチューブの動画視聴者が増えるにつれ、視聴者がユーチューブで見る広告も増えているとしてきました。今のところユーチューブの広告は平均して検索広告ほど高くありません。これは例えば、特定の製品の市場にいる人に配信される検索広告に高い料金を払おうとする広告主が多いためです。

3.ユーチューブ広告の勢いは大きいとグーグルは言う

 ピチャイ氏とポラット氏は決算会見でユーチューブを自賛しました。ポラット氏は、「TrueView」と、ユーチューブで人気上位のチャンネルの広告枠買い付けを促す「Google Preferred(グーグルプリファード)」について、共に大きく伸びていると話しました。ピチャイ氏は「動画へのシフトは大規模なメディアのシフトだ」と述べています。「広告主はとても敏感に反応する。私たちはそこで大きな勢いを得ている・・・(広告主は)従来の場所からユーチューブに予算を移している」と言っています。

 興味深いことに、広告のない有料サービス「ユーチューブ・レッド」は会見で大きく取り上げられませんでした。

4.グーグルは広告ブロックをそれほど気にしていない

 ピチャイ氏は、広告ブロック問題をしばらく見守ってきましたが、あまり気にしていないと述べています。大半の消費者は広告費がウェブのコンテンツやサービスに充てられると理解しているといいます。

 同氏は「今日の広告は、(インターネットで)使われるサービスのほぼ全てを賄っている」と述べ、「ユーザーはそうした契約に納得していると思う」としたうえで、「広告視聴が妨げになる分野もあり、業界として取り組む必要がある」との考えを示しました。

5.プログラマティック広告へのシフトはグーグルに追い風

 ピチャイ氏は、プログラマティック広告収入が過去1年半に2倍近くに増加したと述べました。広告主上位100社の80%が、データに基づきグーグルに自動的に広告枠を買っているといいます。 ピチャイ氏は「当社は現在この分野で大歓迎されている」と述べています。(ソースWSJ)