変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




バレンタインデーから早くも2週間が過ぎた。
今更ですが。

 いやぁ、糖分の摂取を控えとる訳やしぃ。
 今更チョコレートもろてもなぁ。

と、なぜか関西弁に戻ってみたりしても、年々減っていくチョコの数。
勿論、義理チョコばかりなんだけど、年齢とともに実力度外視で立場
が偉くなり、立場に応じて義理チョコの数も増えたもんだったが・・・。

人間の魅力としても、仕事上の吸引力としても、義理立てする価値が
おいらからは見出せないってことなんだろうね。

ま、いいけど。

少ない中でも光る、センスがいい義理チョコもあった。
美味しいし、見た目もキレイだし、なんて言うのかなぁ、色んな意味で
凄くバランスがいいんですよ。
その人は人間として、絶妙なバランス感覚を持っているんでしょうね。

こんなおいらに義理立てしてくださった女性の方々。
心より御礼申し上げます。
何歳になっても、名目がなんであっても、人様からモノを頂戴するのは
嬉しいもんだ。

ありがとうございました。

人を喜ばせようという気持ち、それを尊重する心意気、大切にしなきゃ
と思う訳さ。

とろけるようなクリック。
      ↓
 にほんブログ村 その他趣味ブログへ
 にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )





性懲りも無く昨日のネタを続けてみる。

言葉って難しい。

「適当」という単語がある。
おいらの中で、ビジネス上は使ってはならない単語としている。大幅に
誤解を受ける可能性があるからね。
本来は「的を得た」とか「場合に適った」とかいう意味なのに、口語では
何故か「いい加減な」という意味で使われているように思う。
本当の意味と使われている意味が、概ね逆転しちゃってるねー。
という訳で、先方様にどちらの意味で解釈されるか分らないという危な
い言葉は使わないに限る。日本語の乱れを危惧しない訳じゃないけど、
誤解されちゃったらオシマイだからね。「適切」とかさ、「上手く」とかさ、
『適当』にそんな単語に置き換えています。
  ↑これは本来の意味で使用。

次は「エゴ」。
エゴイズムを略しているはずなんだけど、「利己主義」のことでいいんじゃ
ないかな。英語の「ego」は「自我」のことで、そっちの意味で使われること
もあるのかな。おいら的には、前者の意味で使われることが多いと思って
いるんだけど、本来の『我田引水』的な利己主義という意味に留まらず、
「嫌なヤツ」の要素を「エゴ」と表現する風潮はないだろうか。
例えば、自慢すること、威張ること、キレやすいこと、etc...こういったことを
「エゴ」と表現している文面に出会うことが多いように思う。
これはちょっと違うんじゃないかなぁ。違和感ありますよ、おじさんは。

言葉は「生き物」だという。時代に即した使い方、使われ方に変化していく
のは正しいことだと思う。しかし、意思伝達の手段である以上、同じ言葉は
同じ意味として認識されねばならない。

ま、意思伝達の限界ってのはあるけどね。
それは論点が違うからここでは置く。

最後に「標準語」。
東京でフツーの庶民が日常会話で話している言葉は、「東京弁」です!
端的に言うと、NHKのアナウンサーがニュースを報道している言葉、あれが
標準語です。東京山の手の上品な会話言葉も「標準語」だという説もありま
すが、そんな会話を耳にしたことがないので、これにはノーコメントです。
どーでもいいね、こりゃ。

もう一つあった。
「学生」は大学生(短大生含む)を現します。高校までは、纏めると「生徒」
であり、個別には「高校生」や「中学生」です。
この誤用は最近甚だしい。
それだけ『学士』の価値が相対的に下がったってことなんだろうけどね。
これもどーでもいいや。

適当にクリックして
欲しいというエゴ。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





ちょっと気になっただけなんだけど。
「ポジティブ」と「プロフェッショナル」という言葉について。

まずはポジティブ。
良く使われる言葉だけど、ポジティブシンキングのことで、モノの考え方を
現している。とある深夜番組で、超売れっ子のスピリチャルカウンセラーが
言ってたんだけど、間違った使い方をしている人が多いという。
纏めると、「何があっても気にしない」という意味で使う人がいるんだって。
カウンセラー先生曰く、「それじゃ単なるバカだよ」。
確かにその通りです。むしろ「思いっきり気にする」ことなので、逆の意味だ
よね。「気にする」方向が、『嘆く』のではなくて、『次に活かす』方へ向いて
いることをポジティブシンキングという。『嘆く』のはさして考えなくてもできる
けど、『次に活かす』為には、思いっきり掘り下げて、原因を究明し、事態を
客観的に把握し、改善策を考えなければならない。
当たり前なんだけど、本当にこんな誤解をしている人っているのかしら?
おいらの周辺にはいないと思うけど、意識して観察することにしよう。

