小惑星探査機「はやぶさ」の後継機である「はやぶさ2」の打ち上げが今冬予定されています。搭載エンジンである新しいマイクロ波型イオンエンジンの開発の模様が、4月7日(月)のNHKテレビ「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」で初めて公開されました。
「はやぶさ2」が目指すC型小惑星「1999 JU3」は、S型小惑星のイトカワと比べると、より始原的な天体で、同じ岩石質の小惑星でありながら有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられています。地球からの距離はイトカワよりさらに遠くなります。
このため、より強力なマイクロ波型イオンエンジンが必要となり、同番組では、「はやぶさ」のマイクロ波型イオンエンジンを開発した国中均氏の取り組みを中心に、新エンジンの開発の模様が紹介ました。
「はやぶさ2」がC型小惑星に到着するのは2018年半ばで、1年半ほど小惑星に滞在して、2019年末頃に小惑星から出発、そして2020年末頃に地球に帰還する予定となっています。
1999JU3は、地球と同様に太陽の周りを回る星で、水や有機物が存在する可能性が指摘されています。生命の起源については、地球上の炭素化合物から生じたとする説と、宇宙から隕石(いんせき)で運ばれた有機物が進化した説があります。「はやぶさ2」が無事に物質を持ち帰れば、その謎を解く手掛かりになると考えられています。
1999JU3に到着するのは18年。まず、赤外線観測装置や光学カメラで地表の水分量や温度を調べ、着地点を決める。地表から2度、砂や石を採取するほか、火薬を使って銅製の弾丸を地表に衝突させて深さ数十センチのクレーターをつくり、地中からも物質を採取する。表面が高温のため、物質を採取する際、着地から再上昇までに許される時間はわずか一秒。初代はやぶさも失敗を重ねた、最大の“難所”です。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、前回の教訓を受け、はやぶさ2はエンジンやアンテナを強化。往復数十億キロに及ぶ宇宙の旅が順調に進めば、はやぶさ2は、東京五輪の20年に帰還し、盛り上がりに一役買うことでしょう。渡辺教授は「思い込みをひっくり返してくれるような、驚くような発見を期待したい」と話しています。
「はやぶさ2」が目指すC型小惑星「1999 JU3」は、S型小惑星のイトカワと比べると、より始原的な天体で、同じ岩石質の小惑星でありながら有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられています。地球からの距離はイトカワよりさらに遠くなります。
このため、より強力なマイクロ波型イオンエンジンが必要となり、同番組では、「はやぶさ」のマイクロ波型イオンエンジンを開発した国中均氏の取り組みを中心に、新エンジンの開発の模様が紹介ました。
「はやぶさ2」がC型小惑星に到着するのは2018年半ばで、1年半ほど小惑星に滞在して、2019年末頃に小惑星から出発、そして2020年末頃に地球に帰還する予定となっています。
1999JU3は、地球と同様に太陽の周りを回る星で、水や有機物が存在する可能性が指摘されています。生命の起源については、地球上の炭素化合物から生じたとする説と、宇宙から隕石(いんせき)で運ばれた有機物が進化した説があります。「はやぶさ2」が無事に物質を持ち帰れば、その謎を解く手掛かりになると考えられています。
1999JU3に到着するのは18年。まず、赤外線観測装置や光学カメラで地表の水分量や温度を調べ、着地点を決める。地表から2度、砂や石を採取するほか、火薬を使って銅製の弾丸を地表に衝突させて深さ数十センチのクレーターをつくり、地中からも物質を採取する。表面が高温のため、物質を採取する際、着地から再上昇までに許される時間はわずか一秒。初代はやぶさも失敗を重ねた、最大の“難所”です。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、前回の教訓を受け、はやぶさ2はエンジンやアンテナを強化。往復数十億キロに及ぶ宇宙の旅が順調に進めば、はやぶさ2は、東京五輪の20年に帰還し、盛り上がりに一役買うことでしょう。渡辺教授は「思い込みをひっくり返してくれるような、驚くような発見を期待したい」と話しています。