マックンのメモ日記

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早老症のサル、初確認。人間以外の霊長類では世界初!

2014-11-04 21:22:36 | 健康・医療・スポーツ
幼いときから白内障や皮膚、脳の萎縮など老いが現れる「早老症」のニホンザルが愛知県犬山市の京都大霊長類研究所で見つかりました。人間以外の霊長類での早老症の確認は世界で初めてであり、人間での治療法確立に役立つ研究に結び付くといいですね。

霊長研で飼育している群れに2010年5月に生まれたメスが、1歳未満で年寄りザルのように皮膚がしわだらけで、重い白内障になったのです。研究所の大石高生准教授らが「シワコ」と名付けて調べ、2歳で糖尿病に近い状態になり、脳の萎縮や神経に刺激が伝わる速度の低下などの老化を確認、人間の早老症と同じ症状と分かったそうです。

シワコのようなサルは視力や運動能力が低く自然では生き残れないため、これまで確認されなかったとみられます。シワコは早老症とは別の原因の内臓の病気で昨年7月、3歳で死んだそうです。

早老症は遺伝子の異常で傷ついたDNAの修復がうまくできず、細胞が早く老化することなどが原因であり、大石准教授らはシワコのDNA修復能力が低いことも確認しましたが、人間の早老症の原因になる遺伝子に異常は見られず、人間にない種類の早老症とみられています。

人間の早老症は主に5種類あり、いずれもまだ治療法がありません。最も患者の多いウェルナー症候群でも15万人に1人程度の発症率と患者が少ないのです。

今後、シワコが残した細胞や遺伝子の解析を進め、この細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ってシワコの体内の状態を実験室で再現し、早老症の原因を探ります。大石准教授は「最終的に遺伝子操作でシワコと同じ症状のサルを生み出し、人間に近いサルで研究ができるようになれば、治療法の確立や正常な老化現象の研究にも大きく貢献できる」と話しています。