次がプロフェッショナル。
こちらは一般用語としてではなく、ビジネス用語としてのお話。
これについては、誤解している人が多い。非常に多い。IT業界だけかもしれ
ないけど。ともあれ、おっさんらしく説教調で語ってみようと思います。
端的に言ってしまうと、「アウトプットに応じた報酬を得る人」がプロなのだ。
当たり前だ。お客はアウトプットに金を払うのだから。
色んな能力は、技術力でも管理力でもコミュニケーション力でも、プロとして
仕事をする上で必要なポテンシャルだけど、それだけじゃプロじゃない。
若い頃、怖~い上司に
「金もらって仕事するな!」
「仕事して金もらえ!!」
とよく怒鳴られたけど、そういうことですよ。
こういう考え方だと、確かに「残業」なんてものは有り得ない。どれだけ時間
を掛けるかは、その人次第という訳だ。だから、ホワイトカラーから残業という
概念を取り除こうという動きは、正しい。本題からは脱線するけど、問題は
「はっきりモノを言えない国民性」にある。更に脱線するけど、「No」と言えな
いのが問題ではない。ビジネスマンたるもの、「No」と言ったら負けだからね。
「Yes」を積上げて「No」を導き出さなきゃいけないんだ。つまりはっきり「Yes」
と言えないことが本当の問題なのだよ。「Yes」言う為の準備は大変だからね。
ハナシを戻すと、『職人気質』『天才肌』等の属人的要素は、組織で仕事する
ビジネスマンとしては、不要であり、むしろ弊害の方が大きい。安全性的にも
再生産性的にも、属人性は阻害要因でしかない。
勿論、個人の属人的能力を否定する訳では全くない。それは評価されるべき
なんだけど、発揮する場所をちゃんと整理しておきましょうね、ということ。何で
もかんでも闇に隠れて、或いは煙にまいて、関係者が「あいつは何やってるか
わかんない」ということでは、プロ失格です。
最近聞いた格言。
「成功の理由が分っている成功は◎。」・・・言うこと無し。
「失敗の理由が分ってる失敗は○。」・・・・次に活かせる。
「理由が分らない失敗は△。」・・・・・・・・・理由を究明しようとするはず。
「理由が分らない成功は×。」・・・・・・・分んないままで放置される。
云い得て妙也。

おいらはどーなんだ? ド付きの素人ですよ。

・・・本題と違っちゃったなー。
でも、続きます。

クリックのプロ。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





泣けてきた。

懐かしのジャーニー。
名アルバム「フロンティアーズ」に収録されたバラードの秀作であり、
スティーブ・ペリーの声色に載せて、心を揺さぶる。

Faithfully.

大好きな曲なんだけど、24年の歳月を経て、古びるどころか輝きは
増す。

久しぶりに聞いて。

本当に泣けてきた。

click Faithfully.
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )





あれは未だおいらが学生だった頃。
ボロアパートに住んでいたんだけど、電気もガスも水道も電話も、口座
引き落としなんてことにはしておらず、全て集金に来てもらっていた。
その部屋は2階だったんだけど、2階には部屋が一つしか無かったので、
階段はおいらの部屋専用だった。専用とは言っても、錆びた鉄製の階段
なので、昇降には大袈裟な足音が伴う。

ある日、そんな階段を登って来る豪快な足音がした。友人か集金か。
暫くするとノックとほぼ同時に声がした。
「東京電力です。」電気代の集金の様だ。
「はーい。」と答えて扉を開けると、「kappyさん、電気料金の集金に伺い
ました。」ときたもんだ。
「は? ウチはchappyですけど?」
「あ、失礼しました、chappyさんですか、来月分から修正しておきます。」
受け取った伝票には、kappyと書かれていた。
間違うかね、しかし。
そして翌月、先月とほぼ同じ様に東京電力が現れた。
「rappyさん、電気料金の集金に伺いました。」
「は? ウチはchappyですけど?」
「あ、失礼しました、chappyさんですか、来月分から修正しておきます。」
伝票の宛名は勿論rappy。

まさかと思うことが実際に起こることがある。
翌月のおいらはmappyでした。

こらこらこら。

※当然ですが、おいらの苗字の頭一文字を3ヶ月連続で間違ってきたと
いうことを、ここのハンドルネーム「chappy」をベースにアレンジしました。

 電力クリック。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





確かにあったんだ!
訳あって、バスの乗って移動していた休日の夕方。雨に追い立てられ、
思っていたのと行き先が違うバスに乗ってしまい、でもまぁいいか的な
楽観主義で終点まで乗ってやろうと考えていた矢先のこと。
都内なのに、人も車もマバラな道(でも結構広い)をバスは走っていた。
そんな景色を車窓から何気なく眺めてい時、住宅街なのにポツンと1件
のお店が見えてきた。

なんかとてもいい感じ。

前を通り過ぎる時によ~く見たんだけど、蕎麦屋だった。そして入り口
には『支度中』という巨大な看板が。

なのに。

店の前には椅子が並べてあり、数人の人が座っていた。雨なのに。
明らかに開店を待っているお客でしょう。
交通の便も悪いその場所に、蕎麦を並んでまで食いに来る人がいる。
その理由は簡単に予想がつく。

旨いに違いない!

