マックンのメモ日記

気になったニュースや関心事などをピックアップ。
今チワワのプッチという犬を飼っています。
可愛いですよ。

小笠原観光、意外とシニア層にはきつい!国内の近い世界遺産とは違うので注意を!

2012-06-25 19:24:52 | 自然・環境問題・古生物
小笠原諸島が世界自然遺産登録されてから29日で1年を迎えます。そしてご多分に漏れず登録後に小笠原諸島を訪問する人が急増しているそうです。中でもシニア世代の増加が目立つそうですが、片道25時間以上の船旅のため、疲れから体調を崩したり、宿泊施設に無理な要求をしたりするケースが増えているそうです。小笠原諸島は内地の世界遺産とは違って、東京から約1000キロも離れたところにある島々です。内地のリーゾート地とは違うので、事前に情報の収集をしっかりしてほしいと呼びかけているそうです。

今までは、あまりにも遠いのでダイビングや釣などを楽しむ若者が中心だったのですが、ここへきて世界遺産に登録ということもあり、シニアの人たちが押しかけているのです。しかし船内の2等客船室などは若者中心だったこともあり、雑魚寝でしかも寿司詰め状態で行くため、寝返りも打てないほど混雑しており、父島に到着したときには全身が痛んで観光を楽しむ余裕もないシニアの人もいるほどです。そんな状態でまた帰るかと思うとぞっとすると言う人もいるそうです。定期船の運行会社によると、昨年7月から今年3月まで父島を訪れた61歳以上の観光客は約5400人と、前年同期比で約2倍に増えたそうです。

長い船旅や民宿中心の宿泊施設など小笠原旅行の事情を理解せず、「世界遺産」というだけで情報収集もせずリゾート気分で来る人が多いということです。国内なら疲れたからマッサージ師を呼んでとか言えますが、ここでは無理です。風呂やトイレも共有なのですが、なぜ共有なのかと言う観光客もいるそうです。そんなわけで本土の温泉街の感覚でサービスを求める人が少なくないそうです。そのため村の民宿の人たちは「イメージとのギャプで印象が悪くならないよう予約の電話で細かく説明している」そうです。また固有の動植物などを観察するツアーで足をくじいたり、岩場で足を滑らせて手に切傷を負ったりするケースも続出だそうです。と言うのも限られた滞在時間で多くのツアーをこなそうと体力的に無理をする人が多いのだそうです。

しかし時間や金銭面で余裕のある高齢者がリピーターになれば地域振興への効果は大きいため、観光の満足度を高めようと工夫する動きも出ているそうです。定期船では今月から、2等客船室の定員を810人から542人に減員し、一人当たりのスペースを幅60センチ、長さ180センチと、従来より10センチずつ広げたそうです。今夏には弾力性のあるマットレスも導入し、長い船旅を快適に過ごしてもらう環境を整える予定だそうです。さらにツアーについても、参加者の年齢層が高い場合は、体力を考慮して3時間コースで通常3回程度の休憩をするところを4~5回に増やすそうです。そしてできるだけ平坦な道を選んで歩くように気を使っているそうです。

今後、世界自然遺産である小笠原諸島への計画をしている人は、小笠原諸島独時の環境事情をよく調べてから出かけるようにしたいですね。そしてその旅がより楽しい思い出になるようにしたいですね。昼間の海もきれいですが、夜空もまたきれいで星がいっぱい見えるそうです。不便だということは自然がたくさんあるということの裏返しです。そのためもあって飛行機では行けないようになっています。飛行機だと大勢の観光客が押し寄せることになり世界自然遺産そのものの存続が危ぶまれてしまうからです。便利になるということはそれと引換えに何かを失うことになるということを歴史が証明しています。美しい自然と海を大切にしたいですね。