生まれが関西のおいらは、和風麺と言えば『うどん』だった。ところが、
ある時蕎麦に興味を覚えた。5年くらい前だったかしら。
関東人の蕎麦への拘りにふれた時、そんなに旨いもんだったらおいら
だって食いたいよ、みたいな感じで食べ始めた。
いや、旨いです、蕎麦。うどんと比べるようなもんじゃないね。どっちも
大好きです。

今のところ、おいらが好きな蕎麦屋さんは2件。

果たしてこの店は3件目になるのかな。
今度行ってみよう。

コシのあるクリック。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )





----------------------------------------------------------------
カテゴリの 『連載』 を選ぶと、古い記事から続きモノの物語になります。
----------------------------------------------------------------
 <目次>      (今回の記事への掲載範囲)
 序 章         掲載済 (1、2)
 第1章 帰還     掲載済 (3、4、5、6、7)
 第2章 陰謀     掲載済 (8、9、10、11)
 第3章 出撃     掲載済 (12、13、14、15、16)
 第4章 錯綜     掲載済 (17、18、19、20)
 第5章 回帰     掲載済 (21、22、23、24)
 第6章 収束     ○ (28:4/4)
 第7章 決戦     未
 終 章          未
----------------------------------------------------------------
第6章 《収束》  (続き 4/4)
    ◆
「こんな所に親衛隊の隊長が自らお出ましとは珍しいですな。」
「世間話をしに来たのではない。」
そこは軍情報部の総本山とも言うべき所で、王宮から少し離れた軍本部の一角であった。親衛隊は独自の情報網を持っているが、総合力で軍には到底適わない。ルナの元には様々な勢力が終結して来ているが、戦力や持久力において国軍の足元にも及ぶまい。そうであればこそ、情報力が必要なのだ。親衛隊の隊長は、まず軍情報部が握っている情報を収集し、彼等の動きを把握しようとしていた。水面下から接触していたところ、軍統帥直轄の極秘作戦が進行していることを掴んだ。どうやらそれは誘拐・拉致作戦のようだが、ルナに関係している何かのようなのだ。統帥直轄ということは、末端にいくら接触を試みても核心には届かない可能性が高いと踏んだ隊長は、思い切って情報部の統括室にやって来たのだ。情報部の部長は親衛隊の隊長がやって来たことに驚きを隠さなかった。一般には、誇り高き親衛隊は汚れ仕事の多い情報部とは対極に位置付けられており、両者が接触するのは極めて稀なのだ。
「ブリタニア辺境伯が出撃した後、港付近で進めている情報部の作戦について、伺いたい。」
部長は顔色一つ変えなかったが、空気が一変したのを隊長は見逃さなかった。
「何のことやら……。」
「建前はいい。きっと我々はお役に立てると思う。」
「例えそうであったとして、私があなたに作戦の内容をお話するとお考えか?」
「……やはり無理だろうな。」
踵を返して退室して行く親衛隊の隊長を、部長は満足げに見送ったが、隊長が扉を開けた刹那、親衛隊が突入して来たので、部長の表情は笑顔から恐怖に一変した。
「何事だ、これはっ!?」
「すまない。お互い役目は違っても王国の治安を預かる身、こんなことはしたくなかったのだが……。」
隊長のそんな言葉とは裏腹に、親衛隊の隊員達は瞬く間に情報部を占拠してしまった。
「貴様、クーデターでも起こす気か!」
「そのつもりだ。」
あっさとり言いのけた隊長に部長は言葉を失った。しかし部長の目は、残された抵抗手段を求めてせわしなく動き続けている。
「やめた方がいい。我々はここを完全に制圧している。抵抗は無駄だ。」
「完全だと? 俺は貴様等と違う! 情報部の軍人として、陛下の信任を裏切ることは決してないぞ!」
部長のベルトには、特別な事態が発生した時にそれを知らせるアラームのスイッチが付いている。そのスイッチはクーデターのようなレベルの事態を想定したもので、数世代に渡って押されたことがなかった。部長自身もその存在を忘れていたが、親衛隊の隊長との口論の間に思い出した。そして今、それは想定した目的のために押された。親衛隊はスイッチが押されるのを停められなかったのだ。親衛隊と自分の立場が逆転したという思いから、部長の口調は落ち着きを取り戻した。
「これで終わりだ。陛下を裏切ろうとしたことを後悔するがいい。」
言いながら部長が歩き出した。多くのディスプレイが並ぶ情報部の統括室は、身動きがしずらい。銃口を部長に向けている親衛隊の隊員は、部長の歩みに沿って後ずさりしたが、その度に机や椅子にぶつかってしまった。そのみっともない姿が部長をより高慢にさせた。
「どうした、親衛隊。腹いせに俺を撃つか? それとも親衛隊用の飾りが付いたその銃には弾は入っていないのか?」
部長の高笑いが響くと同時に、統括室の二つの扉から情報部の保安隊が突入して来た。凄まじい銃撃戦を予想した部長は、巻き添えにならないように付近の机の下に隠れた。しかし、突入の足音が静まると、部屋には機械の音だけが鳴り続けていた。そして、それを打ち破ったのは突入して来た保安員の言葉だった。
「部長、正義は親衛隊にあります! 目を覚ましてください!」
一瞬の沈黙で状況を悟った部長はゆっくりと立ち上がった。
「まさか、ここまでやっているとは……。」
親衛隊の隊長が部長の前に進み出た。
「やっとお話ができる環境が整った。話を聞いてもらえますかな、部長?」
「話せる環境? 脅迫や拷問のことを親衛隊では『話』というのか!?」
「そんな野蛮なことはしないし、我々は貴方が協力してくれるものと確信している。」
部長は考えた。如何に親衛隊とは言え、保安員までをも抱き込めるものだろうか。部長以外の何者も信用しないように訓練されている保安員に限って、そんなことは常識的に有り得ない。しかし現実にはそうなった。つまり、常識と現実の辻褄を合わせる何かが存在するのだ。それが何なのかを知りたいという好奇心は、情報部の人間であればこそ尚更なのであった。
 それから暫くの沈黙を伴った睨み合いが続いた後、親衛隊の隊長と情報部の部長は、どちらからともなく会話を始めた。長い時間を掛けて話をした結果、互いの情報を突合せて見えてきた輪郭に双方ともが唖然とした。
「首謀者は、皇帝ということか……。」
「玉石を兵器に流用するとは……。」
これらの情報は、ただちにルナの元に送られた。

 親衛隊が軍情報部を押さえた翌日には、ベルァーレが救出された。彼女が隔離されている部屋に親衛隊が踏み込んだ時、彼女を拘束していた二人の情報部員は驚きの余り何の抵抗も見せなかった。しかし、ベルァーレが見せた、引き裂かれた衣服で何とか素肌を覆い隠そうとしたいじらしい仕草と、情報部員に向けられた獣を見るかのような視線が、彼女に起こったであろう屈辱を充分に物語っていた。それを確認した親衛隊の隊員は、情報部員の脚を撃ち抜いて動けなくしてから、そっとベルァーレに銃を渡した。通常はこんなことはしない。情報部員を二人とも隊長の下に連行するのが彼の役目であったし、また、悲劇直後の女性は自らを撃ち抜いてしまう可能性があるからだ。ところが、ベルァーレの目に強い意志を感じ取った隊員は、ことの結末を彼女自身につけさせることにした。それが最良と思えたのだ。泣き叫ぶ情報部員の股間に向けられた銃口から発せられた銃弾は腿に当たり、その情報部員は激痛の余りにそこで気を失った。もう一人の情報部員にゆっくりと銃口が向けられていく過程で、彼は恐怖の余り失禁の後に気を失った。ベルァーレは銃を手放し、復讐をやり遂げるよう勧める親衛隊の手を振りほどき、そのまま立ち去ってしまった。その背中は追われることを拒否しており、親衛隊は言葉を掛けることさえできなかった。
 ことの一部始終は、親衛隊からブルータスを経てルナに伝えられた。ベルァーレの件について、ブルータスはカク・サンカクに伝えないようにと進言し、ルナもそうすべきかとも思った。整備を含めて技術の要であるカクが以前にも増して力を発揮しているのが、ベルァーレに拠るというのは間違いない。そして彼の精神は、決して打たれ強いわけではないのだ。それでもルナは、事実を伝えることにした。ベルァーレが行方をくらましてしまったことまでをも含めて。話を聞かされてカクは、大声を上げて泣いた。そしてそれは夜中まで続いた。誰も慰めの言葉を持っていなかった。あまりに悲壮なその様子から、このままカクは死んでしまうか、あるいは失踪してしまうだろうと思われた。ルナもそう思い、また、それも止むを得まいと考えた。そして、今回の謀略に対して一層の憎悪を抱くのであった。
 翌朝、ルナの前にカクが現れた。タイガー・ルナの格納庫から出て来たらしく、手も顔を油まみれになっている。カクにとってそれは珍しいことではない。増してや玉石を使った兵器の詳細を聞かされた後であれば、普段なら喜び勇んで機械と戯れたことだろう。泣き疲れた後であってさえカクが向かった先が格納庫であり、結局は機械だけが彼の心を癒せ得るということが、一層の悲壮感を醸し出していた。
「隊長、これであんたも悪魔の仲間入りだ。玉石の出番さ。」
それだけ言うとカクは、ルナの胸元のネックレスにあしらわれた玉石に手をかけながら、倒れ込んで眠りに付いた。
近くで見守っていたブルータスが訝しげに問い掛ける。
「何だ? カクの野郎、いかれちまったのか?」
ルナはカクの看病をブルータスに頼み、タイガー・ルナのコックピットに昇ってみた。
ネックレスにあしらった輝石が玉石のかけらであること、確かにカクは知っていた。その力を使うということは、答えは一つしかない。操縦桿の脇に、『デビルボタン 取扱注意』と書いた紙が張られているボタンが新設されている。昨日までは無かったものである。そして、座席の上に薄い冊子が載っていた。表紙には『空雷砲 取り扱い説明書』と記載されていた。

<最終章に続きます。>

とりあえずクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
ブログランキング
人気blogランキングへ


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





ない!

何処にもない!!

ハッピープッチンプリン。


残念だけど、諦めます。

ハッピークリック♪
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





プライベートなモノであっても、ビジネス上のモノであっても、人が書く
文章には、誰かへのメッセージが込められているもんだ。
最も端的なのは手紙。
でも手紙に限らず、あらゆる文章が誰かへのメッセージを含んでいる
はずだ。含んでしまうのが人の性(サガ)というものなのかもしれない。

唯一の例外と成り得るのが、日記なんじゃないかな。
勿論、「自分へのメッセージ」という形をとることも多いとは思うけど。

じゃ、ブログってどうなのよ。
不特定多数に公開される以上、従来の日記とは決定的に前提が異
なる。だから、ブログは日記じゃないんだと思う。中には自分の死後
に読まれることを想定して、日記を書いている人がいるかもしれない。
しかし、ブログとは違うはずだ。求めるもの、目指す処が違うよ。

心を打つ文章というのがある。
説得力がある文章というのもある。

それは恐らく、書き手が文章に込めたメッセージが、読み手に伝わる
ということなんだ。つまり、より多くの人の共感が得られるメッセージと
いうことなんだと思う。

ブログというものには、メッセージ力(造語:より多くの人間から共感が
得られるメッセージを含んだ文章を書く力)が求められるんじゃないかと。

う~ん・・・修行が必要だ。

はてさて、おいらのメッセージは誰を向いていることやら。

クリックというメッセージ。
      ↓
 にほんブログ村 その他趣味ブログへ
 にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





久しぶりに、ギターの弦を張り替えてみた。
と言うのも、昨年に表面が割れてしまったアコースティックギターなんだ
けど、歪みが激しくなってきていて、普通に音が出せなくなってしまった。
フレットは凄まじく音痴になってるし、弦高もまばらで弦にネックが干渉し
ちゃう始末。どんどん症状が酷くなる。でも、捨てられないのだよ、これが。
さて、そんなこんなで、ケースの中にしまいっぱなしだったエレアコがどう
なっているのか、ちょっと気になったので引っ張り出した訳さ。するとだ、
弦が錆び錆びな訳ですよ。ということで替えてみました。

改めて実感。
エレアコの弦の張替えは、超つまんない!
アコースティックギターってのはさ、新品の弦に変えた時に素晴らしい音
を奏でるもんだ。ま、おいらの場合、滅多に張り替えないからなんだけど、
替えたての音が大好きなんだよ。別物の音だし、その日1日だけの特典
だからね。ドラマチックなもんだ。
それがさぁ、エレアコったらさぁ、弦を替えても音の違いがよく分かんない
でやんの。いや、確かに違うんだけど、全然ドラマな感じがしねーのさ。
こんなにツマラナイことはない。

やっぱ、ギター修理しようかな。
基本的に弾かないし弾けないんだけどね。
飾りモノだからと言って、鳴らせなくてイイというもではない。
この微妙な感覚、うまく文字にできないものかなぁ。

  クリックの音
     ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )





何事にもルールがある。
社会生活を営む上で、それは止むを得ないってもんだ。
ルールには別な側面もあって、本質を効率的に知る為にも役立ったりする。
という訳で、決してルールを軽んじてはならない。

・・・ことが多い。

しかし、昨今の学校における校則のように、全く意味不明の類もある。
ヘタにルールを作ると、その内容が変なモノであっても、社会はそれを守る
方向に動き出す。だから要注意なんだ。
普通の子供が、変な校則があるばかりに、それを守らぬということで「不良」
になってしまうんだ。世の中の不良と呼ばれる少年少女達、その幾らかは、
校則に不適切なルールを設けた大人によって創り出されているんだ。

忘れちゃいけない。

大それたご意見から始めてみたのだけど、ここで記録したいのは大袈裟な
ことではない。

お風呂の入り方。

公共浴場に限定しておこう。

最近の日帰り入浴施設には、
・浴槽にタオルや手拭いを持ち込むな。
・入浴前に体を洗え。
と書いてあることがよくある。

まさに「常識」なんだけど、守らない人は非常に多い。ホントに多いのだよ。
だからと言って、日本人の文化レベルの低さを嘆こうということではない。

ちゃんと体を洗ったつもりでも、石鹸や泡が背中についたまま入浴する人も
見かける。頭に載せたタオルが弾みで湯船に滑り落ちちゃうことだってある。
こういうのは悪気が無いんだと思う。責められないよ。
でもさ。
古来からの作法に則るなら、入浴前の「掛け湯」は健康管理上からも推奨さ
れているけど、ちゃんと洗ってから入れ、ということにはなっていない。手拭い
を湯船に入れないまでも、浴槽の脇に置いて、その上に頭を載せるのは至上
の喜びでもある。湯船に入れちゃうのと、何が違うのさ。

公共のお風呂なんで、やっぱり体は洗ってから入るべきだし、タオルは湯船
に持ち込んじゃいけない。
だからと言って、守らない人を見つけては不機嫌になってちゃ、何の為に入浴
してるか分んないじゃないですか。

学校の校則然り、ライブハウスで騒ぐ客然り、仕事中にブログ書くヤツもそう
(おいらだ!)、ダメなんだけど、ダメなヤツにひきづられてこっちまで不愉快に
なるのはゴメンこうむる、という訳さ。

どうしても我慢できなかったら、注意しよう。
但し、必ず己にも非があるものとわきまえよう。

クリックするルール?
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





遠くから見ると特に綺麗だよ。
おいらのお気に入りは、甲府盆地。
桃(花)の季節に行って、山の斜面から盆地を見下ろす。
桃色盆地。
いや、大袈裟なハナシじゃない。
本当に盆地が桃色になっていて、美しいのだよ。

山梨市駅付近から、フルーツパークという公園に行く。盆地の斜面を
登っていく感じ。富士屋ホテルなんかもある所なんだけど、桃色盆地
を眺めるならここ。

今年は暖冬だし、あと数週間くらいで見られるんじゃないかな。
ついでに「ほったらかし温泉」にも入りたいし、行こうかな。
芝の公園から桃色盆地を見下ろし、ほったらかし温泉の露天風呂か
らアルプスの山々を眺める。
いい感じですよ。
3月いっぱいで今の仕事にはお別れして次のステップに進むんだし。

自分にご褒美ということで♪

 桃色クリック
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )






・・・・・。

しまった。
勢いでタイトルつけちまった。

・・・・・。

野球拳ということで、久しぶりの虎ネタにしてみる。
イガーが抜けた今年の虎さん、調子はどーなのよ?

生態系の頂点に君臨する猛獣ブリを発揮?
絶滅寸前の保護されるべき弱者?

休日返上の練習とかさ、
私財を投じての施設の補修とかさ、

いーよ、そんなの。
頑張れよ、みんな。
ファンは応援するからさ。

六甲おろしなクリック。
    ↓
 にほんブログ村 その他趣味ブログへ
 にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





----------------------------------------------------------------
カテゴリの 『連載』 を選ぶと、古い記事から続きモノの物語になります。
----------------------------------------------------------------
 <目次>      (今回の記事への掲載範囲)
 序 章         掲載済 (1、2)
 第1章 帰還     掲載済 (3、4、5、6、7)
 第2章 陰謀     掲載済 (8、9、10、11)
 第3章 出撃     掲載済 (12、13、14、15、16)
 第4章 錯綜     掲載済 (17、18、19、20)
 第5章 回帰     掲載済 (21、22、23、24)
 第6章 収束     ○ (27:3/4)
 第7章 決戦     未
 終 章          未
----------------------------------------------------------------
第6章 《収束》  (続き 3/4)

 ブリタニアの大地は相変わらず瓦礫と焼け野原であった。王国空軍の偵察が来てもすぐにはそれと気付かれないように、ブルータスをはじめとしたルナの仲間がカモフラージュした滑走路と倉庫は、そこにルナ隊の基地があることを示すものを何一つ見せてはいなかった。そんな基地の地下壕の一室で、ルナとブルータスが今後について話し合っていた。
「多くを語る必要な無いと思うが、どうだ、ルナ?」
「親衛隊についてはそうだな。直接会って話しを聞いてみるが、彼らが仲間であることに疑う余地は無いと見ていい。」
「そうだな。さて、これからどうする?」
「俺達のローマ行きは、八方塞を打開する最後の望みだった。だが、策があったわけじゃない。」
「要はやぶれかぶれだったってことだ。」
「そういうことになる。だから俺一人で行こうとしたんだ。」
「ルナ、お前は一人じゃない。お前がどう思っていようとも、お前には皆が着いて来る。」
「認めるさ、ブルータス。お前だけじゃなくみんなの気持ちが俺に集まっているのを感じている。」
「そういうことだ。ただ、お前に着いて行こうとする理由は様々だぞ。お前が抱く未来像に同調する者は少数派とみていい。」
「だろうな。未来像といっても王権復帰という概念だけで具体性は俺にも未だ無いのが本当のところだ。」
「先が思いやられるぜ、全く。」
「そう言うな、ブルータス。こんな話ができるのはお前だけだ。」
「信用してくれるのは有り難い。これからも変わり無くたのむぜ。」
「こちらこそ、な。これからは今まで以上に働いてもらうことになる。」
「そのつもりだ。とりあえず、お前の元に皆が集まっている。今はそれだけでいい。事を成した後にお前が求心力を発揮してくれれば、集まった理由なんてどうでもよくなるはずだ。」
親交を深められてはいるが結論の出ない会話が続いていたその時、入室を請うノックが響いた。ブルータスがそれを待っていたように応じる。
「やっと来たか。」
言いながらドアを開けると、そこにはブリタニアの統領が立っていた。
「首尾はどうだい? 統領さん。」
気軽なブルータスの問い掛けを無視して、ブリタニアの統領がルナの前に進み出た。
「ルナ様、三つ報告せねばなりません。」
「聞こう。いい話か?」
「その判断はお任せします。」
憔悴しきった統領の顔から、彼では判断できない何かがあることを理解したルナは、敢えて穏やかな表情で続きを促した。
「民の怒りが静まりません。」
ブリタニアの民の動向を探っていたということのようである。怪鳥の攻撃以来、民は為政者の無能に怒っているのだ。それを確認し、収めようとしたのだろうか。
「生き残った民は、幾つかのコミュニティを設けて自活しております。接触を試みましたが、半数からは接触することすら拒否され、残りの多くについても殺気だっておりました。」
「ここブリタニアに拠点を築くことは難しい、ということか?」
「時間が必要です。併せ、民を納得させるモノが無ければなりません。」
「親衛隊が合流したんだ。王の拉致と暗殺をぶちまけて、ルナを救国の義士に仕立てることもできるだろう?」
ブルータスである。ルナもその手はあると思う。照れくさくはあったが、そんなことを言っていられる状況ではない。
「長期的には可能です。ただ、我々には今この時に力が必要なのです。」
統領の言っていることも正しい。明日にも王国の軍隊が再び攻め入って来るかもしれないのだ。ルナの足取りが偽の王に辿られるのは時間の問題でしかない。
「民の中から確保した同調者は少数ですが、良識ある彼らは各々の業界の実力者でもありました。我が軍は残り僅かとは言え全て参集しており、新たな同調者の参画で補給や整備に関する当面の問題は解決したと言えます。」
「しかし、戦争できる状態ではない。そう言いたいのだな?」
「残念ながら……。民の支援が無くしては戦えません。」
「もとよりさ。王国とブリタニアでは国力が違い過ぎる。正面からぶつかっても結果は見えている。うまい手を考えよう。」
一つ目の報告はこれまでのようだった。統領も彼なりにブリタニアの再建に動いてくれているのが伝わって来ていた。
「次は?」
「はい。今お話したブリタニアの状況は、予想できたものです。むしろ、少ないながらも有力な同調者を得たのは幸いと言うべきでしょう。」
「俺もそう思う。で?」
「ブルータスとも事前に相談したのですが、纏まった基盤を確保するのは難しいと思われます。」
今回の件があるまで、ブルータスと統領に面識は無い。質は違うが、他人を疑うことを真髄とする役目の両者が、ルナ抜きで事前に打ち合わせをしていたという。緊急事態にあって、人は持てる能力を発揮するものなのか。あるいは、普段は猜疑心と謀略に包まれ、持てる力の発揮場所や方向を間違えているのか。ルナはそんな余計な感慨を持ったが、すぐに本題に頭を切り替えた。
「皆が俺の元に参集してくれていることに感謝している。やぶれかぶれの行動に出られないというのも理解している。だからこそ基盤が必要で、基盤が無ければ何もできないぞ。」
「おっしゃる通りです。私どもも基盤を作らないと申し上げているのではありません。」
「ブリタニア以外の地に、ということか? この地を捨てろと?」
明らかに不機嫌になって行くルナを見て、ブルータスが割り込んだ。
「統領さんはそうは言っていないぞ、ルナ。ここだけじゃ攻めも守りも不十分だって言っているんだ。」
「そうです。纏まった基盤が持てないのなら、分散させれば良いわけです。」
「そこで、俺と統領さんで相談して、基盤に成り得る他の場所を探したわけさ。」
「結論から申し上げます。西ケルトです。」
ブルータスが補足する。
「今あそこは大変なことになっている。西ケルト公爵を王に仕立てて、神聖同盟から独立しようとしているんだ。」
状況を知らないルナが反論する。
「独立だと? そんなことは不可能だ。神聖同盟が認めないだろうし、力で押さえ込まれちまう。」
「そうでもないのです。事実、神聖同盟の現地総督は殺されました。」
「神聖同盟は、王国との戦争準備でケルトに軍を派遣できない。帝国もあいかわらず他国には干渉しないと格好を付けている。」
「なら、独立できるじゃないか。王権の乱立は俺としても認められんがな。」
「そんなに簡単ではないようです。ケルト内部が分裂していて、無政府状態に陥っています。」
「それに、神聖同盟だってただ黙っているわけじゃない。斥候やら何やらを派遣して、分裂を煽っているようだ。」
「状況は分かった。だが、なぜそこが俺たちの基盤になるんだ?」
「親衛隊からの情報では、西ケルトは独立に動き出した時点で、王国に対して神聖同盟との共闘を求めて来たということです。王室はそれどころではなく無視しているようですが、ルナ様が名乗りを上げれば、少なくとも今は分裂している西ケルトの各派閥から、半数は参集することでしょう。」
悪い話ではない。しかし、ルナの不機嫌顔はあいかわらずである。
「ケルトにも基盤を持ったとして、それでどうなる? 俺にゲリラになれと言うのか?」
「万事は大きな目的のためです。手段を選べる状況ではありません。」
「もう話は進めているんだな? 俺が何と言おうと。」
「時間がありません。事は急を要します。」
暫く考え込んだルナは、おもむろに態度を急変させた。
「分かった。よくやってくれた。それしか無いのなら、それで行こう。それで、実際のところ西ケルトはどうなんだ?」
「信用できる者を派遣してあります。今までに入っている報告では、既に幾つかの派閥が同調して来たということです。」
「いいだろう。そっちは任せる。ブリタニアとケルト、ニ箇所の基盤を持ったとして、さて、どうするかだな。」
「ルナ、慌てるな。報告は三つと言ったはずだ。親衛隊を部屋に入れるぞ。」
ブルータスの招きに応じて、親衛隊の代表が入って来た。
「殿下、お会いできて光栄です。」
「その『殿下』はやめろ。俺は皇太子じゃない。」
「は。我々としましては、今後『陛下』とお呼びさせて頂きます。」
そういうことなのだ。今回の件でルナの元に参集する者全ては、ルナを王、あるいは皇帝として擁立しようとしているのだ。そしてルナの目的もそうすることによって成就する。ルナは王権そのものに興味は無かったが、陛下の称号で呼ばれることを頷いて了承した。
「こちらの親衛隊の方々にお話を伺ったところ、親衛隊の隊長と一部は王宮に残っているそうです。」
「聞いている。分裂したのではないんだよな?」
ルナの言葉を継いで親衛隊の代表が応えた。
「王室の連中に我々の翻意が悟られぬように、決死の覚悟で残ったのです。」
ブルータスが付け加える。
「王宮に残った親衛隊、見殺しにするのは惜しいよな、ルナ。」
ブルータスの言わんとすることを悟ったルナが後を受けた。
「王国の中には、王宮に残った親衛隊の他にも俺達の同調者がいるんだな?」
「親衛隊の隊長に連絡を取った。ルナがここにいることを確認して、彼等はルナに忠誠を誓って見せたさ。そして、既に同調者の確保に奔走している。」
「彼等にはどんな役割を?」
「王国の指揮系統を混乱させる。俺達が帝国に向かうにあたり、背後を心配しなくていいようにするためだ。」
「後は帝国に対してうまい奇襲策を考えればいいってことか。」
「そうだ、ルナ。」
「その通りです、ルナ様。」
「そこに妙案を、陛下。」
部屋の中にいる各々が熱い眼差しでルナを見つめていた。ルナも何とかなるような気がして来ていた。この連中とならやり遂げられる。いや、やり遂げねばならない。既に多くの犠牲が出ているのだ。これで成功させねば犠牲者が報われない。
「ところで、親衛隊は兎も角として、ケルトに派遣したヤツは大丈夫なのか? 大役だぞ。」
「心配するな、ルナ。お前の命の恩人が行っているんだ。」
確かにルナには驚異的な強運と実力があるが、それでもこれまでに助けられたことは数え切れず、多くの人に支えられてきたことは認めねばならない。ブルータスが信用できると言うのだから、それ以上は追求する必要はないだろう。今は先に進むことだけを考える時である。

<そろそろ纏めに入らないと。>

とりあえずクリックをお願いします。
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
ブログランキング
人気blogランキングへ


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





おいらの免許は青い。
一旦は金色になったんだけど、青に戻ったのが5年位前だったか。
忘れもしない中央道、岐阜県警にお世話になってしまった。
そして先日のこと、駐車違反ですよ。
フロントガラスに、ベッタリと「放置駐車確認標章」が貼ってありました。
駐車監視員に取り締まられたってことですか。

痛いねぇ。。

やられたよ。誰も責めることはできないんだけどね。
悪いのはおいらだよね。
分っちゃいてもムカつくですよ、全く。

これで免許は、もう暫く青のままなのかな。

安全運転&クリック
    ↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